人類の課題が、
私たちの研究課題です。

例えば温暖化や地球規模の気候変動、巨大な災害。
あるいは金融危機や貧困、高齢化する社会への対応など
私たちの身の回りで、複雑化しつつ、日々進行している多くの課題に対して、
明治大学はいま数学・数理科学から、解決のアプローチを試みようとしています。
特定の学問領域だけでは対処が困難なこうした課題に
数学にもとづく科学の視点をもちこみ、
さまざまな分野の研究者とミッションを共有して、
未来への次の一歩を探ります。

明治大学の新たな挑戦に
ご期待ください。

5つのアプローチ

生命や社会の自己形成と崩壊現象の要因を読み解く

世界を混乱させた金融危機、正常な腫瘍細胞が癌化するメカニズム、 時間とエネルギーのロスを生む自然渋滞。

こうした現象を自己崩壊ととらえ、数理モデルを用いて理解し、 それを問題解決やものづくりに役立てることがこのグループの目的です。

生物、社会システムの数理モデルグループ

視覚・錯覚を解明し、錯視の予測や制御に役立てる

目でものを見ることは、日常生活になくてはならない機能でありながらその仕組みがよくわかっていない研究分野のひとつです。

私たち人間は、2次元の画像からどのように立体を知覚しようとしているのか、 網膜や脳の神経回路はどのように情報を処理しているのか。その両面を 数理モデリングの手法で解き明かし、錯覚の起きにくい安全な環境づくりに挑みます。

立体知覚の数理モデルグループ

金融危機を解明し、経済の安定化に貢献する

ブラックマンデー、アジア通貨危機、リーマンショック、ギリシャ危機。
大規模な金融危機は、世界中の市場を混乱させ、人々の生活にも長く影響を及ぼしました。

新たな金融危機が再び世界を混乱させることがないように、
データを観測し、現実に即した数理モデルを積み上げることで
金融市場や経済の安定化に貢献することをめざします。

金融経済の数理モデルグループ

折り紙工学を用いた産業イノベーションを実現する

たった1枚の紙からさまざまな形を生み出す折り紙は、 数学と連携することで、先端の工学技術に応用することができます。

折り紙工法の幾何学モデルによって、そのポテンシャルを引き出し、 モノづくり産業に役立つイノベーションを生み出すことが目標です。

折り紙工学グループ

快適な介護空間づくりのための感性モデルを構築する

超高齢社会を迎えた日本では、介護が大きな課題になっています。 介護する人を支え、介護される人も生活を楽しめる環境が求められています。

私たちは、こうしたニーズに応えるため、人の心理や感性を理解し 人が好むデザインや環境を提案してくれるシステムづくりをめざしています。

快適介護空間学グループ

研究ブランディング事業FAQ

なぜ明治大学は「数理科学」を研究ブランディング事業に選んだのですか?
数理科学は、現代社会が抱えるさまざまな課題を理解し、解決の糸口をつかむうえで、非常に有効な手法と考えています。求められているのは、各分野の融合や新しい分野の開拓であり、明治大学は多くの学部・研究科を有する総合大学として、数学・数理科学からのアプローチを試み、その裾野を広げていこうとしています。
この事業ではどんな活動をするのですか?
この事業においては、5年間で5つのテーマに取り組みます。それぞれの現象を数理モデルによって理解し、既存の学問領域では捉えきれない現象の解明に取り組みます。
Math Everywhereの意味を教えてください
Math=数学です。Math Everywhereは「数学の広がり」を表しています。「数学はどこにでも使われている」という意味です。例えば、カーナビには高度な数学が使われていますが、多くの人はそれを意識していません。数学は目に見えないだけで、社会のさまざまな場所で役立っています。

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