本研究科では、専門的な知識・スキル、価値創造力、広い視野及び高度な倫理感覚、リーダーシップ、グローバルな視点を備えたビジネス・プロフェッショナル人材を養成するために、最先端の理論と実務に基づいた必修科目、共通科目、専門科目、論文演習によって教育課程を編成している。
本研究科の入学者は多様な背景をもち各専門知識の深度は大きく異なる。そのために本研究科のカリキュラムでは必修科目5科目を設け、MBAとして必要な受講生の知識水準を合わせるように配慮されている。基礎的共通知識は共通科目で学習する。また、専門科目には、マネジメント、マーケティング、アカウンティング・税務、ファイナンス・不動産、ビジネス・ローの専門5領域に関する科目がある。加えて、各領域を横断的に総合する体系として、ファミリービジネス・クラスターとスタートアップビジネス・クラスターを設定している。各領域、各クラスターにおいて人材の養成に関する目的及び教育研究上の目的を達成するべくカリキュラムを編成している。学生は、主としてこれらを、体系的に自主性をもって学習することが期待される。
各科目の教員は、専門の研究者のほか、実践的知識を備えた先端的実務家講師を起用している。授業の方法は、少人数教育、双方向・多方向、ケーススタディ、英語講義、海外研修などの多様な形式によるプログラムを最も効率的かつ柔軟に組み合わせ履修できる体制を整備している。
修了には修士論文に相当する論文の提出およびその審査に合格することを要件としており、そのために学生は、興味ある主題に対して徹底した討論と個別指導を通じて、単に論文作成能力だけでなく、自主的な思考能力や分析能力を高めることが可能となる。また、授業を通じて得た専門的知識・スキルや、ディスカッション・研修で得た様々な経験の集大成としての論文は、本研究科における各自の学習成果として総合的に評価される。このようなカリキュラムと指導を通じて博士後期課程への進学にも備えることが可能となる。
また本研究科では進化を続けるビジネス、テクノロジーや学問に適応できるように卒業後も科目等履修制度と同窓会制度により、生涯学習と知識のリファインを続けていく体制を整備している。