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ギル・ビンナ (GIL VITNA)

 
卒業年月
2012年 3月(1期生)
所属
スリーエム ジャパン株式会社 (東京都)
出身地
韓国

1 現在の仕事

 韓国人のギルと申します。今年日本は10年目で、現在は文具のポストイットやテープで馴染みのある3M Japan で営業職として6年目です。3Mは色々な物を作るメーカーで、今私が所属しているところはコンストラクション事業部という、インテリア内装材を扱っている部署になります。
 建物が作られる際に壁面や扉、天井などに貼られる塩ビシートや窓ガラスフィルムを扱っていて、施主や設計者対象にスペック活動を行い、ゼネコンや施工業者の流通もフォローするような仕事です。現在渋谷の駅前でものすごい工事をやっていますが、その物件も一年前からスペック活動を行なっています。

2 国際日本学部での学生生活

 私が10年前初めて日本に来た時は、1年だけの語学研修を終えたら帰国するつもりでした。しかし1年間の留学生活をしながら、韓国と日本は他の国と比べて非常に近いし、文化も一番近いはずなのに、人の性質や文化に微妙な違いがあるのに気づき、どうしてこのような異文化が生まれたのか勉強したくなりました。
 そこで比較文化を専攻できる大学を探したところ、ちょうど次の年にできる国際日本学部というのを見つけたのです。国際社会で必須な英語の授業が充実しているのはもちろん、比較文化論や漫画から社会まで日本のことをより詳しく勉強できる学部でした。これだ!と思い、受験勉強をして次の年に国際日本学部に第一期生として入学しました。
 大学生活はとても楽しかったです。勉強したかったことばかりでしたし、他の大学や学部では見られないような、新鮮で面白い授業もたくさんありました。なぜ日本と韓国の間に微妙に違う国民性が生まれたのかということを、自分なりに色々仮説を立てられるようになって、日本の社会も経験したいと思い、日本で就職活動をしました。外国人で女性である私が働きやすいことを基準に会社を選び、今の会社に就職しました。
 今は卒業して6年経ちますが、同期を見ると商社やメーカーのような立派な会社に入ってる人から、独立して自分の会社を持っている人、大学時代からの夢だった芸人になった人など、本当に色々な道で活躍している友達が多いです。他の学部に比べ、より自由でオープンな学生が集まる学部だと思います。

3 学部生へのメッセージ

 今の学部で勉強することは社会人になった時に必ず役立ちますので、熱心に勉強して、でも勉強だけではなく自由な学生だからこそできる色々な経験もたくさんしてください。色々な世界で活躍する後輩をみるのが楽しみです!

(2017年8月掲載)