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及川 貴仁 (OIKAWA TAKAHITO)

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卒業年月
2016年3月(5期生)
所属
国土交通省(埼玉県)
出身地
日本 北海道 

1 現在の仕事

 私は2016年に、国土交通省専門職員として入省しました。現在は、東京航空交通管制部で航空管制官として働いています。
 航空管制官の身分は国家公務員であるため、各空港の管制塔をはじめ、日本の広大な空域を管轄する管制部、外部機関への出向など、全国へ転勤の可能性があります。入省後最初の一年は、同期と共に航空管制に必要な知識全般や航空機特性、法律について幅広く勉強し、研修終了後、各々の適性に合った官署に赴任していきます。私は東京管制部に配属になり、主に東海~山陰地区の空域を担当しています。この地域には中部国際空港、関西国際空港、大阪伊丹空港など主要空港の他、自衛隊・米軍の基地も隣接しており、世界各国から多種多様な航空機が飛来しています。
 私たち管制部の管制官は、各航空機の位置を三次元的に予測し、南北東西に交差する経路を飛行する機の合間を縫って、各空港からの出発機を効率よく上昇させたり、到着機を等間隔に並べ降下させるため、機種特性を考慮しながらスピードや飛行方位を指示したりといった業務をこなしています。また悪天時は、パイロットから様々な要求が間髪入れずに入ってくるので、いかに安全を担保しつつ要求に応え、快適なフライトを実現できるかが腕の見せ所です。

2 国際日本学部での学生生活

 私は高校時代に海外生活に憧れを抱き、留学プログラムや英語を集中的に学べるカリキュラムが整っている国際日本学部に入学しました。
 入学後、たくさんの留学生や帰国生と時間を共にするにつれ、英語への興味が増し、協定校留学の制度を使い、イギリスの大学で英語学、社会言語学の他、歴史学を履修しました。帰国後所属したゼミでは応用言語学を専攻、バイトは英語講師と、一貫して軸を英語に置いていました。特に留学は多国籍の人が集まる地域ゆえ、言語、文化面が非常に豊かで刺激的な環境に身を置くことができ、有意義な経験となりました。また、海外旅行に行く機会が多かったため、航空業界に対し魅力を感じたのもこの時期でした。

3 学部生へのメッセージ

 私は、就職してまだ2年目で慣れないことも多く、苦難が続くこともあります。しかし、自分の好きな航空機に携われて、非常に充実した日々を過ごしています。皆さんには、将来の進路を見据える意味でも、在学中に自分の好きなこと・やりたいことを見つけてほしいと思います。
 国際日本学部では国際系、日本文化系、社会系など幅広い科目が開設されているのに加え、世界各国への留学・インターンシッププログラムも用意されており、知的好奇心を満たすのに十分なフィールドが用意されています。勿論、学業だけでなくサークル、バイト、遊びでも、4年間じっくりと時間をかけて、自らの好奇心のおもむくままに、探求していってください。
 
(2017年9月掲載)