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国際日本学部

【国際日本学部】特別シンポジウム「いま,日本から何を発信すべきか」(報告)

2010年12月06日
明治大学

基調講演 観光庁長官 溝畑宏氏基調講演 観光庁長官 溝畑宏氏

特別講演 アレックス・カー氏特別講演 アレックス・カー氏

アレックス・カー氏と蟹瀬学部長アレックス・カー氏と蟹瀬学部長

㈱ JTB法人東京 代表取締役社長 川村益之氏㈱ JTB法人東京 代表取締役社長 川村益之氏

㈱星野リゾート 代表取締役社長 星野佳路(よしはる)氏㈱星野リゾート 代表取締役社長 星野佳路(よしはる)氏

国際日本学部 特別シンポジウム
「いま、日本から何を発信すべきか—日本人も気づかない日本の魅力—」

去る11月26日(金)午後6時半から、国際日本学部主催の特別シンポジウムが駿河台校舎アカデミーホールで開催されました。会場には、学生・教員および学界、官界、産業界から約500名の方々が参加されました。
基調講演で観光庁長官溝畑宏氏が「元気な日本を復活する戦略の一つが観光立国である。国民一人ひとりが宝を掘り起こし、ブランド化して世界を魅了しよう」と具体的シナリオとともに熱く語られました。

特別講演のアレックス・カー氏は「先進国で電線が地下に埋められていないのは日本だけという一例を見ても、日本の景観のテクノロジーは遅れをとってしまった。神社仏閣から古民家、山、川、草原、水田など何でもない身近な所に大きな魅力がある。誇りと愛情をもって再生しよう」とご自身の活動を写真で紹介しつつ、インバウンド拡大をめざす日本の課題をご指摘いただきました。

パネル・ディスカッションでは、JTB法人東京の川村益之社長は、ホスピタリティーの理論的な分析をされた後、中国での日米欧の販売サービス等への評価調査結果から日本の対応が高く評価されている事実を紹介され、「日本のホスピタリティーは世界に誇れるものである」との見解を示されました。星野リゾートの星野佳路社長は、「観光の世界マーケットが伸びる中、日本の観光産業のボトルネックは生産性の低さにある。収益を上げるノウハウを開発することが課題である」と語り、休暇制度改革、交通コストの低減を提案されました。さまざまな具体案の討議の後、熱気の冷めやらぬうちに、大きな拍手で閉幕しました。


プログラム(2010.11.26.18:30-20:40)
総合司会 国際日本学部教務主任 白戸伸一
●基調講演 観光庁長官 溝畑宏氏「ビジット・ジャパン事業の現状と展望」
〜観光をエンジンターボとして日本を元気にする〜
●特別講演 アレックス・カー氏 (Alex Kerr) 東洋文化研究者 「美しき日本の課題」
●提言およびパネル・ディスカッション テーマ:「いま、日本から何を発信すべきか」
㈱ JTB法人東京 代表取締役社長 川村益之氏 「人を魅了するホスピタリティー」
㈱星野リゾート 代表取締役社長 星野佳路(よしはる)氏 「日本製リゾートの挑戦」
観光庁長官 溝畑宏氏
モデレーター兼パネリスト 国際日本学部長 蟹瀬誠一