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芸術祭「落語鑑賞教室」

2021年12月20日

  • 中・高
  • 学校行事

 11月30日、本校鵜澤総明ホールで芸術祭を開催しました。本年度のテーマは落語ということで、明治中学・明治高校・明治大学を卒業した同窓生の立川志獅丸師匠と明治大学大学院文学研究科を修了した校友の桂竹千代さんという明治にゆかりのあるお二人をお招きしました。
 高座前には小話教室という形で、志獅丸師匠が高校時代のエピソードや恩師の昔話なども交えながら、竹千代さんと共に落語の歴史などを生徒にわかりやすく解説してくれました。簡単な小話を紹介したのち、生徒たちに高座で実演させてくれ、さらには、生徒が指名した教員も高座に上がって小話体験をしました。お二人の軽妙なやり取りに乗って鵜澤総明ホールが「寄席」の雰囲気に包まれました。
そして、いよいよ高座が始まりました。竹千代さんが「時うどん」、志獅丸師匠が「金明竹」(中学)・「親子酒」(高校)を披露しました。マクラ、本題、サゲと続く流れのなかで、多くの笑いが起こりました。志獅丸師匠は、落語の中にも自分が通ったころの明治高校と今の明治高校の違いを盛り込み笑いを誘うなど、これぞプロという話芸でした。
 志獅丸師匠は、大師匠にあたる立川談志師匠の「落語とは人間の業を肯定するもの」という言葉を引きながら、「落語は人間のダメな部分も肯定してくれるので、行き詰った時にも心を少し楽にしてくれる芸能だということを覚えておいてほしい。勉強などに疲れたときの息抜きになります。ただ、落語にはまりすぎるとダメ人間になってしまいますよ(笑)」とオチを付けながら生徒に向かってメッセージを送ってくれました。
志獅丸師匠も竹千代さんも、明治の生徒たちは「素直でキラキラしていますね」と印象を語り、さらに竹千代さんは「明治はいい大学だぞ。ぜひ落研に入ってほしい」と「未来の後輩たち」にアピールしてくれました。
 中学の部で高座に上り小話体験をした黒川さん(中3)は「滅多にない素晴らしい体験をできました。簡単だろうと思っていましたが、座ってみると全然上手にできず、落語家の方々のすごさを改めて感じました」という感想を述べてくれました。また、高校の部で高座に上がった藤原さん(高1)も「いざ舞台に立ってみると、うまくいかず、少し『悔しい』と感じました」と同様の感想を述べた一方で、「日本の伝統」や「落語家の方たちのプロ意識」に触れたこの貴重な機会を今後に生かしていきたいと語りました。
 普段とはちょっと違った雰囲気の中、楽しい時間を過ごした生徒たちでした。
 
 
 

小話の見本を示す立川志獅丸師匠

Mマークの羽織で高座に上る桂竹千代さん

落語で笑いに包まれた鵜澤総明ホール    

小話体験をする中3黒川さん

高1藤原さんの小話体験

母校の恩師2人に囲まれた志獅丸師匠

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