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中2 調布・三鷹探究フィールドワーク

2022年11月24日

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  • 教育・進路

 中2学年では調布市基本構想講演会の後に、31ある施策のうちの30班に分かれ、班の施策に沿った活動をされている団体や個人の方、また調布市役所が実施している出前講座について下調べをしました。その後、生徒達は先方に電話を掛け、当日の準備、日時などの打ち合わせをしました。
 11月7日~9日、計55の事業所や個人の方へのインタビューや体験を実施し、22講の出前講座を受講しました。 「教科を教授される授業」ではなく、「自らの問いを探究する授業」を目的とした3日間を実施し、グループ毎にスケジュールを立て、どのように訪問先を訪ねるのか、限られた時間の中でどう学びを深めるのかを考えました。 
 初めのうちはどうしたらいいか戸惑っていた生徒達でしたが、1つの体験を終えるごとに、班活動が盛んになり、意見交換、共有、問答、提案と芽が出始め、充実した時間となっていきました。ワークシートのメモページが足りなくなる生徒も多数おり、こうした経験から自己責任感が育まれ、主体的に動くことで何かを変えられることを実感していました。
 今回受け入れて頂いた事業所や講演者の方たちは日頃、100~300人を相手にお話をする方ばかりですが、1班6~7名編成で座談会のようにお話を伺えたので、質問するのも答えるのも自分達しかいません。そのプレッシャーを感じたことも大きな財産となりました。教員は生徒の興味・関心、目的を達成できるようにサポート役に徹し、生徒達は当日、緊張や不安な顔で学校を出発しましたが、帰ってきた時には一回りも二回りもたくましくなって、満足感や達成感でいっぱいの表情をしていました。
 講座をしてくださった講師の方たちからは、「私たちを呼んでくれてありがとう」、訪問先でも「私たちの活動を見つけてくれて嬉しい。ありがとう。」と、多くの感謝の声を頂きました。また、生徒に対しても「真剣に話を聞いてくれた。」「積極的に質問してくれた。」「形式的なものではなく、よく練られた質問だった。」とお褒めの言葉も多数頂きました。
 今回のフィールドワークでは、本校と調布市の皆様とが繋がった瞬間を生徒も教員も感じ、これこそ大きな学びであり豊かな時間であると学びました。今後は、「学びから自らの気づき」へと「シンカ」させ、3学期に成果物を発表する会を実施いたします。

●生徒たちの声

【中西さんの感想】
 人と実際に話す機会が少なくなる中、インターネットや本などで調べることが多くなっています。そんな私たちにとって自分自身で計画を練り、電話をかける等、自分で考えて行動することは難しくもありましたが、同時に達成感を得ることができました。私が行った農園では収穫体験をさせていただきました。実際に話しをしたり、体験したりすることはもちろん、そこに行くまでの過程を自分自身で整えるというのは、これからの社会で必要となる力だと思いました。

【芳川さんの感想】
 僕はこの探究学習で班長を務めました。今まであまりリーダーなどの役割をやってきませんでしたが、今回は挑戦してみました。初めは何をやっていいかわかりませんでしたが、まわりの助けもあって最終的には班をまとめることができました。この学校では、グループで活動することが多いので次回も挑戦してみようと思いました。また、この学習では、行く場所を決めるところから生徒が行ったので、礼儀や時間の使い方なども学ぶこともできました。

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