トピックス
ニュース
映画部 高校生フィルムコンテストで最優秀賞
2024年11月27日
- 中・高
- 班・部活動
11月2日、「第18回高校生フィルムコンテストin映画のまち調布」の上映審査会(2次審査)映画部が開催され、映画部が出展した「カノジョのとなり」が最優秀作品賞を受賞し、 この映画の主演(ダブル主演の一人)を務めた遠藤さん(高3)が演技賞を受賞しました。本校映画部の作品が最優秀賞を受賞したのは5年ぶり(うち2年はコロナの影響によりコンテストが中断)」でした。この作品は、2人の女子高生の揺れ動く心理や関係性を、移り変わる四季の風景に合わせて表現したものです。この映画の製作した中心メンバーである川越さん、遠藤さん、齋藤さん(ともに高3)に取材しました。
—この作品を作るきっかけになったのは何ですか。
川越さん:
私が、この作品の監督をしたのですが、高1から高2にかけて「SNSの闇」をテーマにした作品を作りました。その作品を高2の紫紺祭で上映することができて、次は「感動系」の作品を撮りたいと考えました。その中で、高校3年生ならではのものを考え、思春期の心理や友人関係のもつれなどをテーマとしたこの作品を思いつき、作り始めました。
遠藤さん:
川越さんから、この作品の台本をもらった時、描きたいものが、私の中でストンと落ちました。たぶん、川越さんが役を私に寄せてくれたところもあり、とてもやりやすかったです。ある意味、自然体で演じられました。台本の通り、キャラクターの少し「ジメジメ」とした心理状態を表現するように心がけました。
川越さん:
遠藤さんは私のイメージ通りの演技をしてくれて、とてもありがたかったです。
—この作品のこだわりや難しかったところなども教えてください。
川越さん:
こだわりはたくさんあります。まず、昔からの幼馴染である2人が中学生のころ川のほとりで写真を撮り合うシーン。この場面は、フィルムカメラで撮影し、とても「エモい」シーンとなりました。
齋藤さん:
川では告白シーンの撮影もあったのですが、突然告白をされる演技をしなければならないのですが、当然、台本には筋書きが書かれていて私たちは知っているので、演じるうえで悩みました。私の役のキャラクターは、遠藤さんの役とは違って明るいキャラクターで、天真爛漫としていますが決して何も考えていないわけでもない。自分なりに「驚きがあっても、それを全面に出してはいけない」と考えて演じました。
川越さん:
ばっちりでした。この映画は、最初は和気あいあいとした明るめなムードで始まり、徐々に友情と恋愛のはざまで関係性がこじれていく。そして、最後には和解できるという流れです。そして、シーンの移り変わりとともに、四季も変わっていく。季節の代わりとともに、関係性もよくなっていくという流れを重視しました。自然の変化、関係性の変化、心理の変化、それらを織り交ぜて描くことにこだわりました。
—作品の出来には満足できましたか。
3人:
はい!
川越さん:
今回は2人のおかげで頭の中で想像していた通りのもの、私が描きたいと思っていたものを描けました。もう一つ、こだわりのシーンを上げるとするならば、クライマックスで満開の桜のなかで撮影したシーンです。構想段階から、このシーンには高瀬統也さんの「どうして」という曲を使いたいと思っていて、OBの先輩に版権を確認していただき制作することができました。桜と2人の心理、そして、音楽がマッチして満足のいくシーンにできました。この作品は、来年2月に開催される「映画のまち調布 シネマフェスティバル」で上映される予定なので、その際にはぜひ見てほしいと思っています。
—3人とも高校から明治高校に入学したそうですが、映画部での3年間の活動はどうでしたか。
川越さん:
私は3年間で2本の作品を監督しましたが、いい意味でとてもゆるい部活で、やりたいときにやりたいことができ、とてもよい経験を積めました。
遠藤さん:
私は、有志演劇にも所属して両方で演技をしつつ、映画部では監督もやりました。監督をやって、同級生の川越さんのすごさをより実感しました。
齋藤さん:
私も、川越さんのすごさはもちろん、有志演劇でも一緒に活動した遠藤さんの演技のすばらしさも実感しました。遠藤さんが今回演技賞を受賞したのも納得です。
遠藤さん:
今回はたまたま私が受賞させてもらいましたが、齋藤さんの演技もとても素晴らしいですよ!
—3人の仲の良さが伝わってきますね。映画の登場人物同様に、みなさんももうすぐ卒業を迎えますが、映画部での活動を今後どうつなげていきたいですか。
川越さん:
私は大学で映像表現論を本格的に勉強してみたいと思っていて、そのために学部も選択しました。将来的にもメディア関連のお仕事をできればと考えています。
遠藤さん:
演じることが好きなので、私はサークルなどで演劇を続けていきたいし、明治大学のシェイクスピア・プロジェクトにも興味を持っています。
齋藤さん:
私はもともと歌をやりたいと思っていました。大学ではそのような方面でも活動してみたいと考えています。
—各自が映画部での経験を活かして、さらに活躍をしてくれそうですね。今日はありがとうございました。
【参考リンク】
・「第18回高校生フィルムコンテストin映画のまち調布」上映審査会(2次審査)が開催 | 調布市