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　本校美術部に所属する石渡美海さん（高２）の作品（「ノスタルヂア環状線」）が、第66回全日本学生美術展で推奨を受賞し、2月18日に東天紅で実施された表彰式で表彰を受けました。
　
＜石渡さんのコメント＞
「ノスタルヂア環状線」という言葉はとある音楽からお借りした語呂で、この言葉からイメージを膨らませて描きました。「ノスタルヂア環状線」には、人間がかつて訪れたことがあるけれど記憶の底に沈んで忘れ去られてしまったノスタルジーを感じる風景が集まり、群となって環状線を形成しています。「ノスタルヂア環状線」には、日々忘れ去られた情景が追加されていくため、刻一刻とその形は変わっていきます。実際に自分が訪れたことのある路地裏、工場地帯、住宅街などからインスパイアを得て製作しました。たくさんの無機物と冷たい空気感の中に、人間の痕跡・人間臭さを描きました。

＜石渡さんの作品への批評＞
「刻々と夜に変わって行く夕焼けの中、舟なのか、家なのかつみあがり、こわれかかった物体が動き出しそうな気配が見てとれる。細かい描写にリアリティがあり、不安感を漂わせているように描いているところがおもしろい。画面全体に造形の美しさが感じられ不思議な魅力的な作品である。」
---遠藤彰子先生（武蔵野美術大学油絵学科名誉教授・二紀会委員・女流画家協会委員）