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情報科「いっしょに読もう!新聞コンクール」奨励賞受賞

2022年03月27日

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 情報科の授業の一環として応募した第12回「いっしょに読もう!新聞コンクール」で、神農文音さん(高1)が奨励賞を受賞しました。昨年12月に日本プレスセンタービルで表彰を受けた神農文音さんにこの取り組みについてお話を聞きました。


 
Q.このコンクールに応募したきっかけと記事を選んで理由を教えてください。

 情報科の授業の夏休みの課題として応募したものです。私は、普段新聞を手に取る機会がほとんどなかったのですが、この新聞コンクールをきっかけに新聞を買い、読んでいたときに目に入ってきたのが同居孤独死の記事でした。初めは「同居」と「孤独死」という言葉が結びつかず、どういう意味だろうと不思議に感じて読んでいたのですが、実際に3都市だけで552人もの人がそれを原因に亡くなっているということを知り、とても驚いたと同時に、この問題について深めたいと思いました。
 
Q.「一緒に読もう!新聞コンクール」ということで、誰かと一緒に読むことが求められていますが、どのようなお話をしたのですか。
 
 この課題に取り組むにあたって、父に意見を聞いたところ、「自分も祖父母と一緒に暮らしていた時期があった。祖父母のことは大好きだったが、認知症だったためうまく意思疎通できないことがあり、それがとても辛かった。自分には悩みを吐き出せる人がいたが、自分の中で溜め込んでしまうとこのような問題が起こるのだと思う」と話してくれました。父との会話の中で、遠くのどこかで起きているだけではなく、自分の身近でも起きうることかもしれないと気づくとともに、これまで知らなかった家族の想いを知るきっかけにもなりました。
 
Q.この記事から考えたことを教えてください。

 同居するということは、良いことも悪いこともすべてを共有することであり、それはたとえ家族であっても親友であっても簡単なことではないと思います。お互いを想う気持ちがあるからこそ衝突も起きます。父の体験談を聞いて、大事なのは、不満やストレスを内側に溜め込まず、家族や友人など、自分の信頼できる人に打ち明けるようにすることだと思いました。具体的に何かしてもらうのではなく、ただ聞いてもらうだけでも、自分はひとりじゃないという意識が心の支えになってくれます。しかし、今の社会では地域などでの交流が少なく、孤独な状況が生まれやすいのが現状です。私一人ではなかなか大きなことはできないけれど、まずは小さな交流から見つけていこうと考えさせてくれる記事でした。
 
Q.応募した作品が受賞したことへの感想はいかがですか。

 受賞を聞いたときは、驚きでいっぱいでした。自分が記事について自分なりに考えたことを評価して頂いたということがとても嬉しかったです。これからは世の中についてもっと広く知り、深く理解して自分の視野を広げていきたいと思います。

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