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高2 修学旅行事前学習「広島原爆講話」

2022年10月19日

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  10月4日、高2学年では11月に迫った修学旅行に向けて事前学習を実施しました。今回は被爆2世として被爆体験伝承を行ってきた山岡美知子さん(被爆証言の会)をお招きして、広島と原爆についてお話しいただきました。山岡さんは「広島平和記念資料館」や「平和記念公園」をガイドし、国内外の人たちに被爆の実相を伝え続け、英語の教科書にもその活動が紹介されています。今回の講演では、戦争の悲惨さ、核兵器の恐ろしさ、原爆の実相などを語って頂きました。

 
≪生徒の感想 ≫
講演会の司会をしてくれた修学旅行委員の松田さんと大友さんに感想を聞きました。
 
—講演会で印象に残ったことはありましたか。
松田さん:
 最近のウクライナ情勢などのニュースはありますが、普段、戦争についてしっかりと考えることはあまりなくて、身近に感じることは少ないというのが現実です。
 そのような中で山岡さんにお話を聞いて、同じ人間がしてしまった過ちであり、原爆がもたらした惨禍を二度と繰り返してはいけないということを身近に感じられました。
 特に、印象に残ったのは、被爆者の方々が書いたイラストで、苦しんでいる自分の大切な人たちを前にして助け出せずに逃げることしかできなかったことが描かれており、こちらも胸が苦しくなりました。
 
大友さん:
 被爆者の話はもちろんですが、実際に原爆を落とした飛行機に乗っていたアメリカ軍の方へのインタビューなども含めて多様な視点から原爆の話を聞くことができました。講演を通して、戦争は破壊するだけで何も生み出さないということを改めて実感し、同時に、平和の大切さや尊さを考えるきっかけとなる講演会でした。
 
—講演会で学んだことを修学旅行でどう活かしていきたいですか。
大友さん:
 こういう話を聞いた上で広島に行くことで、戦争をよりリアルに感じられると思うので、現状のウクライナ情勢も含めて、改めて平和を考えるきっかけになるような修学旅行にしたいです。
 
松田さん:
 広島に行ったときに見てほしいと紹介してくださったものがありました。例えば、高さのあるキノコ雲の写真の展示があり、多くの人はキノコ雲の見上げがちになるのだけれど、ぜひ下に広がっている破壊された街などもしっかり見てほしいということでした。
 
大友さん:
 半分だけ焼かれた子ども服など、破壊された街に残っていたものもたくさん展示されているということなので、それらを見ながら当時の広島について考えてみたいと思います。
 
松田さん:
 修学旅行を通して、広島や原爆の歴史をただ知るだけではなく、周りの人にも伝えられるようになりたいです。伝承者である山岡さんからは、現実を伝えていくことの責任のようなものを感じました。ただ、それは「広島にいたから、家族がそうだったから伝えなければならない」というわけではないと思います。みんなが戦争は駄目だということちゃんと考えなければそれは実現しないと思います。世界全体で一人一人が考えなければならない問題だと思うので、自分からも伝えていきたいと感じました。

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