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　3月29日、総明会（同窓会）法曹部会の協力の下、キャリアクエスト講座（春期・裁判傍聴編）が開催され、高校生6名、中学生14名が参加しました。今回は、「江東区長選を巡る公職選挙法違反事件」というメディアでも大きく取り上げられた裁判を傍聴しました。この日は検察側の証人に対する尋問などの証拠調べ手続きが行われていました。
　第２回公判である上、事件背景が複雑で理解が難しいところもありましたが、地裁大法廷で、裁判官、検察官、弁護人が全て３人体制で行われた規模の大きなものでした。弁論の内容も、検察官、弁護人、裁判官、証人がそれぞれの立場から発言し、非常に緊迫感のあるものでした。
　傍聴後に、法曹部会の先輩弁護士による解説が行われました。中学生も分からないなりに素直な疑問を積極的に質問していました。また、法学部志望の高校生からは現役弁護士をして「よく理解してますね」とコメントされるほど鋭い質問もありました。
　最後に、今回協力してくれた弁護士先生方から、「何か頑張ってやり切った経験が壁にぶつかった際の支えとなる」、「少数派であることを恐れない」など、在校生に心がけて欲しいことを伝えてもらいました。裁判の事例がニュースや社会科の授業などで取り上げられそうなものということもあったのか、生徒たちのアンケートでは、裁判への「驚き」だけではなく、その背景や構造に対する「学び」が成立していたように感じます。