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11月1日、明治大学創立記念祝日を利用して、「キャリアクエスト講座（秋期裁判傍聴編）」を開催し、26名の生徒が参加しました。この講座では、本校卒業生の現職弁護士とともに実際の裁判を傍聴し事後解説と質疑応答などが行われる人気企画です。

この日は、午前中に東京地方裁判所で裁判員裁判を2グループに分かれて見学し、弁護士会館でグループごとに総明会法曹部会の卒業生弁護士による事後解説ののち、争点について生徒間でも議論しました。生徒たちが、被告人発言などから曖昧な根拠で判断しがちなのに対して、弁護士の先生方は核心となる事実に着目し、その妥当性を厳しく吟味していて、生徒たちもプロの視点の鋭さに感心していました。

午後には、弁護士による刑事裁判概説および司法試験ガイダンスに続き、2件の団体傍聴に参加しました。最後に、団体傍聴を担当した裁判官との質疑応答の時間が設けられ、生徒たちは「司法判断をする上で心掛けていることは何か」、「裁判官からみて鋭いと感じる検事・弁護士はどんなタイプか」などの質問をしました。解散前に裁判所ロビーでアンケートを記入してもらいましたが、多くの生徒が時間をかけて熱心に記入しました。

今年は『虎に翼』の影響もあり、明治でも法律への関心が高まっていました。期せずして、今年のキャリアクエスト講座では、若手弁護士、ベテラン弁護士、検察官、裁判官と法曹に関わる多くの方々にお話を聞く機会に恵まれました。この中から、将来、法曹界で活躍する若者が生まれるかもしれません。