農芸化学科

人間生活に密着したバイオサイエンス

農芸化学科様子

農芸化学科では、私たちの生活に関わりの深い食品や環境分野の問題を、バイオテクノロジーと最新のサイエンスによって解決することを目指しています。微生物を用いた環境にやさしい技術の開発、美味しくて健康に良い食品の研究、植物生産や環境の資源である土壌の研究、動植物や微生物が生産する有用物質の検索など、農芸化学のフィールドには多くの重要な研究テーマがあります。こうした分野で社会に貢献できる人材を育てるために、農芸化学科では豊富な学生実験(1・2年次)と2年間かけて取り組む卒業研究(3・4年次)をカリキュラムの中心に据えています。バイオサイエンスの基礎知識と実験技術をもつ卒業生は、食品・医薬・化学などの分野で活躍しています。

農芸化学科履修モデル

TOPICS

生物はどうやって有機化合物をつくっているのか?

写真1 写真1:薬用植物のジギタリス(強心配糖体を含む)と薬効成分のβ - アミリンの化学構造写真2 写真2:カビの生産するピリピロペン。上段(赤色)が本来の前駆体化合物と生成物のピリピロペン、下段(青色)が異なる基質の投与によるピリピロペン類縁体の生産を示しています。

私たちの身の回りの植物や微生物はさまざまな有機化合物を生産し、これらは医薬品や食品成分、香料、材料などとして人間の生活に大変役立っています。このような有機化合物はとても多様で複雑な分子構造を有しており、それゆえに多彩な生理作用を発揮します。これらはすべて生体内の酵素によって作られていますが、私たちは酵素が一体どのようにして複雑で多様な分子構造を作っていくのか、その合成のメカニズムを調べています。例えば、多くの薬用植物の薬効成分である写真1に示すβ - アミリンを作る酵素を明らかにしました。また、カビが作る化合物のなかで血中コレステロール低下作用があるピリピロペンを作る酵素群を発見しました。これらの酵素に変異を加えたり、別の基質を反応させることで、新しい化合物を作り出すことが可能になりました。生物の持つ物質生産能力を理解し、それを上手に利用することで新しい機能性分子を創製し、我々の生活を豊かにすることを目指しています。(久城 哲夫 准教授)


教員からのメッセージ

生物の力が使える“魔法の杖”、農芸化学

微生物遺伝学研究室
前田 理久 准教授

農芸化学はオブジェクト指向(目的重視)の生物系の学問です。「環境」「健康」を対象とし、生物の機能を利用した技術を中心とした「分析」「開発」というアクションで問題を解決することを目指します。カリキュラムは目的達成のために必要な基礎知識を丁寧に積み重ねることと問題発見・問題解決のトレーニングを学年の進行にしたがって織り交ぜており、卒業研究を開始する頃には有機的につながるようになっています。卒業研究で総仕上げをすると“魔法の杖”を手にすることができます。それを持ってみなさんが社会で活躍することを期待しています。

データで「わかる」農芸化学科

在籍状況(2013年4月1日現在)

学年
1年 63(40.4%) 93(59.6%) 156 
2年 62(40.3%)  92(59.7%) 154
3年 55(47.8%) 60(52.2%) 115
4年 89(54.6%) 74(45.4%) 163
合計 269(45.7%) 319(54.3%) 588

研究室状況(2013年4月1日現在)

研究室数 平均所属学生数 研究室所属率
18 12.5人 81.0%

2013年進路状況

2013年進路状況

2013年就職実績

2013年就職実績

主な就職先一覧(大学院含む)

  • (株)サラダクラブ
  • (財)日本食品分析センター
  • 長谷川香料(株)
  • (株)ADEKA
  • アリアケジャパン(株)
  • キユーピー(株)
  • (株)中村屋
  • ミヨシ油脂(株)
  • 森永乳業(株)
  • 山崎製パン(株)
  • ヱスビー食品(株)
  • カゴメ(株)
  • (株)カネカ
  • カルビー(株)
  • サントリーホールディングス(株)
  • 住友化学(株)
  • 大陽日酸(株)
  • (株)日比谷花壇
  • (株)マルハニチロホールディングス
  • 雪印メグミルク(株)

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