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生命科学科

生命のしくみを探究し、人と生き物の未来を考えよう!

生命科学科

生命科学科では、動植物や微生物の生命活動を分子レベルや遺伝子レベルから理解することを基盤として、これらを人類が直面している環境や食料問題などの解決に活用することを目指しています。本学科では、生命科学の分野で専門家として活躍する人材や、生命科学の素養と同時に広い視野と総合的な判断力をもった人材の育成を進めます。これらの目標を達成するために、基礎から専門分野までを体系的に学ぶことのできる授業と実験のカリキュラムを組み、3年次からは研究室に所属して最先端の設備と技術を駆使して卒業研究を行っています。生命の謎に好奇心をもち、生物のもつ能力を人類のために役立てる挑戦に意欲をもつみなさんを歓迎します。

生命科学科履修モデル

TOPICS

小さな酵母の無限の可能性を求めて(微生物工学研究室)

酵母分裂薬剤投入前 分裂酵母のある遺伝子を過剰発現させると形態異常(左)や細胞小器官の損傷(右)が引き起こされます。酵母分裂薬剤投入後 正常細胞に近い形に回復します。このような手法で新規機能遺伝子の探索と機能解明を行います。

酵母は発酵食品製造などに用いられ人間生活に欠かせない微生物であるとともに、ヒトと同じ真核細胞からなり単細胞性で細胞周期が短く実験操作が容易であることなどから真核生物のモデル生物として大変優れた微生物です。私たちは新たな遺伝資源として注目されている海洋酵母を利用して健康の維持・増進に資する機能性物質の探索と機能解析を行うとともに、その物質分解能力を利用した環境汚染物質の分解に関する研究を行っています。一方ゲノム配列解読の結果、全ORF約5千のうち43%がイントロンを持ち、ヒトと共通の遺伝子をたくさん持つことが明らかにされた分裂酵母について新規機能遺伝子の探索と機能解明を行っています。これらの研究を通して高齢社会における生活の質の向上、地球環境保護、また標的を定めた創薬の基盤作りに貢献したいと考えています。(浜本 牧子 教授)


教員からのメッセージ

生命科学ってなに?

分子発生学研究室
吉田健一 教授

「人間とは何か」そして「生命とは何か」といった問いかけが医学の出発点となり、その発展に必要なものとして博物学や本草学が発達しました。生物を対象とする科学に生物学と名付けられるのは19世紀になってからです。20世紀に入り、生物学と化学、物理学、数学などとの垣根は年ごとに低くなり、境界領域から多くの新分野が生まれました。その後、遺伝を担う物質がDNAであることがわかり、さらに、DNAを操作する技術が開発されました。ここに至り、さらに医学、農学、工学なども加わり、生命現象に関わる事象を研究する分野として生命科学が形づくられました。このような生命科学を基礎から応用まで総合的に学んでみませんか。

DATAでわかる生命科学科