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総合数理学部

池田幸太専任講師(現象数理学科)が日本数学会2015年度年会にて「応用数学研究奨励賞」を受賞

2015年04月01日
明治大学

明治大学総合数理学部 池田幸太専任講師(現象数理学科)が3月22日に明治大学で行われた日本数学会2015年度年会にて「応用数学研究奨励賞」を受賞しました。
「応用数学研究奨励賞」は応用数学分野における研究を奨励し、分野全体の交流・発展を図ることを目的として、応用数学に関連する分野において優れた業績をあげた39歳以下の若手研究者に対してその業績を顕彰するために与えられる賞です。
研究内容は以下のとおりです。

受賞題目:「興奮系反応拡散方程式におけるパルス波の渋滞現象」
(英訳):Congestion of pulses in an excitable reaction-diffusion system

本研究では、ある興奮系の3変数反応拡散方程式に現れるパルス列の性質を調べ、渋滞現象と思われるような振動現象が現れることを発見し、その渋滞現象の解析にチャレンジした意欲的な研究である。
渋滞現象の発生原因について調べ、反応拡散方程式系に現れる非定常パルス列を渋滞現象と関連づけることにより解析の方向性を示したことは重要であり、今後の研究において、「消滅の可能性」や「逆向きの運動」など、自動車などの渋滞とは異なる特質を明らかにすることが期待されている。


日本数学会
mathsoc.jp/index.html