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学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)

総合数理学部の教育理念・目的を実現するために,4年間の教育課程を通じて学生が身に付けるべき知識や技能,態度について,到達目標を次のとおり掲げます。

目指すべき人材像

総合数理学部

 総合数理学部は,「社会に貢献する数理科学の創造・展開・発信」を理念に,グローバル化する社会と正面から向き合いながら教育と研究を行います。21世紀における「知識基盤社会」の構築に貢献するとともに,社会の持続的発展と文化・福祉の向上に寄与するために,健全な社会常識を備え,数理と情報についての先端的知識と技術をもって現代社会の諸問題に対処し,国際的に活躍できる人材を養成します。

現象数理学科

 現象数理学科は,世界を牽引する数理科学の教育研究拠点として,生命現象や経済活動などの自然や社会における複雑な現象を解明する現象数理学の教育と研究を行います。数理科学の理論・応用及びコンピュータの密接な連携教育の下で,「現象から数理科学的問題を抽出する力」,「数理科学を自然や社会の問題解決に活用する力」及び「21世紀の新たな数学を創造する力」を培い数学と社会をつなぐ架け橋となる人材を養成し,様々なフィールドで数学の力を生かし,数理科学の探究に挑戦し続けることのできる人材を輩出します。

先端メディアサイエンス学科

 先端メディアサイエンス学科は,数理科学に根ざしたアプローチから情報技術を用いて,人に満足感や面白さをも与える先端メディア及びコンピュータシステムに関わる教育と研究を行います。物質的豊かさや効率性のみならず,人に精神的豊かさをもたらす先端メディア技術の実現を目指した教育と研究を通じて,情報技術産業に高い付加価値を与えることができる人材を養成し,人の心を動かす新しい情報学の世界的な教育研究拠点を目指し,人の感性や心理を表す数理モデルの構築と,それらを考慮した情報メディアシステム,ヒューマンインタフェース及び文化的コンテンツをデザインし,実現する人材を輩出します。

ネットワークデザイン学科

  ネットワークデザイン学科は,持続可能な社会の実現に向けて,その基盤を支える高度かつ柔軟なネットワークシステムの立案と構築に関わる教育と研究を行います。数理科学の理論及び応用に基づき事象の本質を捉えモデル化する力と,適応的なネットワークシステムの構築を支える基礎工学知識の修得を通じて,物事の本質を発見できる洞察力と現実的な問題解決力を備えた人材を養成し,安全で安心な社会基盤の構築に資するとともに,次代を担う教育研究の拠点を目指し,変化する社会ニーズを的確に捉えたネットワークシステムを創出できる人材を輩出します。

そのための具体的な到達目標(各学科共通)

(1)多様な物事や幅広い情報を体系づけて整理し,筋道立てた推論や,多角的な見方ができる。
(2)社会の変化に柔軟に対応するため,自ら新しい知識や技能を貪欲に修得する習慣を身につけている。
(3)数理科学の学習を通して培った論理的思考力と好奇心を持って,新たな分野に前向きに挑戦することができる。
(4)専門分野に関する情報を,日本語・英語双方で収集し,その内容を正しく理解できる。
(5) 他者を尊重しながら建設的な議論を行い,協調して物事に取り組むことができる。
(6)情報技術を活用して,自分の意見や研究の成果を効果的に表現するとともに,積極的に発信し,わかりやすく伝えることができる。
(7)自然や社会についての問題を自ら見出し,専門分野の知識に基づいて解決策を立案できる。

そのための具体的な到達目標(学科個別)

現象数理学科

(8)自然や社会の現象をモデル化し,数理科学と情報技術を社会の問題解決に生かすことができる。

先端メディアサイエンス学科

(8)人との関わりを重視した情報システム,インタフェース及びコンテンツを数理科学に基づき設計し,それをコンピュータ上で実現することができる。

ネットワークデザイン学科

(8)自然や社会をネットワークとして理解し,シミュレーションやデータ解析,システム開発と評価を通じて問題解決に生かすことができる。

 また,本学学則に定める期間在学し,所定の授業科目を履修して124単位を修得することにより,到達目標として掲げる素養を身に付けた学生に対して,次の学位を授与します。

 現象数理学科          学士(理学)
 先端メディアサイエンス学科 学士(理学)
 ネットワークデザイン学科  学士(工学)