情報コミュニケーション
学部

在学生向け

関連情報

川島ゼミによる調査取材「心傾(かぶ)く村 長野県大鹿村」

2014年11月19日
明治大学 情報コミュニケーション学部

第一回 自然豊かな大鹿村第一回 自然豊かな大鹿村

第二回 村歌舞伎公演会の様子第二回 村歌舞伎公演会の様子

大鹿歌舞伎を指導されている北村尚幸氏大鹿歌舞伎を指導されている北村尚幸氏

情報コミュニケーション学部生意識調査結果1情報コミュニケーション学部生意識調査結果1

情報コミュニケーション学部生意識調査結果2情報コミュニケーション学部生意識調査結果2

情報コミュニケーション学部川島ゼミでは、長野県大鹿村にて取材調査を行いました。

以下、ゼミ生による報告記事を掲載します。


脱画一化社会
モノとカネがあれば私たちは豊かになれるだろうか?
~ 心傾(かぶ)く村 長野県大鹿村 ~

私たち川島ゼミナールは日本各地を取材し、ドキュメント映像制作を通して現代日本を捉え、映像化して新しい時代観を発信しています。この2014年は長野県大鹿村の調査取材から「脱画一化社会」という時代へのメッセージに思い至ることになりました。

現代の日本は、従来の過疎・過密化の進行を越えて、20~30代の出産期にある若い女性が都市部への流出することによる「自治体の消滅」という事態が起こる「極点社会」になりつつあると指摘されています。私たちはこの「極点社会」に危機感を抱き、今の状況を打開するにはどうすればいいのかを考えました。

そこで、私たちが注目したのが長野県下伊那郡にある大鹿村です。大鹿村は生活するにはとても便利とは言えない山村であるにもかかわらず、そこに住む皆さんは便利な生活に慣れているはずの都会の人々よりも生き生きとして輝いています。「この村には、極点社会を食い止めるための手掛かりがあるのではないだろうか」。そう考えた私たちは、大鹿村で受け継がれてきた伝統芸能「大鹿歌舞伎」の関係者の方や、都会から移住してきたIターン住民の方々を3回にわたって取材しました。

モノとカネがあれば、私たちは豊かになれるのでしょうか。ドキュメンタリー制作を通して『豊かさ』とは何かを今一度考え、どうすれば「極点社会」に歯止めをかけられるのか、私たちなりの答えを導き出しました。

第一回の取材について
5月2日と3日に渡って「大鹿歌舞伎」春の定期公演を取材しました。2日は観客の立場ではまず見る事はない舞台裏はどのようになっているのか、そしてそこに携わる人々は何を思って歴史を受け継いできたのかに迫りました。また3日は観客の立場として取材しました。人々の驚きや喝采が静寂の村に響いた1日でした。(3年 中林和希)

第二回の取材について
私たちは7月5・6日に大鹿村へ2回目の取材を行い、Iターンの集い・朝市・辻さんご夫婦の取材を行いました。Iターンの集いではIターン移住者の方々の集まりに参加させていただき、貴重なお話を聞くことができました。朝市では実際に大鹿村に住まれている方との交流をもつことができ、更なる取材への大きな足がかりになりました。辻さんご夫婦からはまさに資本主義社会にとらわれない生活をしている現状を聞くことができました。(3年 山本大地)


第三回の取材について
8月26日、「大鹿歌舞伎」にて太夫として活躍していらっしゃる北村尚幸さんに取材を行いました。大鹿歌舞伎は北村さん、そして大鹿村の人々にとって大きな喜びであり、楽しみであり、そして生きがいであることをお聞きしました。27日には、北村さんが歌舞伎を教えている中学生にインタビューも行い、子供たちの大鹿歌舞伎と村に対する熱い想いにも触れました。(3年 加藤沙希)

明大祭のシンポジウムに向け、川島先生の指導の下、明治大学情報コミュニケーション学部生に田舎に対する意識調査を行いました。

内訳
1年 2年 3年 4年
25 54 13 2
18歳 19歳 20歳 21歳 22歳 23歳
11 25 38 13 4 3
61 33

田舎に住む条件を教えてください。
 災害に強い地(川沿い、海沿いや地盤のゆるい地帯を避ける)
 地震をはじめとする災害の影響を受けにくいこと
 津波や土砂崩れ、川の氾濫などの危険が無い場所
 自然に近い、空気がきれい、自生環境が整っている等
 自然が身近に感じられ、川か海が近いところ
 近隣の人との協力が大切になってくる、大切であると感じる上、最低限の利便性がある場所
 もし田舎暮らしをするとしたら、できるだけ都会との接触がない地方で地域の仲がいいコミュニティがある場所がいい
 お祭りや伝統的なイベントがあるところ

《分析》
意識調査をする前に私たちが持っていた予想よりも田舎暮らしに対し好印象を持っている学生が多いことがわかりました。田舎暮らししたいと思っている人が「とてもそう思う」・「少しそう思う」で合計44%。半数近くいました。また、田舎暮らしに憧れる人の数も、「とても憧れる」・「憧れる」の合計41%と多かったです。また、田舎に住む条件に災害に強い、安全な土地を求めていることも感じられ、震災の影響かと考察できました。

私たちは大鹿村への取材とドキュメンタリー制作を通じて、極点社会を食い止めるために一番重要なのは「心の豊かさ」であると感じました。お金はたくさん手に入り、生活も便利だけど、常に何かに追われていて、どこか淋しい毎日をすごす都会の人々。そんな人々が求めるのは、暖かく、穏やかで、毎日がわくわくし、生きがいを感じられる…そんな生活なのではないでしょうか。

大鹿村に住む人々は、そのような生活を楽しんでいます。これからの新しい日本を考える際に、大鹿村のような「心豊か」な村をモデルとして考えていくことが大切になってくるのではないかと、私たちは考えます。

(文・情報コミュニケーション学部3年 山本大地)

以 上

ドキュメンタリー作品「心傾(かぶ)く村 長野県大鹿村」

「情報コミュニケーション学部 ニュース一覧 2014年度」へ戻る

上へ戻る

明治大学 MEIJIUNIVERSITY

© Meiji University,All rights reserved.