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「情コミ」ってどんな学部?

教員・学生座談会

「情コミ」ってどんな学部?

多様さと自由さ

江下雅之 教授 江下雅之 教授          2008年度より本学部専任教授。担当は「情報社会論」等。

—— 高橋さん以外は、教員2人も含めて2008年に明治情コミに入ってきていますので同期会っぽい乗りでいきましょう。

江下 
じゃあ、まず教員の同僚の話からすると、趣味人が多いんじゃないかなという印象が深いね。須田さんにしても、夏休み近くになるとジャージであちこち徘徊したり、というのは置いておいて(笑)、一人ひとりがわりと仕事も楽しんでいて、仕事以外の時間も楽しんでいて、それであまり人に干渉することなく自分の楽しさをマイペースで楽しんでいる人が多いかなという意味では、非常に風通しの良さを感じたね。まだ4年目なんだけど、ずいぶん前からここにいるんじゃないかなというような印象を抱かせてもらえたかな。
 いろんな実験的な試みもわりと個人の判断でやらせてくれるし、素晴らしいなと思うのは、学部長にしても、要するに管理的な立場にいる人たちが、何でもやってみなさいというスタンスで臨んでくれているところが、新しい学部の良さを、いまできて8年目、相当いろいろ引き出してもらえているのではないかな。

須田 努 教授 須田 努 教授              2008年度より本学部専任教授。担当は「社会文化史」「異文化コミュニケーション史」等。        

須田 私は、情コミに来て4年たって、ストレスがないんだよね。日々楽しくてしょうがない。胃が痛くなったこともない。飲み過ぎて痛くなったことはあるけどね(笑)。いま江下さんも言ったけど、それぞれがみんな違う分野の専門家が揃っているというのが楽しくて。日本史って蛸壺なのよ。だから日本史の教員ばかりだと発想が広がらないんですね。だけど情コミに来てから、研究テーマも変わってきて、メディアを意識しながらやったりとか、それから院生とか学生から刺激を受けて、情コミで4年の間に違うテーマが出てきて、これは楽しいですね。4年目なのにいろんなことをやらせてもらって、国際交流にしても非常に理解をしてくれて、発言もくみ取ってくれてというのは本当にうれしいかぎりです。

篠崎 百合子(2012年3月卒業生) 篠崎 百合子(2012年3月卒業生)

—— 今度は学生さんに聞きましょうか。

江下 
篠崎は「鉄ちゃん」なんだよね。

篠崎 好きですね。私は生まれてからずっと埼玉県に住んでいて、自転車通学だったんです。なので、大学生になったら絶対定期を持って都内に出たいというので、電車は特別の存在だったんです。大学めぐりも高校のときから好きで、2年生の夏に早慶とかも全部オープンキャンパスに行ってみたんですけど、明治大学のオープンキャンパスのときスタッフの対応が親切で、向こうから話しかけてくれる雰囲気があって、それがすごく嬉しくて、絶対受験しようと思いました。
 入っての印象としては、多趣味な学生が多いなってすごい思いました。海外にすぐ行っちゃう子がいたり、ずっとアルバイトばかりしている子もいるし、サークルに浸っている人もいるし、パソコンがすごくできる人もいるし、ラジオに出たりしてすごく外に出ている子もいるし、ずっと本を読んでいる子もいるし、ほんといろんな人がいるんです。いままで自分はあまり個性がないなと思っていたんですけど、そういう小さなことも1個の個性として成り立つんだなと、そういうのを気づかされました。

学問を創る、社会に発信する

伊藤 達也(2012年3月卒業生) 伊藤 達也(2012年3月卒業生)

伊藤 僕はたまたま3年の夏にオープンキャンパスで情報コミュニケーション学部に行き当たって、そのときの模擬授業が大黒先生の授業で、大黒先生に一目惚れしたみたいな(笑)。情コミってすごい可能性に溢れていて面白そうな学問をつくっていける学部なんじゃないかなと考えて入りました。
 入ってみて、自分で学問をつくり上げていくというところが大きいかなというふうに感じてます。法学部だったら法学のことを勉強しますし、文学部だったりほかのいろんな学部も多分そうだと思うんですけど、情コミだといろんなもののハイブリットを自分でつくれる学部なんじゃないかなというふうに思うようになってきました。
 ずっとメディア志望だったんですけど、結局ゼミで最後に行き着いたところが須田先生のゼミで歴史なんですよ。それで変な感じもするんですけど、歴史もメディアによってかなり動かされていくというところは、歴史側の視点から見ていくことによって、メディアを正確に捉えることができるのではないかなと思っています。
 話が前後しちゃうんですけど、1年のときは大黒先生のゼミに行ってマスコミをつくる側の視点でメディアを見ていて、2年では清原先生のゼミでアメリカの政治側からメディアを見て、3年・4年では須田先生のゼミで歴史からメディアを見る。いろんなことをやっているように思えて、結局メディアのことを勉強しているんだなということを感じることが最近多くなっています。

高橋 香苗(2012年3月卒業生) 高橋 香苗(2012年3月卒業生)

高橋 私は、高校時代から実はラジオに出ているんですけれども、そういう中でマスコミとか、自分がラジオで話したことが周りの人にどういうふうに影響するのかなということを勉強したいなと思って、そういうことを勉強できるのは、いろんな方面から1つの社会問題とかを切り口に勉強できる情コミなんじゃないかなと思って、この学部に決めました。

—— ラジオに出ているって、どういうこと?
高橋 
パーソナリティーを高校生のときからずっとやっていて、いまは中継のリポーターをやってます。


—— どんな番組をやっているの?
高橋
 高校生のときは普通に1時間の生放送の番組なんですけど、リスナーさんからもらったメッセージを読んだり、あとコーナーがあって、私は「頑張れ高校生」というコーナーをやっていたんです。地元の高校生で部活とかサークルをやっている子たちを毎週ピックアップして、こういうふうに頑張っている高校生が世の中にはいるですよ、というのを発信していくという番組をやってました。
須田 いまは戻ってやっているわけ?
高橋 いまはそこの局じゃなくて、東京の江戸川区にあるコミュニティFMでリポーターをやっています。今度は高校生とか学生ではなくて、まちで活躍している人のところに行って。

—— 江下さんは情コミきってのガジェット通で、iPhoneとかiPadをいち早く授業に導入したりしているわけですけど、教育のツールとしての電子メディアについて、どういうふうに考えていますか?
江下
 使えるものはどんどん使えばいいし、実験的にやってみたいこともどんどん実験すればいいと思うし、その結果、自分と授業というシステムの中の最適なツールを見つければ、それはそれでいいし、それは個人差があることだから、ブログを使ってうまくやれる人もいれば、プリントを使ってうまくやれる人もいる。それぞれの人がいちばん最適なツールを見つければいいだろう。いまガジェット通と言われたけれども、そういう点でいうと比較的新しいものが好きなので、多少モルモット的あるいは人柱的なことをやるのもいいかなと。しかも情報コミュニケーション学部だから、そういうことを喜んでくれる学生もいるしね。

—— iPhone所有率は情コミが一番高いからね。
江下
 うちのゼミは75%。
伊藤 最近、うちのゼミでも多いです。

—— 須田さんはけっこうアナログだよね。
須田
 紙媒体の講義をね。板書とね。

「遊ぶ」ことと「迷う」こと

—— 今度は学生さんたち聞きたいのだけど、いま君らの一番の関心事って何なの?
篠崎 
いまはやはり「就活」という単語が出てきます。就職について最近思うことは、先生がツイッターとかでもつぶやいてくださっているのですけど、やっぱり好きと仕事は違うんだなと。食べることが好きだから食品業界に行こうとか、そういう単純な考えから誰もが始まってしまうと思うんですよ。小さいころにケーキが好きだからケーキ屋さんになりたいとか、そういう発想だと思うんですけど、いまは簡単に働けないじゃないですか。自分の魅力を売って、それを理解してもらって、人生の大半を占めることが仕事だろうと思うので、自分本位だけで考えて就活はしてはいけないんじゃないかなって最近思うようになりました。

—— 君が好きなことって何なんだ。
篠崎
 鉄道です(笑)。
須田 自分が何に向いているかってなかなかわからないですよね。選択した後3年ぐらい経つとまた変わるものね。生涯それで行くということでもないと思うね。いまは自分はこうだと決めないで、いろんなことを教養として勉強しておくと、3年後、4年後に、それが生きてきて、あれっ私は鉄道に向いてなかったじゃん、というのがあるかもしれない。そしたら、そこでリセットして違う方向にというのがあり得るよ。

—— 就職に関して言うと、最短距離を走ろうとしないほうがいいと思う。結果的には回り道をしておいたほうがいいような気がする。
江下
 「急がば回れ」だから。
須田 俺なんか自分がこんなに回ってきているからね。いろんなことをやってきて、ここにいるからね。それもありだと思うよ。

—— 経験値を積めば積むほど最終的なゲットするものはでかくなると思う。
江下
 賢者になるのは「遊び人」だしね。就活やっている学生を見ていて痛感するのは、合理的にやろうとしすぎているというのをすごく感じる。自己分析にしても何にしてもね。合理的にやろうとしすぎて墓穴を掘るパターンのほうが多いような気がするな。むしろスムーズにやっている人というのは、その辺が自然体だし、あまり変に合理的にしようとしないタイプじゃないかなという印象がすごくある。

村田 広美(2012年3月卒業生) 村田 広美(2012年3月卒業生)

村田 私は、情コミに入って、いまはすごく良かったと思っています。それは受け口がすごく広いから。私は演劇の関係で入ってきて、でも法学の関係の人も入ってきて、商学からも入って来れる。何でもできるというのは、優柔不断な人から見ると弱点でもあると思うんですが、でも、いまになって思うと、いろんな話を聞けるし、何でも見えるので、そこは迷っている人には逆に利点かなと思います。
須田 迷っている人、来て!(笑)
伊藤 自分が何をやりたいのか、僕もまだモヤモヤしているところがあるのですけど、そういうことがある人は、情コミに入ると面白いんじゃないかなと思います。

—— 最終的には後から気づくものだからね。つくっているうちは何つくっているのかわからないんだけど、あっできたっ、みたいな、そういう感じかもしれませんね。
高橋
 いろんなものを知らないと人に何かって伝えられないと思うんですよ。なので、情コミはいろんなことがいろんな方向から勉強できるので、いろんな人の目線に立ってものごとを発信しようという気持ちにもなれるし、そういう発信の仕方も学べるし、そういう情報の取り方も教えてもらえるから、何かを自分で表現したり発信したいなと思っている高校生の方とかは、情コミに来ていろんなものを見ておくべきなんじゃないかなと、私は思ってます。

受験生へ

集合写真

——  じゃ、最後にお2人の先生からまとめを。
江下
 受験生へのアドバイスをマジレスで(笑)。大人になるというのは、端的な話、可能性をつぶすことでしょう。いろんなことになれるとか、いろんなことに向いているとかという数ある中で1つしかなれないわけだから、大人になっていくということは、自分の可能性をつぶしていくのだということは、まぎれもない事実です。ということは逆に言うと、高校生ぐらいの段階からあまり絞り込みすぎてはいけないということなんだよ。つまり、可能性をつぶすというのは植物の剪定みたいな作業だから、それを早い段階から芽をどんどん摘んでいっちゃうと伸びる芽も伸びない。受験生にぜひ考えてほしいのは、あまり実利的に考えないでほしい。高校生ぐらいの段階で、将来何になろうなんというのは決めちゃいけない。いくらだって変わるから。だから、自分はこういうことをやりたいのでこういう学部を選ぶというのは、一見正論のようでいて、実はあまり建設的とは言えない。例えば、この学部に入ればこういう資格が取れるからとか、就職を意識する、あるいは将来のことを過剰に考えて大学や学部を選ぶというのは、必ずしも実りある結果には結びつかない。
 じゃ、どうすればいいかというと、あっ面白そうだな、そういうセンスを重視してほしいんです。それは、この情コミを選ぶとかいうだけではなくて一般論として。いまはどの大学でも、授業のシラバスとか、教員の専門とかを公開しているわけだから、ぜひ自分のできる範囲で大学のダイレクトな情報を調べてみて、ここにはこんな面白い先生がいるんだというようなところまで行って、ここは楽しそうだなというところを選ぶという視線を持ってほしい。いまそういうツールが溢れているから、それで面白さを見つけてほしいなと思ってます。
 ちなみに、2カ月ぐらい前だったかな、受験生からいきなりツイッターでリプライもらって、そのリプライした受験生というのがオープンキャンパスに来たんです。面白そうなのでぜひ受験してみたいということだったのだけど、そういうセンスを大事にしてほしいなと思ってます。

須田
 一緒に学んでいくというのが情コミのいいところなんです。僕もゼミから学んで、ゼミの中で自分が生まれてくると思うんだよね。情コミはゼミが命。ゼミの中でコアな人間関係だけじゃなくて、幅広く外へも出ていったりコミュニケーションをはかったりする。そういうのに興味があったら、心理学も勉強できる、社会学も勉強できる、歴史もできる、文学もできる。その中で、知らなかったけどこんな世界があったんだというところから、何に向いているかがようやく4年間でできてくると思うんだよね。そういうことをやる楽しい学部です。決めつけないほうがいいね。周りを知らないから、そんなふうに考えるんじゃないかな。知ったら変わってくる。4年間、楽しいぞ。ゼミは楽しいよ。情コミにおいで。

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