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明治大学広報
第591号(2008年1月1日発行)
新春座談会2008 
新司法試験合格者が語る 明治大学法科大学院
法科大学院の授業
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河内(司会) このたびは、新司法試験合格おめでとうございます。高柳さんは、法学部を卒業してそのまま法科大学院に入学されました。カリキュラムや勉強面において学部時代との違いを感じることはありましたか。

高柳 やはり専門職大学院というだけあって、さまざまな経験を持った先生方が協議をされて、その情報を共有してカリキュラムが組まれていたので、安心して授業を受けることができました。法科大学院の授業は法曹の養成に特化しているので、授業のレベル自体も全然違うと感じました。

青山 法曹を目指す人に特化した教育をする機関をつくるべきだ、ということで法科大学院ができました。ですから、明治大学法科大学院に参集している教員は、過去のいろいろな経験などから、法科大学院で行うべき教育の理念を持っています。だからこそ、今のところ成功していると言えるのではないでしょうか。

河内 そうですね、法科大学院の場合は学生も「法曹になる」という明確な目的を持っているので、授業に臨む姿勢も学部とは違いますよね。

高柳 特に青山先生の民事訴訟法の講義は次々と学生を指名しますので、自分から積極的に参加していかないと身にならないということがひしひしと伝わってきて、学部のときとは緊張感が全然違いました。また、演習が中心ですので、自分から積極的に発言して議論していく姿勢が求められます。目的を一緒にして勉強している仲間がたくさんいますので、自分もどんどん参加して議論を深めていこうという気持ちになり、モチベーションが上がりました。

河内 稲田さんは、法科大学院で初めて他の人と一緒に法律を学ぶことになりましたが。

稲田 私が大学で国文学の授業を受けていたときと明らかに違うと感じたのも、「緊張感」。法科大学院の授業は、ソクラテスメソッドの形式(教員と学生との対話を通して進められる)で行われますので、しっかり予習をして授業に臨み、自分から積極的に参加していかなければなりません。そこから生ずる緊張感というものが、受け身の授業がほとんどであった国文学の授業とは大きく異なりました。

河内 法律の勉強を始めて、最初は違和感みたいなものを抱かれていたと思いますが。

稲田 まず本を選ぶところから感じました。法律にはさまざまな種類がありますし、それに伴って数多くの本が出ています。国文学の場合は一つのことに特化して勉強すればよかったのですが、司法試験は何科目も試験を受けなければならないので、そうではいけない。たくさんの本から、どれを選べばよいのか、どれが自分に合うのかという本探しから国文学とはだいぶ違いました。

青山 文学の解釈と法律の解釈は全然違うでしょうしね。

稲田 幸いなことに本を読むことが幼少の頃から好きでしたので、ロースクールに入学してからもさまざまな本を読む必要がありましたが、それ自体はほとんど苦になりませんでした。最初は、書かれていることが理解できず非常に苦痛でしたが、ある程度自分のレベルが上がってくれば、本を読むことには抵抗がなかったので、そういう意味でよかったと思います。

河内 寺岡さんの場合は既修者コースですから、講義はほとんど演習科目でしたね。過去に司法試験を受けられていたわけですが、仲間と勉強するようなことはありましたか。

寺岡 私の出身の大学は司法試験受験生があまりいなかったこともあって、ほとんど独りで勉強していました。今回もロースクール受験にあたっては、自分の部屋で独りで本を読んだり、予備校のテープを聞いたりして勉強していました。

河内 入学してからはどうですか。

寺岡 正直言って年齢のこともあり仲間ができるかと心配していましたが、幸いすぐに仲間ができて、その点では心配していたほどのことはなかったと思います。


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