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明治大学広報
第591号(2008年1月1日発行)
新春座談会2008 
新司法試験合格者が語る 明治大学法科大学院
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河内
 今度は司法試験のことをお伺いします。皆さん今回初めて受験されたわけですよね。高柳さんは、旧司法試験は受験されたのですか。

高柳 はい。大学4年生のときに論文試験までは受験しました。

河内 旧司法試験と新司法試験で、特に違うと感じられた点はありますか。

高柳 緊張感といったものは、旧司法試験も新司法試験も同じでしたが、時間がとても長いと感じました。1問につき4時間休みなく答案を書くということはとてもしんどかったです。しかも、それが5日間。中日が1日入りますが、5日間で合計22時間半、試験問題に向き合わなければいけないということは、マラソンを走っているようで、そこが一番違うと感じました。

河内 稲田さんは初めての司法試験でした。かなり面食らいましたか。

稲田 難しさとか、時間のなさということには面食らいましたが、想像とあまり違いがなかったので、面食らうことは少なかったです。

河内 かなり時間が長いですよね。体力勝負みたいなところがあり、女性にとってはつらいという話も聞きます。

稲田 その点は本当にしんどかったです。1日目の短答式試験の後、2日目から論文式試験が始まります。中日に1日だけ休みがありますが、それがなければ、私は最後まで受験できなかったと思います。女性にはかなりつらいと思いました。

河内 寺岡さんはどうでしたか。

寺岡 体力的な面からいうと、かなりハードだろうなと想像していたこともあると思いますが、それほど大変ではありませんでした。

河内 問われている内容やレベルというのは、旧試験の経験からしたらどうですか。

寺岡 かなり複雑な事案に即して答えなければいけないというところが、旧司法試験とは違うのではないかと思います。

青山 最近、明治大学法科大学院では修了者のGPA(成績平均値)と司法試験の合格との相関を調べてみました。既修者、未修者ともGPAが高ければ高いほど合格率が高いということがわかりました。明治大学法科大学院は、特に司法試験対策的な教育をやっているわけではないのですが、結果的に司法試験との相関が非常に高い。したがって、明治大学法科大学院の教育は間違っていないと感じているのですが、皆さんはどう思いますか。

寺岡 私自身を振り返ってみると、本格的に受験勉強を開始したのは3年生の夏休みに入ってからだと思います。それまでは司法試験を意識した勉強はほとんどやってきませんでした。それでも合格できたのは、法科大学院の授業の中で、予習・復習・レポートなどに力を入れたことが、基礎の力となって働いたのではないかという気がします。

稲田 2年生までは、毎日の予習と課題に追われ、私も司法試験をにらんだ勉強は3年生になってから始めたのですが、明治で与えられた課題を必死にこなし、それを自分の頭で理解してレポートを書こうという姿勢で臨んだことで、自ずと書く力と、自分で考える力がついたんじゃないかと思います。

高柳 法科大学院の授業は判例を中心に事例演習という形で展開していきましたので、演習を受ける、レポートを書くという段階で、事例について自分なりの見解を示す、その事例についての事件解決をするという訓練ができていたのではないかと思います。私も3年生の夏休みあたりから司法試験に向けた勉強を本格的に意識したのですが、司法試験の勉強をしていくなかで、演習でやったことはすごく活きていると自分の中でも感じました。


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