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第591号(2008年1月1日発行)
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「司法制度改革審議会」の意見書(2001年)の構想に従い、「点」のみによる選抜から「プロセス」としての新たな法曹養成への転換を目的に、一昨年から新司法試験がスタート。昨年から法学未修者コース(3年制)の修了者も対象となり、明治大学法科大学院からは80人が合格しました。2004年4月に開設された明治大学法科大学院は、明治大学の前身である明治法律学校(1881年開校)の伝統を継承しつつ、21世紀の日本の司法を担うにふさわしい法曹の養成を目指しています。開設4年目を迎えた明治大学法科大学院では実際にどのような教育が行われているのか。昨年の新司法試験に合格された3氏に、青山善充明治大学法科大学院長を交え、語っていただきました(2007年10月17日開催)。 |
![]() 左から稲田氏、寺岡氏、青山法科大学院長、河内教授、高柳氏 ■出席者 2007年度新司法試験合格者 高柳 良作 氏 (たかやなぎ・りょうさく) 明治大学法学部卒業 2007年明治大学法科大学院法学既修者コース修了 明大明治中学・高校出身。高校3年時に川端博教授(明大法学部・法科大学院)の授業「身近な法律入門」を受け、法律の面白さに目覚める。明大法学部入学後、「法律を使って人に安心を与えられる弁護士になりたい」との思いから、司法試験の勉強を開始。学部を卒業すると同時に法科大学院に進学した。 稲田かずは 氏 (いなだ・かずは) 同志社大学文学部卒業 2007年明治大学法科大学院法学未修者コース修了 同志社大学文学部を卒業後、愛媛県で開業医をしている実家で医療事務に従事する。愛媛では身近に弁護士がいないため、整形外科を訪れる交通事故の被害者や加害者が、弁護士に相談さえすれば簡単に解決できることで困窮している姿を目にする。地方には弁護士が少ないという日本の現状に気づき、改善したいと思ったのが法曹を目指した出発点。 寺岡 幸吉 氏 (てらおか・こうきち) 神奈川大学法学部卒業 2007年明治大学法科大学院法学既修者コース修了 学生時代より法曹を目指す。大学卒業後、いったん司法試験受験を断念し、社会保険労務士としてのキャリアをスタート。仕事をする中で、「法律の知識のない労働者に代わり経営者と直接交渉したい」との思いに駆られる。「社労士の仕事の限界」を超えるべく、再度弁護士を目指す。 明治大学法科大学院長 青山 善充 教授 (あおやま・よしみつ) 明治大学法科大学院長・同教授 東京大学法学部卒業、東京大学名誉教授 【研究分野】 民事手続法、司法制度論 <司会> 明治大学法科大学院 河内 隆史 教授 (かわち・たかし) 明治大学法科大学院教授 中央大学法学部卒業、中央大学大学院法学研究科博士課程単位修得退学 【研究分野】 商法、金融商品取引法 |
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