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博物館学と博物館実習

博物館学概論

 博物館に関する基礎的知識の習得を図るもので,その内容は「博物館の目的と機能」,「博物館の歴史」,「博物館の現状」,「博物館倫理」,「博物館関係法規」,「生涯学習と博物館」等です。いわば,博物館の理念,役割に関する概論であり,この科目を通してあるべき博物館の姿を考えます。

生涯学習概論,博物館経営論,博物館資料論,文化財科学A,博物館展示論,博物館教育論,博物館情報・メディア論

 これに対し,上記の科目は,博物館における具体的な技術や方法に関する問題に焦点が当てられています。すなわち,博物館の運営や博物館資料の収集・整理・保存・調査研究等の諸課題について,理論と方法を学ぶことが求められます。
 これらは,単に技術や方法を学ぶのが課題ではなく,そうした技術や方法がいかなる博物館の理念に基づき博物館活動として組織・運用されているのか,またされるべきかを考えることが求められます。

博物館実習

 博物館実習は,学芸員資格取得のための必須科目であり,「博物館学概論」「博物館資料論」「博物館展示論」「博物館教育論」を修得した後に履修します。
 博物館学の内容がいかに博物館活動の中で生かされているかを自分の目で確かめ,博物館における実際の業務を体験するのが博物館実習の目的です。


 博物館実習は,次の内容で構成されています。

講義・見学

各分野の博物館で専門職として活躍されている諸先生の講義・演示を受け,団体による博物館の諸施設見学と,各講義後の課題として,各分野における代表的な博物館の展示の見学があります。

資料の取り扱い

博物館における資料登録,整理,取り扱い,梱包輸送及び環境計測機器等の取り扱いを実習で行います。

実務実習

学内実務及び見学で学んだ具体的な技術や方法を履修者の専門分野の博物館において実際の業務を経験しながら学びます。