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中国語とは

北京大学の食堂:学生だけでなく教職員やその家族もやってくる。明治大学の和泉の杜食堂と同じく盛りは大きい。 フィジーの首都スバのチャイナタウン:レストランや衣料品店が並びメラネシア系、インド系、中国系の住民が行き交う。 トルコ・イスタンブールの中華料理店:中国、台湾からのビジネスマンだけでなく、地元のトルコ人も食事にやってくる。中国人留学生の店員がいた。

明治大学商学部で学ぶ中国語は、中華人民共和国で標準語として話されている「普通話」です。表記には日本などの漢字よりも簡略化された「簡体字」を用います。普通話の発音は、子音・母音を表すローマ字と音の上がり下がりを示す声調符号の組み合わせからなる「拼音(ピンイン)」で表記されます。

中国語には、香港などで用いられている広東語をはじめ多様な方言が含まれ、台湾や世界の華人社会で用いられる中国語は「繁体字(正体字)」で表記される場合も少なくありません。とはいえ、簡体字で発音とともに学習すれば、繁体字への取り掛かりもできます。

しかも、普通話は中華人民共和国の大陸部で普及しているのみならず台湾でもほぼ通用し、東南アジア、北米、オセアニアなど世界各地の華人社会でも普通話が通用するようになってきています。

また、英文中で中国語の固有名詞を表記するときは、ピンインのローマ字を借用することが多く、英語を通じて中国関連の情報を得ようとするときにも、普通話による中国語の発音の知識が必須です。

中国語を学ぶ意義

大雁塔からみた西安市街:平城京、平安京のモデルとなった長安の面影を残す。 黄土高原の横穴住居(陝西省延安付近):黄土高原ではなお伝統的な横穴住居が使われている。黄土高原の北側には万里の長城が伸び、その外側には遊牧民が住むオルドス平原、ゴビ砂漠が広がる。 中国東部を南北に貫く京杭大運河の南端(浙江省杭州市):杭州市の中心部に位置し、運河一帯は世界遺産に登録された。かつては大運河を通って豊かな江南の物資を北へ運んだ。

21世紀に入り、東アジア域内での人の往来がますます活発になるにつれ、日本国内で中国語を耳にする機会も格段に多くなっています。「観光地で中国人に話しかけられた」、「アルバイト先で中国人留学生と同僚になった」という学生は珍しくありません。中国語は日本に生活する者にとっても、いよいよ身近なものになっています。

前世紀末から今世紀初頭に急成長した中国経済を背景に、ビジネスにおける中国語の有用性が揺るぎないものとなっていることはいうまでもありません。商学部の卒業生が、日本企業の集中する北京、大連、上海、台北などに出張、駐在する機会も多いでしょう。

中華人民共和国や台湾など中国語圏の人びととの交流は、ビジネスに限らず、観光、文化、教育、スポーツ、防災、行政など多方面で深化してきています。もちろん日本だけでなく、世界における中国語学習者も増加傾向にあります。従って、単に中国語話者と直接的コミュニケーションをとるだけでなく、テレビ、新聞・雑誌、インターネットなどで発信される中国語情報を収集し、中国語圏の政府、企業、人びとが何を考えているのか、彼らがどのように日本や世界を見ているのかを理解することが不可欠となってきています。

中国語を学ぼう

京杭大運河の北端(北京市通州区):かつては南から北京への入口であり、琉球王国の使節も上陸した。 中国の結婚披露宴(湖北省武漢市で):ステージ上は新郎新婦と司会者。中国の披露宴は一般に招待客が多くにぎやかで派手やか。 台湾の最高峰玉山(3952m):台湾には3000m級の高山が約100座あり、富士山より高い山も玉山をはじめ6峰ある。

現代世界において日本と中国語圏との関係は、ますます密接かつ大切になってきています。政府も企業も中国や中国語圏との関係ぬきに国際戦略を立てることはできず、中国語圏の言語、文化と社会を理解しうる人材の重要性は一層高まっていくことでしょう。

企業、自治体、政府など様々なレベルにおける交渉において、文化・社会的背景もふまえて相手の意図を聞き取り読み取りつつ、こちらの組織の公式見解は何であり、世論の大勢がどのようなものであり、そして自分はいかに考えるのかを、弁別して中国語で表現できる個人の成長が必要とされているのです。

「『個』を強くする」明治大学で中国語を学びませんか。

教室では「中国人の友達に中国語が通じた!」、「空港の中国語アナウンスが聴き取れた」という喜びの声をしばしば耳にしています。中国語は、1年目で文法の基礎的事項をひと通り学習しますので、漢字の親しみやすさとあいまって、「学習」の段階から「使用」、「実践」の段階への進歩が、案外スムーズに感じられることでしょう。