商学部

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ゲストスピーカーによる特別授業(7月3日実施)

実施日:2015年7月3日(金)
実施場所:駿河台キャンパス 1065教室
科目名:貿易政策論
ゲストスピーカー:椎野 幸平(日本貿易振興機構 国際経済課長)

実施内容:
 日本貿易振興機構(ジェトロ)国際経済課長の椎野幸平先生を講師に迎え、「世界の通商政策の潮流とアジアにおけるFTA」というタイトルでご講義頂いた。椎野先生は、BRICSの一角を占める新興大国インドや、NIEsの1つであるシンガポールでの駐在経験をお持ちのアジア経済のスペシャリストであるうえ、FTA(自由貿易協定)に関する著作も数多く、「貿易政策論」のゲスト講師に相応しい方である。
 講義は、まず世界の通商政策の潮流として、多角的貿易システムであるWTO(世界貿易機関)の諸特徴とその今日的な限界などについての説明から始まった。WTOの司法機能や監視機能は依然として有効であるとしても、参加国の増大・多様化などにともない、新たなルールの構築や自由化の推進が困難になっている現状が理解できた。そのうえで、WTOの原則である最恵国待遇に反するものの条件付きで認められているFTAやEPA(経済連携協定)といった地域貿易協定について、世界の締結状況やその効果、影響力について説明された。
 続いて、日本とアジアのFTAについて、現状と実際の企業の活用状況や今後の展望などを中心に、具体的な事例を用いながら説明された。なかなか実情を把握しにくい物品貿易分野以外の分野についても、サービス分野を中心に現地での状況を交えながらお話し頂いたので理解が進んだ。たとえば小売業の外資規制に関して、ASEAN(東南アジア諸国連合)のなかでも高成長の先発国で規制が残り、後発のカンボジアではもっとも規制が少ないことなどは、興味深いものであった。
 講義の後、15分ほどの質疑応答の時間を用意したが、多くの質問があったことから、終了時刻をオーバーしての閉会となった。椎野先生には有意義な講義に加えて、質問へのご丁寧な回答、閉会後も個別の質問にご対応頂いた。参加者たちは、講義テーマに対する理解を深めたとともに、さらなる関心を抱いたことと思われる。
                                                      
                                                          小林 尚朗(科目担当教員)

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