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ゲストスピーカーによる特別授業(12月5日実施)

実施日: 2017年12月5日(火)16:00~17:30
実施場所: 和泉キャンパス 第一校舎211番教室
科目名: 特別テーマ海外研修科目C
テーマ: スノーピークの挑戦:海外で評価されるために
ゲストスピーカー: 山井 太 氏 ((株)スノーピーク代表取締役社長)
実施内容:
 明治大学商学部のOBであり、アウトドアー総合メーカーおよびブランドの株式会社スノーピーク社長である山井太さんにより、2017年12月5日に和泉キャンパスでゲストスピーカー招聘特別授業が行なわれた。特別授業には、商学部生をはじめ、各学部の1〜4年までの学生が100人ほど参加した。
 講義は、自己紹介、会社紹介、海外のグループ企業、今後の展望といった順で映像を映しながら行なわれた。まず自己紹介では、明治大学商学部を1982年に卒業した後の就職、外国行き、退職を経て、「2015年日経ビジネスが選ぶ次世代を創る100人」、「日本の革新者たち」(前もって2030年を実践する人。野村総研)の一人になるまでのことが紹介された。現在、スノーピークの「人生に、野遊びを」というキャッチフレーズには、そうした経営者としての山井さんの理念が凝縮されているようである。
 1986年に会社の社長になって以来、2000年代のオートキャンプブームを経て、ブーム終了後の厳しい状況を、海外進出で乗り越え、グローバル企業として成長していった過程が話された。今回の特別授業では、海外グループ企業のある台湾の映像が紹介されたが、約2ヶ月前の2017年10月に「snow peak way 2017 in Korea」という韓国キャンプに参加してきた筆者としては、美しい映像とともに、オートキャンプに参加している現地台湾の家族や人々の楽しい表情をみて、レジャーを楽しむ余裕を見せていた韓国家族らから受けた印象と同じようなことを感じた。そのようにスノーピークの海外進出が功を奏したことの裏面には、「モノづくり」(キャンピング用品作り)における努力があったことも明かされた。
 最後に今後の展望として、機能的でおしゃれなスノーピーク製品を用いて、大自然と調和したグランピングすることを「観光商品化」することが、映像「Tokachi グランピング」をとおして紹介された。美しい大自然の中で機能的なスノーピーク商品を用いてパーティする様子、きれいな音楽、それらが織りなす画面いっぱいの映像は、人々を魅了するものがあった。
 特別授業終了後にフロアの学生たちと山井さんとの間に質疑応答があったが、時間の関係上、あまり多くの質問を受け付けることができなかった。貴重な時間を割いて頂いた山井社長、ありがとうございました。

 

李 英美(科目担当教員)