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ゲストスピーカーによる特別授業(6月25日実施)

1.実施日    
2018年6月25日(月)13:30~15:10

2.実施場所
和泉キャンパス 209教室

3.科目名
日本古典文学A

4.テーマ 
宇多天皇の歴史的意義と『大和物語』

5.ゲストスピーカー
助川幸逸郎 先生 (岐阜女子大学 教授)

6.実施内容
 6月25日 (月)3限に、助川幸逸郎先生(岐阜女子大学教授)をお迎えして、「『大和物語』における宇多天皇の歴史的意義」をご講義いただきました。助川先生は、日本の古典文学をはじめ日本近現代文学、そしてサブカルチャーに至るまで多くの文学作品を縦横無尽に、かつ丁寧に読み解いておられます。
 今回扱ったテーマは、古代の天皇制に関連するものです。『大和物語』の前半は宇多天皇の生活世界を描き、そして後半は伝説(レジェンド)としての宇多天皇説話へと変容していく、その伝説化されていく過程を論証しながら、その背景について歴史学の最新の成果を反映させながら詳細に解説してくださいました。
 助川先生が広い講義室をゆっくりと歩き回りながら、学生のひとりひとりに目を合わせるように話されていた姿が印象的でした。学生もまた目を輝かせながらじっくり聞いており、リアクションペーパーには早くも助川先生のご講義第2弾を期待する感想が多数寄せられていたことが、大変うれしく喜ばしく思いました。
古典文学研究は現代の我々が生きている世界と結びつかなければ意味がない、という冒頭のお話に、襟を正さなければならないような気持ちになりました。機会がありましたら、助川先生に最前線の研究をお話いただければと思います。
                                                                                                                                                                              

中村 成里 (科目担当教員)