商学部

在学生向け

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ゲストスピーカーによる特別授業(10月5日実施)

1.実施日    
2018年10月5日(金)10:50~12:30

2.実施場所
駿河台キャンパス リバティタワー 1116教室

3.科目名
環境科学B

4.テーマ 
世界と日本の食料問題

5.ゲストスピーカー
小宮山 博 氏(一般財団法人海外農業開発コンサルタンツ協会 技術参与)

6.実施内容
 小宮山博先生は農業経済学がご専門で、大学卒業後に農水省に入られ定年まで勤められました。冒頭の自己紹介では、お役所というと堅いイメージがあるかもしれないけれども、いろいろな場所に赴任し、多くの国際会議に参加するなど幅広い経験を重ね、楽しみながら仕事ができたこと、そして、本格的に勉強を始めたのは農水省に入省後で、30歳を過ぎてからだったとお話しくださり、学生たちにとって大変興味深かったようです。
 講義の内容は、世界の食糧問題に関するもので、最新のデータが掲載された農林水産政策研究所の資料が紹介されました。平成29年度には38%に下がった日本の食料自給率の現状の説明を皮切りに、各国の食料の需給動向を、人口問題や経済成長と組み合わせてお話いただきました。
 世界の食料需給の動向として、人口増加だけでなく所得上昇による食糧消費の増加が大きいこと、富裕化は食の西洋化につながり、たとえば湿潤地域にある東南アジア諸国の人々が、冷涼な気候下で産出される小麦を多く摂取するようになっていることなどが紹介されました。大豆、とうもろこしの輸出国としては南米(特にブラジルとアルゼンチン)の伸びが著しく2国で輸出大国である米国に匹敵するようになったことや、その背景には日本の開発援助の影響があることも触れられました。一方で、水資源や肥料になるカリウム・リン鉱石の偏在などの食料増産への制約要因の存在も挙げられました。 
 世界食料需給モデルによる2027年までの需給見通しによると、穀物の単収の伸びはこれまでより鈍化はするものの、生産量が増加する傾向は続くであろう、というご説明に対して出された「食料生産は増えてもなぜ飢餓が無くならないか」という学生からの質問には、アマルティア・センの説などが紹介されました。
 小宮山先生のご講義を受け、食料という切り口から世界のダイナミックな動きを垣間見ることができ、とても有意義な時間でした。        

森永 由紀 (科目担当教員)

                                                                                                                       

 

                                 

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