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ゲストスピーカーによる特別授業(7月12日実施)

1.実施日    
2018年7月12日(木)13:30~15:10

2.実施場所
駿河台キャンパス リバティタワー 1083教室

3.科目名
経営分析論A

4.テーマ 
決算書でわかること、わからないことーセブンイレブンを例にー

5.ゲストスピーカー
北 健一 氏(ジャーナリスト)

6.実施内容
 経営分析論は、企業が公表している有価証券報告書、特に財務諸表(決算書)を対象として、会計の知識を駆使して、分析する方法を学ぶ授業です。財務諸表を分析することで、多くのことがわかります。このことに、まずびっくりします。
 財務諸表だけを見ていると、「利益の大きい企業が良い企業である」「利益率を平均並に上げなければならない」という結論が出てきてしまいがちです。こうした考え方について、「人が登場しない考え方であるから一面的で良くない」と断じてしまうことは簡単なことです。重要なことは、決算書が示す一つの事実がどのような現実の結果であるかを知ることです。
 ゲストスピーカーのジャーナリスト、北健一さんは、多くの経済誌、企業情報誌に原稿を書いています。特に、フランチャイズであるセブンイレブンの店長の労働問題について、長らく取材を続けてきました。
 当日は、セブンイレブンの店長をされていた方(明治大学卒業生)とともに、セブンイレブンの高い収益性の理由を、セブンイレブンの現場からお話を聞くことができました。特にフランチャイズ契約やセブンイレブンの独特な会計方式について、わかりやすく説明してもらいました。
 また福井の豪雪地帯で現在、店長されている方から、激しい雪のなかでも閉店できずに、ご家族が倒れられてしまったこと、その新聞報道についての紹介もあり、学生たちは、決算書が示す金額や比率の背景にある多様な現実を学ぶことができました。
 学生たちからは、身近なコンビニ業界のことで、アルバイトしている学生も少なくないので、多くの質問が寄せられ、ゲストスピーカーをはじめ、丁寧に答えてもらいました。
 学期終了時のアンケートでは、もっとも印象に残った授業、面白い授業であったという評価でした。                                                                     

野中 郁江 (科目担当教員)