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第11回 国際交流フォーラム開催報告(商学部創立110周年記念)

商学部では、海外に目を向け、広い視野で日本を見ることができる人材育成を目指しています。20141021日に和泉キャンパスにて開催した第11回国際交流フォーラムでは、商学部創設110周年記念特別企画として【留学生シンポジウム(留学・異文化・国際化?!)】を開催し、異文化体験や国際化の是非について、交換留学生と留学経験者によるディスカッションが行われました。また、短期留学プログラムに参加した学生による帰朝報告も行われ、留学に興味を持つ学生へ熱いメッセージをいただきました。

日時

 2014年10月21日(火) 12:30~14:30

場所

 和泉キャンパス図書館ホール

プログラム

第1部 短期留学報告会

PreMBAプログラム① 報告会 プレMBAプログラム② ナイアガラの滝 ラグジュアリー入門① 報告会 ラグジュアリー入門② 研修風景 ラテンアメリカプログラム① 訪問先  ラテンアメリカプログラム②   アルゼンチン ラプラタ国立大学 日韓ランゲージ① 報告会 日韓ランゲージ② 海外の友人達 留学説明会

(1)プレMBAプログラム(カナダ・ヨーク大学)

2014年8月4日(月)~29日(金)15名参加

ヨーク大学のビジネススクールにて、Presentation skills, Summary Writing, Business vocabulary, Academic writing, Debating skills, Case study, E-commerceを英語で学びました。キャンパスは自然にあふれ、トロント市街へは電車やバスを乗り継いで約1時間。自由時間は市街へ出かけたり、大学内でのクラブ活動や文化交流イベントで他国の学生と交流を深めたり、週末はナイアガラの滝を訪れました。報告会では2年生の内木さんが流暢な英語でプレゼンテーションしてくれました。英語力を高めたい方やMBAを目指す方は是非挑戦してみてください!

    

(2)ラグジュアリーマネジメント入門 (フランス・パリ商業高等大学)

2014年8月23日(土)~9月7日(日)12名参加

ティファニー、エルメス、ラルフローレン、ディオール、シャネル、有名高級ブランドのマーケティングやブランディング、広告戦略を学び、実際の店舗でも研修が行われました。ラグジュアリービジネスの理論と実践。普段は入れない高級ブティックの裏側を訪れ、店舗内では先生のレクチャーを受けるなど、観光では分からない発見に出会えます。ベルサイユ宮殿やオルセー美術館、バカラ博物館も訪問するなど、パリのファッションと文化を体感できた2週間。報告会では、3生の佐々木さん、2年生の秋元さん、1年生の福井さんと山本さんの4名が、沢山の綺麗な写真で紹介してくれました。

   

(3)ラテンアメリカ異文化交流プログラム(米国、ブラジル、アルゼンチン他)

2014年8月5日(火)~22日(金)9名参加

視野が広がった!タフになった!本プログラムの成果を力強く語る3年生の高原さん。ワシントンDCでは世界銀行、IMF、米州開発銀行といった国際機関で、開発支援や経済政策の専門家からレクチャーを受けました。ブラジルではサンパウロ大学や日系企業を訪問、パラグアイでは日本大使館や現地の小学校を訪問、日系人と交流、ブエノスアイレスではラプラタ国立大学とジョイントクラスを行うなど、他ではできない経験の連続です。途中、世界3大瀑布の一つイグアスの滝も見学。海外では日本では考えられないトラブルもつきものですが、経験することで成長できます。世界へ飛び出そう!!OBRIGADO、GRACIAS

   

(4)日韓ランゲージエクスチェンジプログラム(韓国・ソガン大学)

2014年8月31日(土)~9月19日(金)6名参加

Language Exchangeと文化体験。例年3月に行っているプログラムを今年は夏にも行いました。参加者全員がソガン大学の学生とパートナーを組み、韓国語と日本語を教え合い、語学力を高めていく本プログラム。ソウルの街を散策し韓国料理を作ってみるなど自由時間も充実。欧米などアジア以外の留学生も多く、彼等とのコミュニケーションは英語で行うなど、国際感覚も磨かれる3週間です。

    

【留学サポート①】

商学部では短期留学を奨励しています。諸条件を満し経済的な支援が必要な学生へ下記の奨学金を支給しています。(2014年度実績)   

◆JASSO(日本学生支援機構)奨学金:プレMBA(8万円)、ラグジュアリー入門(10万円)、ラテンアメリカ(6万円)、日韓ランゲージ(7万円)

◆商学部奨学金:プレMBA、ラグジュアリー入門、ラテンアメリカ(各7万円)、日韓ランゲージ(4万円)
※詳細は各プログラムの説明会や事前学習会でお伝えします

第2部:留学生シンポジウム

登壇者 交換留学生 デイビッド ストーマーさん(ブレーメン) 会場の様子

 今回は商学部創設110周年記念イベントとして企画されましたが、奇しくも第1回国際交流フォーラム開催から10年目の節目に当たり、これまで商学部が取り組んできた国際交流の意味を改めて問い直す内容となりました。
 会は、留学経験者による座談会という形で進められ、〈協定校からの外国人留学生〉、そして〈協定校への留学を経験した商学部生〉双方の学生により、国際化の意味、国際交流の必要性、これからの国際化を主要テーマにした、熱いトークが展開されました。
 スピーカーとして参加された学生は、商学部生の留学経験者3名:宗竹陽(ドイツ・ブレーメン経済工科大学)、藤森翔平(イギリス ・カーディフ大学)、高津戸諒(フランス・パリ商業高等大学)、そして、協定校からの留学生9名:呉純(中国・上海交通大学)、張丹二(中国・中央財経大学)、梁棟(同)、李玲玉(中国・蘇州大学)、呉俊昇(台湾・国立台北大学)、陳柔安(台湾・国立嘉義大学)、Florian Kaczmarczik(ドイツ・ブレーメン経済工科大学)、Julian Naethe(同)、David Stormer(同)と、大変賑やかな顔ぶれでした。
 会は、北田葉子教授の巧みな司会により、参加者からの、日本語や英語による発言がその都度概括され、かつ、交換留学生に対するアンケート結果の紹介が適宜織り交ぜられながら、明治大学の今後の国際のためにという大きなテーマに向かって進行していきました。
 今回設定されたテーマから必然的に、国際化の真の意味、その必要性が問われることになりましたが、議論の中で、〈国際化internationalization、グローバル化globalization、欧米化westernization〉の概念と現状評価、ほぼ世界標準となっている英語という言語に関する問題が明確になったことなどは大変有意義であったと言えます。また、明治大学の国際化の現状をそれぞれの発言者に問うたところ、日本人学生と外国人留学生との間に意識の差(日本人:まだまだ遅れている/外国人留学生:日本の大学の中ではかなり進んでいる)が見られたことなども、今回のシンポジウムでの一つの収穫として特記しておきたいと思います。

留学報告会&説明会

トルコ (首都はアンカラ) イスタンブール 留学先の風景 フィリピンで英語漬けの日々 留学生活① 留学生活② 留学生活③ 長期留学説明会

第2部終了後に留学経験者による報告会を行いました。

(1)井出薫 (4年、トルコ・中東工科大学、2013年9月から1年間留学)
  
  ①先進国よりも新興国
  ②ヨーロッパとアジアをつなぐ場所
  ③トップレベルの学生との交流

 『なぜトルコ?!』そんな質問に3つの理由で答えてくれました。欧米や日本といった先進国では社会制度や生活スタイルなど色々なことが既に決まっている。新興国は社会が大きく変化しており、何が起きるか分からない、そんな変化の中に身を置いてみたい。また、トルコはヨーロッパとアジアの中間に位置し、交通の要所でもあるため、オスマン帝国など多くの国が領有権を争った長い歴史と多様な文化を持っています。さらに、中東工科大学はトルコ国内から優秀な学生が集まるトップレベルの大学。国を代表するような学生達と交流を持てることがトルコ留学の決め手でした。
 最後に、『留学とは何であったのか?』という問いに対して、『最も幸福を感じることのできた1年、社会に出る決心がついた』と語ってくれました。時間におおらかな国民性など、文化の違いに困惑したこともあったそうですが、日本では味わえない経験を得て、今後の目標が見えてきたようです。

(2)藤森翔平 (4年、英国・カーディフ大学、2013年9月から1年間留学)

2年生の夏(語学留学)→3年生の春(語学留学)→3年の秋(カーディフ留学)

【留学前】 1年生の頃から長期留学を考えてTOEFLの勉強を始めたものの挫折。その後、2年生の夏休みにイギリスで1ヶ月の語学留学を経験し、再度留学を目指すようになりました。2年生の冬にカーディフ大学留学の学内選考に合格し、カーディフ大学からConditional Offerを受領。ただ、留学に必要なTOEFLスコアが不足していたため、春休みに6週間、フィリピンの語学学校で英語漬けの日々を過ごしました。毎日10時間近いスパルタ式の試験対策の成果もあり、5月にはカーディフ大学から留学許可通知を受領。カーディフ大学の授業は9月末からであったため、夏休みはアメリカのシリコンバレーでインターンシップに参加し、その後、渡英しました。

【留学中】 カーディフ大学の授業形式は、明治大学と同じ講義形式もあれば、プレゼンテーションやディスカッションが中心となる少人数でのチュートリアルと呼ばれる形式がある。人気かつお勧めの授業は、起業について学ぶ『Entrepreneurship and Small Business Development』。グループで立案した事業計画をもとに、毎年の損益計算書とバランスシートを作成しキャッシュフローを計算。授業の終盤では、審査員となる教授の前で、事業への出資を募るプレゼンテーションを行うという内容でした。(藤森さんの企業プランは日本食レストラン・ラーメン屋) また、長期休暇中は、ドイツ、オランダ、イタリア、スペイン、クロアチア、フランスなどを訪れました。日本からは10数時間かかる国も、イギリスからだと数時間で行くことができます。

【帰国後~これから】 カーディフ大学の授業も終わった6月にロンドンキャリアフォーラムに参加。帰国後も就職活動を続け、来春からは海外で働く予定の藤森さん。大学時代の海外経験を活かし、これからの活躍に期待しています。

【留学サポート②】
商学部では長期留学を奨励しています。協定校留学、認定留学、休学しての留学など、長期留学には複数の方法があり、必要な手続きや制度が異なります。また、単位認定の仕組みや、ゼミや必修科目(語学や外国専門書講読)の扱い、帰国後の履修登録方法等についての説明会を開催しています。留学経験者の報告も同時に予定していますので、長期留学を検討している方は是非参加してください!(説明会の開催日程はOh-o!Meijiからお知らせします)

 
お問い合わせ先

明治大学商学部事務室   電話 03-3296-4161