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商学部

アルゼンチン ラプラタ国立大学との第2回ビデオカンファレンス

2013年03月29日
明治大学

Di Masi教授のご冥福を祈り黙祷する学生、手前は明大生が折った千羽鶴Di Masi教授のご冥福を祈り黙祷する学生、手前は明大生が折った千羽鶴

プレゼンテーションを行う明大生プレゼンテーションを行う明大生

画面の向こうのラプラタ国立大生の話に聞き入る明大生画面の向こうのラプラタ国立大生の話に聞き入る明大生

商学部特別テーマ実践科目D「明治大学ラテンアメリカ異文化交流プログラムとボランティアプログラム(担当:中林真理子 教授、六浦吾朗 特別招聘教授)」の受講生7名が、2013年3月21日(木)にアルゼンチンのラプラタ国立大学(Universidad Nacional de La Plata: http://www.unlp.edu.ar/ )の学生15名と英語によるビデオカンファレンスを実施しました。明治大学ラテンアメリカ異文化交流プログラムの中核となる同科目では、2009年にブラジルの大学とのビデオカンファレンスによる交流を開始し、本年度はアルゼンチンにまで交流対象が広がっています。(これまでの取組の詳細は、明治大学商学部編『これが商学部シリーズ vol.4 世界の大学の先端的ビジネス教育』http://www.meiji.ac.jp/shogaku/topics/2012/6t5h7p00000ejcbm.html の第4章「日本・ラテンアメリカ異文化交流と新教育モデル」で紹介しています。)
今回のビデオカンファレンスは、ラプラタ国立大生15名が2012年11月にフィールドトリップで来日し、本科目の受講生とジョイントクラス等を通じた交流を深めたのをきっかけに(http://www.meiji.ac.jp/koho/meidaikouhou/20121201/p12_01.html) 、帰国後のフォローアップとして12月12日に実施する予定でした。しかし、引率にあたった同大学法学・社会科学部国際関係研究所アジア太平洋地域研究科長のJorge Di Masi教授が12月6日(現地時間)に不慮の事故で急逝されたため、延期となりました。明治大学との交流を中心的に推進してきたDi Masi教授を失い、一時は両大学の交流が途絶えることも覚悟しましたが、Di Masi教授の遺志を継いだラプラタ国立大学のスタッフと明治大学関係者の協力、そして何より日亜の学生たちの確かな友情に支えられ、アルゼンチンの新学期であり、日本の年度末でもある2013年3月にカンファレンスを改めて実施することができました。
午後8時(ラプラタでは午前8時)に始まったカンファレンスは、エルサルバドルに出張中の六浦特別招聘教授からのビデオメッセージと、ラプラタ国立大学の国際関係研究所アジア太平洋地域研究科日本研究センター長Cecilia Onaha教授のメッセージ、そしてDi Masi教授への黙祷から始まりました。その後、3つのテーマについて日亜の学生によるプレゼンテーションと意見交換が行われました。最初のテーマは「日本の大学生の就職活動」、現在就職活動中の明大生がプレゼンテーションを行いました、それをもとに意見交換をしました。次のテーマはラプラタ国立大学のフィールドトリップで、2012年のフィールドトリップを振り返りと、さらに、2013年に向けた学生からの提案を受けました。例えば、フィールドトリップでは基本的にはグループで行動するものの、アルゼンチン人は個人主義なので、ある程度個人行動がしたい、といったリクエストがありましたが、実際に交流した学生同士だからこその本音の意見と言えるでしょう。最後のテーマは、明治大学ラテンアメリカ異文化交流プログラムによる2013年のアルゼンチンへのフィールドトリップです。最初に中林教授が現時点での計画を説明し、両国の学生から具体的な提案をしてもらいました。90分にわたるカンファレンスは、次回ビデオカンファレンスと2013年度のフィールドトリップでの再会を期して終了しました。
今回のカンファレンスは、テレビ会議システム常設教室が改修中であったため、商学研究所に機材を持ち込んで実施しました。機材の設定、時差を考慮したラプラタ側との夜間の接続テスト、ビデオメッセージの作成をはじめさまざまなリクエストに全面的にご協力くださったユビキタス教育推進事務室の皆様のご尽力により、技術的に不安なしに議論に集中することができました。また、春休み中にも関わらず、商学部高橋早代特任教授、井関睦美准教授、所康博兼任講師、そしてスペイン語プラスワン受講生の皆さんが駆けつけてくださいました。皆様に厚く御礼申し上げます。
多くの皆様のご支援を受け、2013年度も明治大学ラテンアメリカ異文化交流プログラムはさらに進化していきます。ご期待ください。