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国際日本学研究科

第2回多文化共生子育てフォーラムが開催されました

2016年04月08日
明治大学 大学院国際日本学研究科

 明治大学国際日本学研究科の学生1名を含む子育て中の母親らが設立したNPO多文化共生子育て情報局(略称:イクリス)と同研究科山脇啓造研究室、神田外大徳永あかね科研プロジェクトの共催による「第2回多文化共生子育てフォーラム」が、2016年2月27日に中野キャンパスで開催されました。

多様な言語・文化を背景にもつ人々が、安心して出産・子育てできる地域づくりをテーマにしたイベントで、自治体や国際交流協会、大学などの職員、臨床心理士、研究者、NPOスタッフなど、多文化共生と子育ての両領域から多様な現場で活動する約30人が一堂に会しました。当日は5名分の保育スペースも確保され、10人を超える参加者が0~3歳の子を育てる母親・父親でした。

フォーラムの第1部では、まずイクリスのメンバー4人が世田谷区、新宿区、千葉県市川市で開催した「多言語子育てワークショップ」の実践報告を行いました。続いて「多文化共生×子育て?連携の可能性を探る」と題したパネル討論を実施。パネリストとして招かれた中野区国際交流協会の鈴木加奈さん、江古田日本語教室の伊藤勢津子さん、Kodomo.binの三輪ひかりさん、NPO法人いちかわ子育てネットワークの幸前文子さんが、各現場で試行錯誤してきたプロセスを振り返りながらノウハウや気づきを共有し、多文化共生と子育ての両領域で活動する人々による連携の可能性について語り合いました。

第2部では、河野悟さん(NPO法人PAVLIC)をゲスト・ファシリテーターとして招き、演劇ワークショップ「多文化共生子育て×子育てをテーマにワンシーンをつくろう」を実施。参加者がグループに分かれて対話を重ね、「多文化共生」の心が脈打つ子育ての場とは具体的にどのようなものなのか、希望の持てる将来像を数分間のコマーシャルに仕立てて、発表しました。

多文化共生に関するイベントで、乳幼児の子育て真最中の母親が主体となり、出産や乳幼児期の子育てに焦点を絞ったものは珍しく、多文化共生関係者と子育て関係者が分野を超えて交流を深める貴重な機会となりました。

なお今回のフォーラムは、神田外語大学の徳永あかね科研プロジェクト(日本学術振興会研究助成金基盤研究(C)「地方自治体による外国人主体の支援モデル『外国人人材講座』の試み」)の支援を得て行われました。

フォーラムの概要は以下のとおりです。

主催:NPO多文化共生子育て情報局(イクリス)、明治大学国際日本学研究科山脇啓造研究室、神田外語大学徳永あかね准教授科学研究費プロジェクト
協力: 中野区、中野区国際交流協会
日時: 2016年2月27日(土) 13時30分~16時30分
場所: 明治大学中野キャンパス高層棟6階 プレゼンスペース
参加費: 無料
プログラム:
13:30 開会挨拶:徳永あかね(神田外語大学)
13:35 第一部 多文化共生子育てに向けて
      1)2015年度イクリス活動報告~多言語子育てワークショップ~
        吉田千春、ゴロウィナ・クセーニャ、澤野由美子、安藤陽子
      2)パネル討論「多文化共生×子育て 連携の可能性を探る」
        鈴木加奈(中野区国際交流協会)、伊藤勢津子(江古田日本語教室)、
        三輪ひかり(Kodomo.bin)、幸前文子(NPOいちかわ子育てネットワーク)
14:40 休憩
14:50 第二部 演劇ワークショップ「多文化共生×子育てをテーマにワンシーンをつくろう」
        (ファシリテータ:河野悟 NPO法人PAVLIC)
16:25 閉会挨拶:山脇啓造(明治大学)

多文化共生子育て情報局:http://www.facebook.com/icris.mother

明治大学大学院