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第6回 6月3日(土) テーマ趣旨/講師紹介

前説「魯迅のアレゴリー世界」+試演「幻燈三千世界—阿Q氏の帰還」

講師:丸川哲史

教養デザイン研究科

野戦之月海筆子(ヤセンノツキハイビィーツ)

1994年の旗揚げ以来、テント劇を持続してきた集団。東京を拠点に日本全国各地、海外では台湾や北京、韓国でもテント公演を行っている。代表は桜井大造。
魯迅が仙台の留学先の教室で観たという「幻燈」、その中で公開処刑にされる<同胞>——それが原光景。そこから魯迅は「狂人」や「阿Q」が見る「夢」を発明した。今回の試演会は四月に北京のテント劇団「流火」による中国人民大学試演と連動する。…私たちの見ている現在の日本(アジア)の「現実」は果たして「悪夢」のように進行しているようだ。この「現実」をもう一度、魯迅が発明したプリズムを使って凝視する。つまり、私たちはむしろ「夢」の次元から出発し「現実」を作り直してみるべきなのだ。


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