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教養デザイン ブック・レビュー

教養デザイン ブック・レビュー

教養デザイン研究科の関係者の著書をご紹介しています。教員の著書を院生・研究科出身者・その他が紹介、または、院生・研究科出身者の著書を教員が紹介しています。
この本棚で、幅広い研究分野をカバーする教養デザイン研究科をぜひ探索してみてください。

※内容やプロフィール等は公開当時のものです

伊藤 剣(教養デザイン研究科教員)著『日本上代の神話伝承』新典社(2010年)



 本書は2010年に刊行された、伊藤剣の第一論集である。全体は四部構成となっており、第Ⅰ部は『日本書紀』の本文と一書、第Ⅱ部は『日本書紀』の神話伝承、第Ⅲ部は『古事記』の神話伝承、第Ⅳ部はいわゆる古風土記の神話伝承についての論である。

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紹介者:植田 麦(政治経済学部准教授)

川野 明正(教養デザイン研究科教員)監修、ミノシマタカコ著『狛犬さんぽ』グラフィック社出版(2020年)



 この本を読むことは、日よけ帽子をかぶり、カメラを手にし、日本各地で狛犬ツアーに参加するようなものだ。換言すれば、これは参加感が高い一冊である。

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紹介者:張 帥(教養デザイン研究科博士後期課程在学(3年))

加藤 徹(教養デザイン研究科教員)著『漢文で知る中国—名言が教える人生の知恵』NHK出版(2021年)



名言とは「よく、ことの道理を言いあてたすぐれたことば。名高いことば。」(『日本国語大辞典』)である。本書に収載されている名言は、「すぐれたことば」であるが、人口に膾炙する「名高いことば」ばかりではない。

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紹介者:岩井 晴子(教養デザイン研究科博士後期課程在学(3年))

田中 ひかる(教養デザイン研究科教員)編『アナキズムを読む—〈自由〉を生きるためのブックガイド』 皓星社(2021年)



「希望と解放」の読書案内と謳われているように、抑圧、分断、格差の時代、そして「ポスト・コロナ」の時代を生きるための手引書として編集されている。

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紹介者:山泉 進(明治大学名誉教授・元副学長・元教養デザイン研究科長)

廣部 泉(教養デザイン研究科教員)著『黄禍論 百年の系譜』講談社選書メチエ(2020年)



近代日本における外交の基盤的方針は専ら列国と肩を並べるための欧米協調の路線であった。その一方で、西洋諸国側の政府をはじめ、知識人やマスコミの一部は、列国の一員になろうとする日本が黄人種同士で結束して白人種に挑戦してくるかもしれないという警戒の眼差しを向けていた。

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紹介者:菊地 修平(2019年教養デザイン研究科博士前期課程修了・修士(学術)・会社員(システムエンジニア))

立花英裕・真田桂子編訳 ; 後藤美和子・佐々木菜緒(2021年教養デザイン研究科博士後期課程修了)訳『ケベック詩選集 北アメリカのフランス語詩』彩流社(2019年)



ここに紹介するのは、立花英裕・真田桂子編訳によるケベック詩選集である。底本として、ローラン・マイヨー、ピエール・ヌヴー共編『ケベック詩—始まりから今日まで』(モンレアル、2007年)が大枠として用いられている。

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紹介者:井上 善幸(教養デザイン研究科教員・理工学部教授)

岩野 卓司(教養デザイン研究科教員)著『贈与論 資本主義を突き抜けるための哲学』青土社(2019年)



突然、隣人が手土産を持ってきたら、押し売りでもないなら何だろう、と警戒心を抱く人も少なくないだろう。商品と貨幣の交換を基礎とする経済活動は自動販売機でコーラを買うことと、中国人留学生の店員からコーラを買うことに違いを認めない。 

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紹介者:大田 尚(教養デザイン研究科博士後期課程在学(3年))

丸川 哲史(教養デザイン研究科教員)著『冷戦文化論(増補改訂版)』論創社(2020年)



本書『冷戦文化論』の試みは、「戦後日本」における文学、映画、知識人の言動を含めた「テクスト」を、「冷戦」の座標から解析することにある。それは、端的に言って、「戦後」という「反省」の形式、そのものに対する反省である。以下、その論点と方法につき、四点に整理したい。

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紹介者:宮本 司(教養デザイン研究科博士後期課程在学(3年)・大連外国語大学外国人教員)

高遠 弘美(教養デザイン研究科教員)著『物語 パリの歴史』講談社現代新書(2020年)



本書は著者自身が1982年以降およそ20回訪れたなかで見たパリ、知ったパリの姿をとおしてパリの歴史を書いたものです。街歩き中の楽しい発見のお話を織りまぜながら、今日のパリという町が持つ空間的な厚み、構造的な魅力を存分に語っています。

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紹介者:佐々木 菜緒(2021年教養デザイン研究科博士後期課程修了・博士(学術)・政治経済学部兼任講師)

池田 功(教養デザイン研究科教員)編『世界は啄木短歌をどう受容したか』桜出版(2019年)



 明治時代の文学者石川啄木は、近代国家が形成され、言文一致運動が行われた時期を歩み、産業社会に生きている人々の感情を、身近な言葉で歌った。このような啄木短歌は長い間<日本人>に愛読されてきていると同時に、実は世界の19の言語にも訳されている。筆者の指導教員である池田功編の『世界は啄木短歌をどう受容したか』(2019年・桜出版)は、この異なる言語に翻訳された啄木短歌の受容を解き明かしている。

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紹介者:応 宜娉(教養デザイン研究科博士後期課程在学(3年)・大学院助手)
明治大学大学院