Go Forward

多様性に満ちた環境で豊かな知を形成する

博士前期課程
教養デザイン専攻「平和・環境」領域研究コース 2年
藤田 健生
指導教員:石山 徳子 教授

 現在、私たちはさまざまな社会問題に直面しており、それらの問題を読み解くには、一つの学問領域だけではなく、複数の視点からのアプローチが不可欠です。私の研究テーマである、人権と教育でも同様です。法学、社会学、政治学など、学問領域にとらわれない、多角的な視点から研究を行っています。教養デザイン研究科は、異なるバックグラウンドを持つ先生方や院生の集まる、多様性に富む、刺激的な学びの場であります。授業や院生たちとの交流で、自分の中にはない発想や知識に出会うことができます。
 
研究室紹介
 石山先生の専門は、批判地理学、アメリカ先住民研究であります。特に核をはじめとした環境正義に取り組んでおられます。先生の専門領域と私の研究領域は、必ずしも一致しませんが、毎回の授業で課題を設定し、ディスカッションを行い、先生の幅広い知識から助言をいただくことで、研究を進めるうえで有意義な時間になっています。

スポーツの諸問題を複眼的な視点で考える

博士後期課程
教養デザイン専攻「思想」領域研究コース 2年
大槻 茂久
指導教員:釜崎  太 教授


 博士前期課程では「日本とドイツのサッカー選手の注意様式について」心理学の視点から研究しました。その後15年以上にわたり女子サッカーの指導に携わってきました。博士後期課程では「ドイツにおけるサッカーの男らしさとジェンダー秩序について」哲学的・社会学的な視点から研究しています。教養デザイン研究科は「思想」「文化」「平和・環境」の3つのコースからさまざまな研究領域の授業を履修できるので、研究者としての教養を広げ複眼的視点から物事を考えることができる魅力的な空間です。

研究室紹介:
 釜崎先生はドイツスポーツの専門家で身体や教育にも広い知識を持たれています。それらの知識を院生に分かりやすく話してくださいます。現在は10人の院生がゼミに所属していますので、みんなで議論しながら研究に取り組むことができます。また、さまざまな勉強会、学会、スポーツのイベントに参加したりと、メリハリのある楽しい研究室です。

「教養」を問い直す

博士前期課程
教養デザイン専攻「文化」領域研究コース 
2025年3月修了
氏原 貴充
指導教員:
佐久間 寛 准教授 

   わたしは卒業論文の調査で屋久島を訪れ、『生命の島』という地方誌に出逢い、同誌を文化人類学的に研究するために進学しました。修士論文では同誌を人と自然の総体としての屋久島が文化的かつ生態的に脱植民地化するための運動として位置づけました。本研究科ではそのために必要な知識を学際的に学ぶことができました。大学院進学は決して簡単なものではないと思います。しかし、今現在の世界に違和感を覚えている方、研究という営みを通して世界を変えたい方はぜひ検討してみてください。

研究室紹介
 人が師と呼べる人物に出逢うことは難しいものだと思います。しかし、わたしの指導教官である佐久間さんは、わたしにとってまさしくそう呼べる人物でした。佐久間さんからは「なぜ」ではなく「いかに」を問うこと、現場の声を大切にすることなどたくさんのことを学びました。特に奪われた者の声を聞くことにはこれからも向きあい続けたいと思います。

自分のあり方に相応する研究のかたちができる場所

博士後期課程
教養デザイン専攻「文化」領域研究コース 2025年3月修了
李 夢秋
指導教員:加藤  徹 教授

 私は英米のSF映像作品に関する研究を行っています。修士の頃、私は現代の異類婚姻譚の東西比較研究をテーマにしていました。このような研究テーマの転換がうまくできたのは、教養デザイン研究科の先生方の指導のおかげです。ここでは、自らの研究を見直しながら、学際的・専門性の高い研究ができる環境を用意しています。現代社会では、私たちは多次元の感覚から世界を認識し、共感している中、きっと何かの疑問が生じるだろう。その答えを探るなら、ぜひ進学して一緒に研究の旅に出よう!

研究室紹介
 加藤先生は、中国の京劇および日中文化比較研究を中心に研究を展開しています。ゼミ生の中には、サブカルチャー・ポップカルチャーを研究対象にしている方も多いです。加藤先生は、学生自身の興味にもとづく研究を応援し、そのテーマにふさわしい指導をしていただけます。研究の苦しさはもちろん、楽しさも味わうことができます!

明治大学大学院