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小田ゼミの学生3名、「2017冬季アジア札幌大会」を外国メディアの記者として取材へ

2016年11月11日
明治大学

ゼミでの編集会議風景ゼミでの編集会議風景

IOC総会を取材する橋本君(右)ATRのフーラ編集長(左)IOC総会を取材する橋本君(右)ATRのフーラ編集長(左)

東京五輪パラ組織委員会を取材する佐野君東京五輪パラ組織委員会を取材する佐野君

情報コミュニケーション学部小田光康ゼミナールでは、ジャーナリズム・メディア分野のグローバル人材育成に向けたアクティブ・ラーニングの一環として、ゼミ生3名が外国メディアの記者として、冬季オリンピックのアジア版といわれる「第8回アジア冬季競技大会(2017冬季アジア札幌大会)」を取材することになりました。この大会は2017年2月19日から26日までの間、札幌市と帯広市で開かれます。

小田ゼミでは米国の五輪専門メディア「Around the Rings(ATR)」の協力を得て、教員と有志学生らがジャーナリズム教育の実践の場として非営利型パブリック・メディア「Around the Rings Japan(ATR Japan)」(代表:小田光康准教授)を運営しています。ATRはこのたび、外国報道機関として2017冬季アジア札幌大会組織委員会に承認されました。小田ゼミからは、3年ゼミ生の佐野圭弥君と野中喜天君、OBで情報コミュニケーション研究科1年の橋本大周君(指導教員、中村義幸教授)の3名がATRの記者として取材する予定です。

冬季アジア札幌大会は、45のアジアの国・地域が加盟する「アジアオリンピック評議会(OCA)」が開催する国際スポーツ大会で、アジアのトップレベルの選手たちがスキーやスケートをはじめとする5競技64種目を競います。今大会は、2018年に韓国で開催される冬季平昌(ピョンチャン)五輪・パラリンピック大会を目指す選手にとって重要な機会であるとともに、2026年冬季五輪・パラリンピック大会の開催を目指す札幌市やウィンタースポーツ界にとっても国際オリンピック委員会(IOC)にアピールするチャンスとなります。

■ATRについて

米ジョージア州アトランタに本部を置くATRはエド・フーラCEO兼編集長が1990年に創立した五輪専門の報道機関で、1992年のバルセロナ大会から2016年のリオデジャネイロ大会まで夏季・冬季の五輪すべてを取材してきました。国際オリンピック委員会(IOC)の本部があるスイス・ローザンヌに特派員を置き、総勢約20人のジャーナリストがIOCや日本オリンピック委員会(JOC)など各国のオリンピック委員会、国際競技団体(IF)を中心に取材活動をしています。五輪大会の競技そのものよりも、五輪を取り巻く政治・経済・社会に関する出来事を取材対象にしていることが特徴です。また、フーラ編集長は毎日新聞で『五輪を語ろう』(参考リンク:毎日新聞 『五輪を語ろう』)という連載コラムを担当しています。

ATR Japanの活動は、学生が文部科学大臣や五輪担当大臣、五輪組織委員会などの記者会見に出席し、マスコミの記者と同じ土俵で取材をしていることに大きな特徴があります。小田ゼミでは、学生が独自の日本語サイトを運営して報道し、さらにはニュース価値によって外国メディアであるATR本誌に英文記事を掲載する本格的なジャーナリズム活動を、グローバル人材養成に向けたアクティブ・ラーニングと位置づけています。

橋本君はATR Japanの編集長として、これまで東京五輪・パラリンピック関連の取材報道を続け、IOCから記者証を発行されて今夏のリオデジャネイロ五輪パラリンピック大会を取材した経験があります。佐野君と野中君はATR Japanの記者としても五輪関連の取材活動をするほか、英語での取材や記事編集の経験を重ねてきました。

3名の学生は、ATRのエド・フーラ編集長や記らと共に同大会を取材し、英語でATRの記事を編集するほか、学生が独自に運営するATR Japanのホームページに日本語の記事を掲載する予定です。競技はもちろんですが、大会周辺の組織や大会の運営、スポーツにまつわる行政の動きにも注目して取材していきます。

◆参考
2017冬季アジア札幌大会のHP:https://sapporo2017.org/
ATRのHP:http://aroundtherings.com/site/1/Home
ATR JapanのHP:http://aroundtherings.jp/
過去の参考記事: