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明治大学情報コミュニケーション学部創設10周年記念シンポジウム(第二部)

卒業生と現役学生によるパネルディスカッション



登壇者

【パネリスト】
   濱野 慎司  日本放送協会 エンターテインメント番組部 ディレクター(2007年度卒業)
   東澤 諭佑  明治大学専任職員(2007年度卒業)
   山本 佳孝  毎日新聞社中部報道センター(事件グループ)記者(2007年度卒業)
   池内 裕美  神奈川県立秦野曽屋高等学校教諭(2008年度卒業)
   石田 裕亮  バンダイナムコゲームス社長室新規事業部コンサルタント(2008年度卒業)
   窪田  徹         文部科学省初等中等教育局職員(2008年度卒業)
   渡   航    ライトノベル作家(2008年度卒業)
   西深澤史恵  情報コミュニケーション学部4年生
【コーディネーター】
    大黒 岳彦  情報コミュニケーション学科長

いま現在どういうふうな仕事をしていて、どういう生活をしている?

大黒 岳彦:情報コミュニケーション学科長

濱野 慎司:日本放送協会 エンターテインメント番組部 ディレクター(2007年度卒業)

東澤 諭佑:明治大学専任職員(2007年度卒業)

山本 佳孝:毎日新聞社中部報道センター(事件グループ)記者(2007年度卒業)

大黒:学科長の大黒と申します。よろしくお願いいたします。
 第1部が理念的なお話だったかと思うのですが、第2部では、打って変わりまして、シンポジウムとは銘打ってありますが、シンポジウムのような堅苦しい展開には、たぶんならないと思いますので、ご聴衆の皆さま方もリラックスしてお聞きいただければと思います。学部というのは学生が主役ですので、情報コミュニケーション学部を卒業したOBの皆さんの活躍をお聞きすることで、情コミの現状報告をさせていただきたい。そういうふうに思っております。
 私ごとになるのですが、私は実はNHKに8年ほど、1992年~2000年までディレクターとして在職しておりました。縁ありまして2003年に明治大学短期大学のほうに職を得ました。2003年と申しますのは、情報コミュニケーション学部が立ち上がる1年前に当たっておりまして、短期大学閉学直前から情報コミュニケーション学部を立ち上げて現在に至るまでずっと情報コミュニケーション学部が成長していく姿を、その中で見てきたつもりであります。
 私の経験から申しますと、まず新入生として入ってきた1年生というのは、高校生に毛が生えたような可愛らしい子どもたちなんですが、これが4年たって卒業の時には一人前の大人になっていて、その成長ぶりに驚かされるわけです。7回卒業に立ち会ったわけですけれども、私自身が10年間で学生たちに成長させていただいたというふうにも思っております。
 私の話をしても仕方がありませんので、すでに牛尾先生のほうからそれぞれ紹介はされたことでもありますし、ご活躍の皆さんの近況報告をOBの方々からいただきたいと思うのですが、よろしいですか。
 それでは、まず一番向こうの濱野慎司君。彼は私のゼミ生でした。はっきり記憶しているのですが、ゼミにはあまり出席していません。あまり勤勉な学生ではなかったんだよな(笑)。なんだけど、突然あらわれて「NHKに内定しました」とか言って、要するに陰でコツコツやっているタイプだったんだなと、後で思ったりしたんです。私もNHK出身なので後輩に当たるわけです。彼に、いま現在どういうふうな仕事をしていて、どういう生活をしているのかをお聞きしたいと思います。濱野君、よろしくお願いします。

濱野:濱野と申します。いまは渋谷にあるNHKで働いていまして、番組をつくるディレクターをしております。『LIFE!』という番組があるのですけど、ウッチャンナンチャンの内村さんのやっているコント番組です。それを担当しているのですけど、知っている方いらっしゃいますか? では、見たことあるという人? ちょっといるんですね。ありがとうございます。それをやっています。あとはエンターテインメント番組部というところで、NHKの歌とか、バラエティ、お笑い番組をつくるような部署で、いまは『LIFE!』という番組と、12月31日にやる『紅白歌合戦』の担当をしております。そう言うと、ちょっと凄めに聞こえるかもしれないのですが、ほぼパシリみたいな最下層の、ADとして日々働いております。
 学生時代は、ゼミに行っていなかったのは、雀荘にずっと行っていて、いまも麻雀はやっています。そんな感じです。

大黒:濱野君は、いまも遅刻しそうになっていて、遅れて駆けつけてくれたのですけれども、仕事は忙しいわけですか。

濱野:歌番組の担当をしているほうが、簡単に言うと地獄なんですよ。きょうはここに来ていますけど、明日からお正月まで休みは当然1日もありませんで、最後の1週間は会社の隣のホテルに全員部屋が用意されて、シャワーだけ浴びてこいみたいな感じの生活がこれから始まるので、正直こんなところで話している場合では僕はないんです。(笑)

大黒:昔のことを思い出します。どうもありがとうございます。
 次は東澤君です。彼は在学中からなかなか有名な奴で、ゼミはハウス先生のところだったかな。英語が得意で、外務省の企画に通訳としてロシアのほうに行ったりもしたんだよね。いま、明治大学の部署の中でも一番恐れられている国際連携のほうでご活躍されています。東澤君、近況を報告してください。よろしくお願いします。

東澤:明治大学国際連携部国際連携事務室の東澤と申します。大学の若手職員の中では事務室の中で「3K」と呼ばれている国際連携部に配属されております(笑)。いまの部署は、明治大学全体の国際化を推進する事業を担当しています。主な担当としては文部科学省の国際化拠点整備事業という補助金があるのですが、その補助金事業を担当していまして、実践的な英語力を強化するプログラムを企画立案したり、あとは海外インターンシップを行うプログラムなどを開発しています。
 ここからは宣伝にもなってしまうのですが、本日は、会場を出たところにチラシを置かせていただいているのですが、「グローバル人材育成フォーラム」というものがありまして、それは明治大学が、私が担当している補助金事業の幹事校をしている関係で、関東地区の大学国際化に資するようなイベントの開催を担当しております。日ごろイベントの開催を担当することが多く、実際こうやってしゃべる立場に回ることは滅多にないので、大変緊張しております。よろしくお願いいたします。

大黒:ありがとうございました。
 次は山本君です。彼は、僕が記憶しているのは、毎年マスコミ内定者を集めてマスコミ就職セミナーみたいなのをやるのですが、彼も登壇していただいて、質問したときに、かなりニヒルな答えを返してくるんです。なかなか扱いにくい奴だなというふうに思った記憶があります。彼はいま事件記者として活躍されています。近況報告よろしくお願いします。

山本:山本と申します。よろしくお願いします。私は、この4月から中部報道センター名古屋本社で事件グループに所属して日々起こる事件の取材をしております。具体的に言うと、例えば殺人事件が起きると、殺人事件が起きた現場の近くに駆けつけて、夜中に近所をピンポン押したりして、少しでも情報収集ということで走り回っております。
 愛知は名古屋本社なので三重県と岐阜県も管内として抱えておりまして、9月27日に起きた御嶽山の噴火のときも、当日NHKのニュースで知って、すぐに御嶽山まで行って、2日間ほど現地で取材してきました。
 生活スタイルというのは、事件が起きればそこに行くという生活なので、定時に帰って何時まで寝られるという生活ではなくて、世の中で起きていることに合わせて生活しております。すみません。話すのが苦手なので、以上です。

大黒:ありがとうございました。
 次は、池内さんです。彼女は、この中では唯一の教育者です。文科省官僚が後で出てくるのですが、教育者は彼女だけです。本学部は教育者養成にも、古屋野先生を筆頭に力を入れてきまして、教師も多数輩出しております。その代表として、きょうは池内さんにお越しいただいています。池内さん、近況報告よろしくお願いいたします。

池内:こんにちは。2期生の古屋野先生のゼミに2年間所属しておりました池内と申します。いま現在は、神奈川県立の高等学校で3年生の担任をしております。大変なことはたくさんあるのですけれども、毎日生徒と触れあって話をしていると、いろいろ悩みを共感したり、注意してあげたり、毎日予測できないことがたくさん起こるので、大変な仕事ではあるのですけど、同じように嬉しさもたくさんある、すごく素敵な職業に就いたのかなと思っております。
 大変だという話をいましたのですが、教員になって一番大変だなと思うのが、土・日に部活動があるので、なかなかお休みがないことが大変なんですけれども、でも悩んでいる子にちょうどいいタイミングで声をかけたりして、自分の言った言葉に響いて生徒が変わっていくのを見ていると、すごく嬉しいですし、やりがいも感じるので、教員はおすすめの職業だと思います。

大黒:ありがとうございました。
 次は、石田君です。彼は、1・2年のときは小田さんのところだったのかな。まだ専任にはなってなかったのですが、3・4年に僕のゼミに入ってきました。彼はゲームオタクみたいな奴で、ゼミの発表でも、ゲームキャラ論みたいなことを発表したりしていたんですが、就職先もゲーム業界ということで、初志貫徹しているなと思っています。石田君、近況報告をよろしくお願いします。

石田:石田です。ゲーム業界とおっしゃられましたけれども、ここを卒業して最初に入ったのがサンライズというアニメーションを制作する会社です。そこで何個かやったのですけど、主にTIGER&BUNNYというオリジナル作品の制作進行として、濱野さんがやっていらっしゃるような、家に帰れないような仕事をしておりました。それが終わったところで、縁があってバンダイナムコゲームスというゲームの会社に入って仕事をしております。
 ゲーム会社なんですけれども、実はゲームはつくっていなくて、いまやっているところは、いわゆるゲームメソッドと言われる、世の中ではゲーミフィケーションと言ったりするのかな。そういうゲームだったり、コンテンツとか、アニメも、映像も含めてですけれども、コンテンツの持つ面白さだったり、楽しさだったり、ユーザーの気持ちをどうやって変えていくかみたいな、エンターテインメントがずっと昔から持ってきたノウハウの部分を、全然関係ない業界、例えば電話の会社だったり、自動車の会社だったり、いろんなところに楽しさとか、「おもてなし」みたいな、ノウハウみたいなのを提供して、一緒に商品開発をやったりしています。あとは普通にコンテンツ、どういう作品、今後面白いのがあったらいいなというような企画みたいなのもやっています。新規事業部なので、いろいろ多岐にわたって行っているという感じです。以上です。

大黒:ありがとうございます。
 次は、情報コミュニケーション学部の所轄官庁でもあります文部科学省から起こしいただいております窪田君の近況報告を、言えないこともいろいろあるので、言える範囲内で話していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

窪田:ご紹介にあずかりました窪田と申します。あくまできょうは情コミの卒業生としてまいっておりますので、文部科学省としての発言はありませんので。
 私は、卒業しましてすぐに文部科学省に入っております。先生から、いま官僚・官僚とおっしゃっていただいておりますが、俗に言うキャリアという官僚ではなくて、その下のノンキャリでございます。
 近況報告ですけれども、池内さんが高校の先生をやられているということですが、教員の免許状を出すための大学の課程についての管理監督と適切な運営ということで、主に大学と調整をさせていただいております。そちらで、明治大学さんしかり、他の大学さんとバチバチやることもあり、たまに相談に乗ることもあり、日々交渉の業務を主にやっているところです。
 日常ですけれども、これも弁解をしておきたいのは、公務員に対して冷ややかな視線をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、当然ながら定時を終わっても仕事はしておりますし、遅くまで皆さん頑張っておりますので、その点はご承知おきください。
 最近大きなお話といえば、いま新しく教員免許を置きたいという大学が申請をしてきていて、その承認作業をしているところです。詳しくはお話しできませんけれども。以上です。

大黒:ありがとうございました。
 情コミは、実はクリエイティブ系の人材を多数輩出しております。僕が知っているだけでも、声優、俳優、自称タレント(笑)、いまからご紹介する作家。彼は、いまをときめくライトノベル作家で、ペンネームが渡航(ワタリ ワタル)という人で、本名は明かせないのですが、渡航さんに、近況を報告していただきたいと思います。ちょっと変わり種です。

:情コミ2期卒業生の渡でございます。現在は、会社員業の傍らライトノベル作家をやっております。代表作としましては、一昨年TBSでアニメ化いたしました『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』というライトノベルの作家をやっております。こちらの作品が来年1月からまたTBSでアニメが始まりますので、ぜひ皆さん、ご覧いただければと思います。
 近況といたしましては、来週の11月18日に最新刊第10巻が発売となります。お近くの秋葉原のほうでも特典とか出ていますので、よろしければお手にとっていただければと思います。作家業をやりながら、いま現在は変わった仕事というか、オリジナルアニメの原案とかをちょこちょこお話をいただいてやっていたりとか、あとはゲームのシナリオをちょびっと手をつけてみたりとか、といったことをやっております。

大黒:彼は、石川さんのところのゼミ生だったんです。また後でいろいろ聞きたいと思います。
 最後が、唯一の在校生で、現在、私のゼミに所属しております西深澤さんです。彼女にも近況報告をしていただきたいと思います。

西深澤:こんにちは。きょうは先輩ばかりで恐縮しております。私は2011年に情報コミュニケーション学部に入学しまして8期生です。近況報告は、週に3日、月曜日と、火曜日と、水曜日に授業があって、あまり授業には行ってないのですけど、卒業まで12単位必要なので、それを取るためにいまは行っています。
 いま紹介にあったように大黒ゼミに所属していまして、春学期は映像制作を中心に頑張っていまして、それはNHKの「ミニミニ映像大賞」というコンテストに向けて頑張っていたのですけも、もうその目標もなくなり、いまはただただ大学生が終わる、あと4カ月か5カ月ぐらいを毎日楽しく過ごしております。すごい緊張しています。

大黒:彼女は、わりと率先していろんなことをやるタイプの学生だと思います。4年生になって2分間の恋愛ドラマをつくって、僕は非常に良い出来だと思ったのですが、NHKのミニミニコンテストでは予選落ちをしてしまいました。だけれども、個人的には非常に良い映像であったと評価しております。

君にとって大学って何だったの?

池内 裕美:神奈川県立秦野曽屋高等学校教諭(2008年度卒業)

石田 裕亮:バンダイナムコゲームス社長室新規事業部コンサルタント(2008年度卒業)

大黒:次に、2順目にまいりたいと思います。いきなり本題に入っていきたいのですが、いま皆さんは、それぞれの世界で仕事をして、その対価として月給をもらっているわけですけれども、現在の皆さんにとって、大学という時間、あるいは大学という空間は、どういうものであったのか。ちょっと抽象的な質問ですけれども、皆さんにとって、大学4年間とは、5年間の人もいるかもしれませんが、何だったのかということを、現時点から総括してお話ししていただければと思いますが、いかがでしょうか。濱野君。

濱野:大学とは何だったのかということですけれども。

大黒:いや、そんな難しいことでなくて、君にとって大学って何だったの? という感じで。

濱野:全然話が違うかもしれないのですけど、僕が大学で一番役に立ったなと思った瞬間というのが、NHKの面接のときに1回あったんです。全く面接の手応えがなく、落ちるなと思っていたときに、最後に面接官の人が、「前日にあった東京都知事選で、君、番組をつくるならどうするの」と言われたときに、ゼミで大黒先生が当時の都知事をボロクソ悪く言っているのを思い出して、パクって悪口を僕も言ったんです。「僕は、あの人大嫌いで、その人をつぶすような番組をつくりたいです」と言ったら、その人もたまたまその人が嫌いで意気投合して、面接がうまくいって、受かったという体験があって、これは役に立ったなと、そのとき思ったんです。(笑)
 ただ、それを覚えていたのは、大学に入って4年間で思ったのが、いろんなことって、いろんな見方があるんだなということに気づかされた場だったんです。情コミの授業って、心理学の授業とか、コミュニケーションの授業とか、いろいろあったんですけど、1個のものにいろんな答えがあるんだなということを、受験勉強から大学の勉強に切り替わったときに感じることが多くて、いろんな意見を知るのが好きで、聞いて覚えるようにしていたんです。それが役に立って、いまコント番組ですけど、やるときに、いろんな目線というのがすごく役に立っています。そういうのをすごく教えてもらったというか、鍛えてもらった場だなと思っています。

大黒:ありがとうございます。役に立って光栄です。東澤君、いかがですか。

東澤:大学は、いまは私にとっては職場ですが、学生時代、大学はいろんな方とまさに出会えた場だなと思います。きょうここにいらしていただいている情コミの先生方も、当時いらっしゃった職員の方も、きょういらしていただいていて、その方々との出会いで成長できたかなと思っています。
 中でも私、きょういらしていただいていますけれども、ハウス先生のゼミに1年生のときから所属していました。明治大学を選んだ理由が、隣に御茶ノ水小学校というのがあって、私はあそこに通っていたので、一番知っている大学が明治大学で、ここの大学いいなと何となく刷り込まれたんですね。正直なところ、明確な目標を持たずに明治大学へ行きたい、いろんなことを勉強したいと考えて、カリキュラムを見て情コミを選んで進学をしました。
 英語が話せるようになったら格好いいなと思って、ハウス先生のゼミを選んだんですが、そのゼミが結構厳しいゼミということを知らずに、ハウス先生の笑顔だけで選んでしまったので(笑)、初回のゼミナールでちょっと日本語をしゃべっただけで「日本語、話してんじゃないよ」って、外国の方に日本語で怒られるわけです。こんな怖いことないなと思って、そこからゼミの勉強を一生懸命するようになりました。英語研究を勉強したんですが、英語研究といっても、文化だけではなくて、社会システムとか、政治とか、EUとの関係とか、いろんな観点から英国を研究して、ハウス先生との出会いによって、英語が話せるようになったら格好いいなと思っていたのは、それは間違いで、英語ってあくまでもツールであって、コンテンツとして何をしゃべるのかとか、自分がどう考えているかというのを国際的に発信するためのツールなんだということに気づけて、いまの仕事にもそれが活かせているので、大学4年間のその出会いが、私にとっては重要だったかなと思っています。

大黒:ありがとうございます。山本君。

山本:大学生活の4年間とはと言われても、なかなか難しいなと思っているのですけれども、どんな4年間を過ごしていたかというと、学問に対して勉強しようという気持ちはあまりなかったので、もともと未解決事件とかそういうのが好きで、そういった本を4年間結構読んでいました。見てみたいなというのもあって、裁判所に行って裁判を傍聴したりとか、学生時代に共同通信でアルバイトをしていたのですけれども、そこで知り合った記者の方々にお話を聞いたりとか、情コミの勉強を一生懸命やったというわけではないのですけれども、4年間、過去の事件とか、未解決事件を調べたり、自分でいろいろな事実を見に行ったりというようなことを繰り返していました。

大黒:意味づけは僕が後でします。では次、池内さん、いかがですか。

池内:大学とはと言われて、優等生みたいな答えをしていいですか。

大黒:はい、どうぞ。

池内:これは私が思っていることで、いまでも生徒に話しているのですが、大学とは「引き出しづくり」とよく生徒に話しています。在校生の方は、きっと情コミを選んだ理由は、いろんなことを学べるからという理由もあったと思うのですが、本当にそのとおりで、幅広くいろんなことを学べる学部だと思います。例えば、心理学の授業があったり、パソコンが勉強できたり、プレゼンテーションをする授業であったり、いろんなことを勉強できるので、それを全て身につけておくと、いま私は、例えば全校集会のときには、この倍ぐらいの人数の前でお話しするときは、プレゼンテーションのやり方を思い出して、こうやるとわかりやすいだとか、生徒とコミュニケーションをとるときも、ここに座ると緊張を与えちゃうから、ここに座ろうとか、いままでのこと全てが仕事に活かされているなというのは感じています。
 私、大学時代のノートをとってあるので持ってきたのですが、常に学校に置いてあります。例えば、今見ると、火曜日の1時限に非言語コミュニケーションの授業で学んだパーソナルスペースの話とかは、よく生徒にしたりします。いろんな授業がいつ役立つかわからないので、大学とはというテーマではなくなってしまうのですけれども、いつ何が必要かわからないので、皆さんには、いろんなことをメモして、そのメモを捨てることは卒業後いくらでもできるので、いまのうちにいろんな人と出会って話を聞いて、たくさんのメモをとって、ノートをとっておくと、将来に活かせる「引き出し」を増やしていけるのではないかと思います。
 また、大学というか、情コミに関しては、教員をやるときに、1年目に赴任者研修というのに参加するのですけど、まずそこでやった研修が、マナー講座であったり、コミュニケーションとか、プレゼンテーション、全て大学で習ったことばかりでした。もらった資料も全て、これ知ってる、この穴埋め全部埋められるという状態だったので、本当に情コミは時代の最先端を行っていたんだなと、時代がやっと情コミに追いついてきたと、そのときは感じました。
 さらに、いま学校では、ICT教育に力を入れようとしております。ICTとは、Information and Communication Technologyで、まさに情報コミュニケーションなんですよね。なので、時代が必要としていることを、ここの学部は勉強できるので、素晴らしい学部だと思います。止まらなくなってしまったのですけど、とにかくこの学部ではいろんなことを幅広く学べるので、いくら勉強が浅かったとしても、それからまた卒業後勉強すれば間に合いますし、いろんな分野に興味を持っていられる場所なのではないかなと思います。

大黒:こちらの顔がほころぶようなおほめの言葉をいただき、ありがとうございます。では、石田君、よろしくお願いします。

石田:池内さんが優等生の回答だったので、劣等生の回答をさせていただきたいと思います。大学4年間は、一言で「人生のロスタイム」みたいな感じですかね(笑)。それは冗談で、4年間どうだったかというと、秋葉原にいる時間と、大学にいる時間、どっちが長かったかなと考えると、たぶん同じぐらいかなという感じで、ちゃんとしなかったんですけれども、情コミが良かったところは、自分の思っていることとか、興味があることに対して、自分が動けば本質的なところに、ほかの学部の授業が取れたりとか、そういうところに届きやすいというのは、ほかではないいいところだったなと思います。これ、間違えると何もしないことになるんですけど、自分から動けば、例えば毎日パチンコ屋に行って台を打っているときに、なんでパチンコって面白いんだろうなとか、パチンコが面白いというのは、マズローの欲求5段階説的にどういうことなんだろうな、ちょっと大黒先生に聞いてみようみたいな、そういうフランクな自分の身近なところから、こういうことってどういう面白さなんだろうというのを考えたときに、学問というところに結びつきやすい、不真面目な僕でも、ちゃんと勉強できたところではあったなと思っています。こんな感じでよろしいでしょうか。

大黒:ありがとうございます。よい回答でした。次、窪田君の答えを拝聴したいと思います。

窪田:これだけ皆さんユニークなご回答をされているので、私も真面目担当で答えさせていただこうと思います。まず、大学はどういう時間だったかと申しますと、正直私も明確な目的を持ってここに来たわけではなくて、明治大学の政治経済学部に受かっていて、情コミのほうが新しいし、楽しそうだということで、こちらに入ってきたということでございます。実際授業を見てみると、経済があれば、法律があれば、心理学があれば、何でも基本的なことが揃っていて、逆に何をやればいいのか、ちょっとわからなかったところがあります。いろいろ自分の興味あるものを取ってきてみたところ、最終的に中村先生のゼミに出会いまして、行政のほうに進ませていただいたというところです。
 いまの仕事でどう活きているかで話をしたいと思うのですけれども、文部科学省に入りましても、法学部出身ですとか、文学部の出身ですとか、専門学部の方はたくさんいるんです。我々のように幅広く何でも浅くあさっているところの分野の人は少ないです。例えば交渉しているときでも、法律の話のときは法律の人が強いのですけど、ほかの話に飛んだときに弱い。そうすると、この交渉は負けてしまう。私は口八丁のところもあるのですけれども、その点はいろいろな知識が浅くあるので、ほかの人よりうまくこなせたりというところはありました。
 あとは、石田さんもおっしゃっていたのですけれども、情コミは自分で動けば何でもさわれる学部なんだなと、卒業してから思いました。入ってから行政しか触ってなかったので、いまちょっと後悔しているところであります。そんなところです。以上です。

大黒:完ぺきな答弁ありがとうございます(笑)。では、渡さん、よろしくお願いします。

:皆さん、すごいですね。僕は、そもそもちゃんとやっている皆さんと違って、こういうシンポジウムとかにまず来ないような学生だったので、ガチの劣等生だったと思うんです。なので、特に何をやっていたということもなく、ダラダラとバイトをし、明治大学という名前が付いているから若干モテるのじゃないかと思って合コンとかに行ったりしたような、本当に何もないような学生時代を過ごしておりました。大学4年間、基本的に満たされない日々だけを過ごすというのが、僕の大学4年間でした。そうしたフラストレーションを溜めながら、学校へ行っても友だちがいるわけでもなく、2、3年ぐらいから、やることがないからずっと図書館に入っているわけです。お金もないですし、ずっと本を読み、月に30~40册ぐらい本を読むような日々を過ごしていまして、基本的にただ本を読んでいるだけの人生でした。
 情コミに入って良かったことというのは、ウ~ン。1年生のときに石川先生のゼミで「文章がよく書けているね」と、内容には触れずほめられたことが、おそらくこの道を志した1つのきっかけだったのかなみたいな、満たされない日々の中で1つ承認欲求が満たされるという、そういう素敵な日々でした。あとは特には、という感じです。

大黒:いろいろな過ごし方がある。僕はここで発言しないようにと心に決めているのですけれども、あえて1つだけ言うとすると、大学の効用ということを考えるときに、即効性の効用ってたぶんないと思うんですよ。大学の意義とか、大学の価値というのは、大学を離れてからボディブローみたいにわかってくるという印象を、僕は持っています。あの時ああしておけばよかったとか、自分が知らないところで効いてくるみたいな、つまり英語を学んだから英語がペラペラしゃべれるようになるというふうな、そういうふうな効用ではないと思います。だから、いままでの皆さんの答えのように多種多様な受け止め方があり、多種多様な効用が出てきたような気もいたします。

情報コミュニケーション学部にどうあってほしい、あるいはこれからこうなってほしい

窪田  徹:文部科学省初等中等教育局職員(2008年度卒業)

 渡   航:ライトノベル作家(2008年度卒業)

大黒:次の質問にまいります。次の質問は、情報コミュニケーション学部にいまいる僕らに向けて皆さんから、情報コミュニケーション学部にどうあってほしい、あるいはこれからこうなってほしいという要望とか期待がありましたらぜひお聞きしたいと思います。濱野君から順によろしくお願いいたします。

濱野:情コミにですよね。

大黒:大学にでもいいけど、できれば情コミに、こうであってほしいとか、こうなってほしいとか、どういうアングルからでもいいです。

濱野:なくならないでほしい(笑)。社会に出て明治の人に会うと結構うれしくて、ちょっとテンションが上がるんです。プラス情コミの人だと、僕はまだ会ったことないのですけど、会ったら結構うれしいと思うんです。だからなくならないでほしいんです。
 さっきも話しましたけど、いろいろな授業が自由に取れたりとかあったと思うのですけど、僕のときは卒論も、いまはあるのかわからないですけど、なかったりとか、いろんな選択ができるから頑張っているみたいなことをおっしゃっていたので、変な縛りとかを増やさないでほしいです。そしてなくならないでほしいです。

大黒:ありがとうございます。東澤君。

東澤:私、身内の意見になってしまうのですが、いま国際連携事務室という事務室で働いている傍らに、アドミッションアドバイザーという制度が職員にありまして、それが北は北海道から南は沖縄までの高校をめぐって各学部の売り込みをしていくわけです。法学部はこういう勉強ですよとか、商学部は商業をやりますよと。情コミが説明できないんですよ。情報コミュニケーション学って何? と高校生に聞かれても、なかなか難しいんです。なので、そのままでいてほしいというのをすごく感じます。というのは、情報コミュニケーション学部のカリキュラムって、在校生の方はご存じだと思うのですが、まさに多岐にわたるカリキュラムで、自分が取りたいものを取って勉強していって、最終的に自分の専攻は自分でつくるというか、自分色に情報コミュニケーション学を染め上げるというか、そんな感じだと思うんです。その説明のしづらさが、逆にレールが敷かれてないというところで、すごく売りになると思うんです。高校生にとっては、それも訴求力のあることなのかなと思うので、そういう意味では、いつまでもレールは敷かずにというか、いろんなカリキュラムでいろんなことができて、いろんな先生方がいて、それがまさに個性だと思うので、これをキープしていただきたいなと思っております。

大黒:ありがとうございます。次に、山本君お願いします。

山本:いま自分が記者という職業をやっている中で感じることですけれども、たぶんおそらくどんな職業でもそうだと思うのですけれども、情コミ4年間で問題意識を持って何かを考えていくという作業をしていくような、そういう学部であってほしいと思っております。例えば、記事を書くときにどう書くかというのは、その個人の記者の問題意識であって、それぞれ書き方とか全然変わってきてしまうのですけれども、これってトレーニングしてないと問題意識を持つことができないと思っております。情コミには多岐にわたるカリキュラムがあって、社会に行くと、自分の興味のあることだけではなくて、ほかのこともやらなければならなくて、それに対して問題意識を持たなければいけないので、いろんな授業の中で、何か問題意識を持って取り組んでいってほしいなと、そんな学部であってほしいなと思っております。

大黒:非常にいい答えになったと思います。それでは池内さん。

池内:学生の方ではなくて大学に対してですが、いまの情コミがどのような形であるのかを知らないので、既にそういうふうにされているかもしれないのですけど、いま自分が教員として教えていて、話し合いをしていても、ずっと黙ってしまったり、「質問ある人」と言うと、誰も手を挙げなかったりする人がとても多くて、そういう生徒たちが、これから大学に上がっていくんだなと考えると、ぜひ大学では、リーダーをたくさん生み出す学部であってほしいなと思います。地元の新聞で、地元の高校を卒業した人で、いま社長者リストみたいのが載っていたので見たのですけど、今度は情コミバージョンで、いままでの1期生からいまの学生までずらっと、皆さんリーダーとして活躍していると、すごくうれしいのかなと思うので、リーダー育成ですかね。偉そうに、失礼しました。

大黒:ありがとうございます。石田君。

石田:訳のわからない学部であってほしいなと思います。いい意味で言っているのですけれども、さっき東澤さんがおっしゃっていたように、この学部ってどういう学部? と聞かれて、説明できちゃったら負けかなと、逆に思っていて、説明できないからこそ、全員に聞いたら、全員違う答えが返ってくるぐらいが、ちょうどいいのかなと。明治って、「個」を強くするとか、「前へ」とか、そういうスピリットみたいなのが体現できているのって、情コミなんじゃないかなという感じがしているので、文学部だったら文学をやらなければいけないとか、法学部だったら法律をやらなければいけないとか、そういうのが永遠に定義されないのが、たぶん情コミのいいというか、あるべき姿というか、なんじゃないかなと思っています。

大黒:ありがとうございます。窪田君、よろしくお願いします。

窪田:私からは、先ほど打ち合わせのときに先生からお話があったのですけれども、この学部で勉強したことをどう積み重ねるかは学生自身だという話は当然だと思っているのですが、私も含めて入学したときに、自分で積み重ねないと何もならないと思っている学生って、そんなに多くないのじゃないかという気がしてます。実際、卒業するときに周りにも、結局何やっていたんだっけ、という友だちいっぱいいました。東澤さんいらっしゃるのですけど、アナウンスで頑張ってもらえればと思っているのです。大学に対してということであれば、学際的に活かすというところであって、なおかつ自主的に頑張らないと何にもならないよというところを、もっと宣伝していったら、より良いところになるかなと思っています。以上です。

大黒:ありがとうございます。渡さん。

:情コミって、何でもできるというのが、ジェネラリストというか、オールマイティにいろいろできる人を輩出するのが、1つ大きな利点だと思うのですけど、その反面、オールマイティにいろいろ苦手な人間も生まれやすいというのが、1つ大きな問題点だと思うんです。そこをいかに改善していくか。これは学生諸君の意識の差によって、だいぶ差が開いてしまう部分なので、その辺のアナウンスをぜひ東澤さんにお願いしたいという感じです。
 
大黒:ありがとうございます。西深澤さん、後で振るからね。
 個人的な考えですけれども、皆さんの意見を聞いていて、非常にありがたいというか、我が意を得たりというか、僕が少なくとも情報コミュニケーション学部に対して抱いている理念というか、イメージというのが、きちっと伝わっているというのを確認できて、非常に感動しています。わかってくれていたみたいな、そういうことをいま切に感じております。

これからどういうふうなことをやっていきたいか

西深澤史恵:情報コミュニケーション学部4年生



大黒:次の質問にまいります。今度は、皆さん方個人についての質問をしたいのですけど、短く言うと抱負。君らはまだ、はっきり言ってぺいぺいだと思うんです。まだ20代ですよね。まだまだ社会的にはひよっこなわけです。これから野心も野望もあると思うんです。これからどういうふうなことをやっていきたいかということを、ぜひお聞きしたいと思います。濱野君から、よろしくお願いします。

濱野:個人的で申しわけないですけど、僕はテレビ番組をつくる部署にいるので、うちの会社のシステムで行くと、番組を提案して立ち上げた人が、わかりやすく言うと会社の社長みたいなもので、その下につくディレクターというのが一般社員、その会社の部下というか、パシリみたいになるんです。ばりばりまだパシリなので、早めに自分の番組を立ち上げて、パシリを下に持てるようになりたいというか、そういうふうにしていきたいと思っています。

大黒:将来的につくってみたい番組とかあるの?

濱野:いまコント番組にいるので、そっちの方向でやりたいと思っていますし、あとラジオが好きなので、ラジオをちょっとやりたいなとも思っていますが、前者のほうですね。

大黒:コント番組ね。頑張ってください。次、東澤君。明治大学の中で、なかなか言いにくいよね。

東澤:私がいまやりたいと思っていることは、大学の国際化を推進する部署なので、国際化を通して、明治大学イコール国際的な大学というイメージに変えたいと思っています。高校生とか受験生、一般の方ですね。私が明治大学へ通い始めた頃は、まだまだ蛮カラ大学みたいなイメージがあったんです。外部の機関、リクルートさんとかによる、いわゆる格付けみたいなものがあって、最近ですと、校風や雰囲気がいいとか、おしゃれな大学とか、これまで明治大学になかったようなイメージが付き始めていて、ただ「国際的なセンスが身につく大学」というのはランク外になっています。必ずしも大学経営に、外部機関による格付けは重要ではないと思うのですけれども、一般的なイメージという意味では、いいに越したことはない。明治大学は今年度、宣伝にもなりますけれども、文科省の「スーパーグローバル大学創成支援」に採択されて、より一層国際化を推進しなさいと。たぶん私がヒーヒー言い始めるのだと思うのですが、それによって明治大学のイメージを変えて、プレゼンスを高めていきたいと思っています。

大黒:なかなかいい回答ですね。次は、山本君。

山本:そもそも自分が新聞記者を目指した1つのきっかけとして、昔、旧石器捏造事件というのがありまして、ある考古学者が遺跡を掘ると必ずすごい遺跡が出てくる。ゴッドハンドと呼ばれたんですけれども、実はこの事件、うちの毎日新聞のスクープで、埋めているところを写真で撮ってスクープで世に放ったんです。そもそもの始まりとして、ある記者が「これって、おかしいよね」という問題意識を持って取材を進めていった結果、やはりおかしいと。彼の行動パターンを確認して、いつ埋めにくるというところまで把握して狙って、1回失敗するんですけれども、失敗してもまた埋めに来るところを押さえまして、スクープになりました。これで教科書が書き換わって、事実だと思われたことが、実は違ったという事件なんですけれども、たぶん世の中にはこういったことがまだほかにもいろいろあると思いますので、こういったことに携われるような記者になりたいと思っております。

大黒:特定秘密保護法案とかができて、スクープを出すのがなかなか難しいご時世になっていますが、報道って、スクープというか、スキャンダルが命だと思っているので、ぜひスキャンダラスな報道を期待しています。次、池内さん。

池内:抱負としては、いま私自身が、自分が高校時代に習ってきたような授業を生徒にしているのですけれども、先ほどもお話ししたようにICT教育。いま電子黒板とかいろんな電子機器が導入されていたり、2020年には東京オリンピックもあり、センター試験も形が変わろうとしているところで、いまここで私も変わるときだなと痛感しています。なので、これから先は、まずICT教育を、また情コミの経験がここはすごく活きるところだと思うので、プレゼンテーションの仕方や、パワーポイントを使っての効果的な授業をやり、2020年にはオリンピックでいろんな国の方が来たときに、へたな英語でもいいのでコミュニケーションをとろうとする子が増えるような授業をやりたいと思っております。

大黒:どうもありがとうございます。次、石田君。

石田:抱負は、社会現象を起こすようなコンテンツを生み出すことです。2つ個人的にはあって、1つは、50代とか、60代になっても、不真面目な人間だなと思われるようになっていたいということがあります。会社で打ち合わせをしていると、真面目な、頭の良さそうなことを言っていると、往年のゲームクリエイターの方々に、「何、君まじめなこと言ってるの」と怒られるんです。ちゃんと不真面目なことをしっかりと楽しさに変えていくとか、そういうことを、50、60になってもできる人間になっていたいなと思っています。
もう1つは、自由になりたいなということがあります。1・2年のときのゼミの小田先生がおっしゃっていたのですけど、自由を手に入れるためには力が必要です。「あしたから君、会社に来なくていいよ」と言われても、「別に大丈夫です」と言えるぐらいの能力を持ってないと生きていけないのではないかというので、個人的に、その2つを意識して生きていきたいと思っています。

大黒:ありがとうございます。次は窪田君。

窪田:堅い回答で申しわけないのですけど、仕事柄の話をさせていただきますと、先ほど申しましたけど、キャリアとノンキャリアとありまして、私はノンキャリアのほうなので、企画立案だとかそういうところにはなかなか携わり難いんです。部署の都合上どうしてもしようがないところがあるのです。そこに意固地になっているところもあるのですけれども、私は学際的なものを活かしまして、スーパーの事務さんになってやろうと。誰にも負けない事務になってやろうと思っています。よく同期に言うと、そんなの誰でもなれるよ。バカじゃないのと笑われますが、私はそれを一貫して貫こうと思っています。
 もう1つ私的なことですが、中村先生の隣に同期の妻と子どもがおりまして、良きパパになろうと頑張っております。以上です。

大黒:オーッ、おめでとうございます。(拍手)
 ありがとうございます。渡君。

:結婚、いいですね(笑)。僕は、ライトノベルとか、アニメとか、そういったエンターテインメント業界に身を置いておりますが、この業界はこの業界でいろいろしがらみがたくさんございまして、そうしたしがらみを取っ払っていけるような、自分自身で全部できるような状態になりたい。エンターテインメント界のジェネラリストになっていきたい。ゆりかごから墓場までコンテンツを持っていくような存在になれればと思っております。

大黒:ありがとうございます。

やり残したこと、そして出会い











大黒:ちょっと出番がなかった西深澤さんにこの辺で登場していただきたいのですが、いままでいろんな先輩の意見が出たわけですが、在校生を代表して何か質問があったら、西深澤さんのほうからお願いします。

西深澤:話を聞いていて思ったのですけど、先ほどから皆さん、情コミはすごく幅広い学問なので、自分から動けばいろんなことが学べるとおっしゃっていたと思うのです。いま私は学生なので、いまを必死に生きているのですけど、卒業したいまだからこそ、大学のときにあれをやっておけばよかったなと思っていることを教えていただきたいと思います。あと、いまも言ったとおり情コミって幅広い学問なので就職先もバラバラで、私の友だちも内定したところが、メディア系だったり、銀行だったりさまざまです。いまから何年後かにみんなと会うのがすごく楽しみだと思うのですけど、学問がどうということではなくて、大学でこんな友だちと出会ってよかったとか、こんな人がいて面白かったとか、こういう人に出会えたから学校が楽しかったとか、そういうのがあれば教えていただきたいと思います。

大黒:いい質問だと思います。整理すると、1つ目は、やり残したこと。情コミにいる間にやっておけばよかったなと思うこと。なければ、そんなものないと答えていただいていいです。2番目は、出会いですね。これは人でなくてもいいと思います。僕も、大学での出会いって重要だと思っているんです。大学で何も出会わずに出ていく人は不幸だと思ったりもするので、大学のときに、君らが思う一番の出会いって何との出会いだったか。そういう質問だろうと思います。濱野君。

濱野:やっておけばよかったのは、月並みの答えですけど、遊べばよかったなということです。結構出席をとる授業が多かったなと思います。大学にはちゃんと来ていたので、長い時間を使わないとできないことってあるじゃないですか。社会人になって、ベタだと海外旅行とかですけど、そういうのは大学生のときにやればよかったなと思ってます。

大黒:出会いは。

濱野:きのう情コミの友だちと飲んでいたので、そういう友だちかな。あとは、ちょうどいま席を立たれたのであれですけど、森達也さんにすごい大学時代はまっていて、本人がいないから言えるのですけど、恥ずかしくて言えなかったんですけど、それでメディアに関心を持ったんです。夏休みに、その当時は授業があって、メディアリテラシーみたいな授業で初め関心を持ち、それを紹介してくれたのが大黒先生だと思うのですけど、まだまだそういういろんなものがあるかもしれないから、その中で、あっ俺これ好きだなというのが見つかったので、それはすごいラッキーだなと思っています。

大黒:ありがとうございます。東澤君。

東澤:やり残したことは、飲み会をもっとやっておけばよかったなと思ってます。私、学生のときにバイクが好きで、いろんな改造をしたり、バイクにお金を投資していたんです。そのお金があったら、もうちょっと友だちと飲みに行っていろんな話をしておけばよかったなと思うことがあります。
 その一方、出会いについては、ハウス先生のゼミだったんですが、ゼミ以外でもいろんなことをやっている友だちがいて、例を挙げると、マレーシアで日本語の先生をやっていて、最近日本に帰国した子がいたり、名古屋の中部空港で航空管制官をやっている子がいたり、進路もすごいバラバラで、いろんな視点を持っている子たちから、いまだに大学の話とかをし合うし、いまの仕事の話もお互いにできる範囲でし合って、意見を言い合うことが、年に1回、2回になってしまっていますけど、できているというのは、すごいいい出会いだと思っています。

大黒:ありがとうございます。山本君。

山本:仕事をしていてやり残したことあったなと感じたことが何回かあります。それは政治を担当しているときですけれども、政治家の皆さんとお酒を飲んでいると、歴史の話をするんですよ。皆さん、日本史とか歴史上の人物が好きで、歴史上の人物について熱く語るのですけれども、明治大学は政治経済で受験したので、日本史を勉強していなかったので、歴史をもっと知っておけばよかったなということがありました。
 出会いに関しては、皆さんそれぞれいい出会いだったので、優劣つけがたいのですけれども、質問とズレますけれども、明治大学の卒業生というだけで、OBの方と会うと意気投合して、「じゃ、この時間にこの部屋に来いよ。こっそり教えてやるから」というようなことが何回かあって、「明治」というだけで理解が生まれて仲良くなれやすいという、そういったことがありました。

大黒:ありがとうございます。池内さん。

池内:やればよかったと思っていることは、皆さん飲み会とかもあったのですけど、ちょっと優等生になってしまうのですが、もっと勉強しておけばよかったと思いました。全部頑張るのではなくて、いろいろ幅広く勉強したものの、自分が熱く語れるものが1つもないことに気がついて、それからは、ちょっと気になったら調べるようにはしたのですが、大学時代は、特に調べたりもせず、ただその場にいるだけで何も考えていなくて、もったいなかったなと、いまになって思います。しかし、そういう経験があるからこそ、卒業したら勉強頑張るのかなと思うので、遊ぶのも大事なのかなと思います。
 出会いというのは、山本さんと一緒で、いろんなところに顔を出して「どこだい?」と聞かれて、「明治です」と言うと、1秒で仲良くなったりします。私は平塚に住んでいるので、毎年駅伝を見に行くと、旗を持っているだけで、旗を持っている人が仲間なんですよね。声をかけてもらうと、すごいいろんなところに出会いってあるんだなと。卒業しても「明治」というだけで、いろんな出会いがつながっていくなというのは感じています。
 また、高校とかと違って、週に1回しか授業がないと思うので、皆さんどのようなお友だちといるかわからないのですけど、私は1人で行動することが多かったので、それぞれのクラスに、授業に友だちがいるという形でした。いまも友人が来てくれているのですけど、そういえばどこで知り合ったのかなとか、何曜日の何時間目の授業でこの子と友だちになったんだなとか、どこに出会いがあるかわからないので、皆さんには、全ての時間、周りにいる人、たまたま偶然横に座った人が友だちになったり、親友になったりすると思うので、そういう出会いを大切にしてほしいなと思います。

大黒:ありがとうございます。石田君。

石田:やり残したことは、僕は大学の友だちが少なかったので、もう少し大学の友だちを増やせばよかったなというのは本当に思っています。いろんなところをプラプラしていたので、ほかの友だちは多いのですけど、学部の友だちとか、ほかの学部の友だちが非常に少ないので、そこが多かったら、いまもう少しハッピーになれていたかなというのは、よく思います。
 出会いですが、きょう初めて模範解答します。ゼミの小田先生とか、大黒先生に会って、そこで教えてもらったというのは、すごくいい出会いだったなというのは一番思います。いまでも、こういう機会があれば「石田、何か話せ」みたいな形で呼んでくださいますし、何かあれば、「ちょっとアイディアくれ」みたいな形で重宝してもらえるのは、すごくいいなと思っていて、今後もぜひぜひ都合よく使っていただければと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。

大黒:窪田君。

窪田:やり残したことですけれども、私、職業柄もありますし、見た目からもだと思うのですが、勉強ばかりなんですね。ただ情コミだけの勉強をしていたかというと、そうでもなくて、公務員試験の勉強をしていたり、勉強はしていたんです。そこで足りなかったものというと、飲み会もあまり行かないですし、友だちも私は大学の友だちは非常に少なかったです。学内で学生さんが話しているのを見ると、何か羨ましいなと、いまさらながら思ってしまう状況でした。友だちづくりは、そこで情報交換もできますし、1人より当然複数のほうが、勉強も遊びもはかどりますので、そこは大学生でも忘れないでほしいなと、わかっていると思いますが、思います。
 出会いですけれども、ありきたりですが、ゼミの仲間ですね。私は中村先生のゼミにいまして、中村先生が授業に最初に来られて、「おー、やっとるか。あとよろしくな」とおっしゃっていただいて、あとは我々に任せていただいて、自由に研究させていただいたところがあります(笑)。自由にやらせていただいているところで、ゼミの皆さんとずっと話をして、ああでもない、こうでもないと、言い争いもしょっちゅうしていましたし、そこで、家族とまではいかないかもしれないですけれども、いいつながりができて、いまも続いているのは財産です。ゼミは、ちゃんと先生にご指導いただいていました。

大黒:ちゃんとフォローも忘れない(笑)。渡君。

:やり残したことは、おそらく人付き合いかなというところが、一番大きなところでございます。2年はゼミを取ってなくて、3・4年生は黒川ゼミに一応入りましたが、最初の数回で行かないという状態になっていまして、ゼミの仲間というのは存在しないです。なので、ああでもない、こうでもないみたいなことを言った記憶もございませんし、もしそこで濃い人付き合いをしていれば、俺もいまごろ結婚していたのかなみたいなことを考えてしまうと、濃い人付き合いって大事だなということを思います。
 出会いですが、出会いがなかったのであれなんですけど、一番ビックリした出会いというのが、卒業した後に仕事で任天堂さんに行ったときに、たまたまそこで3・4年のゼミで一緒だった人間を発見してしまい、自分でも打ちひしがれるというような、卒業してから不意打ちの出会いというのがあるので、皆さん気をつけていただきたいと思います。

大黒:僕もスタバで、「先生っ」とか売っている店員によく言われるので、そういう不意打ちの出会いというのは、僕もしょっちゅう経験します。
 1つだけ気になったんですけれども、この学部は情報コミュニケーション学部という学部で、学部名からすると、あたかもコミュニケーションをとらなければならないのだというコミュニケーション圧というか、コミュニケーションをとらなければというのが強迫観念になるというか、強制されているというふうに感じるかもしれないけど、そんなことは全然ないと思うんです。
 根橋さんがずっとやってくれていた「はじよろカード」というのを最初にグループワークみたいのでやるでしょ。ああいうのを大半は喜んで、友だちがいっぱいできると思うんだけど、僕がもし学生だったら絶対参加しないですよ(笑)。そういうの苦手なので、僕はたぶん1人で黙ってそういうのを見ているタイプなんです。
 僕は、1人でいることもコミュニケーションだと思うので、情報コミュニケーション学部というのは、孤独であることも許容されるという、そういう空間でありたいなというふうに、個人的には思っているんです。情報コミュニケーション学部だから、一緒にとにかくコミュニケーションをとらなければということではないという気がする。孤独である時間というのは、ものを考えるときには必要だと思っています。グループワークで思いつくこともあるけれども、何かを思いつくのは大体1人でいるときです。本を読むというのは1人でないと読めないですし、孤独な時間というか、あえてコミュニケーションを遮断する時間みたいなものもコミュニケーションということの中に、自分とのコミュニケーションという言い方もできるかもしれないのだけど、きちっと組み込まないと。変なコミュニケーション圧に悩まされることはないと個人的には思います。
 ちょっと余計なことを言ってしまいましたが、きょうの話を聞いていて非常に頼もしい感じがしています。1期生、2期生がこれだけ成長したか、と非常に感慨深い思いに満たされております。
 石田君も言っていたけれども、卒業してもずっと絆は続いていくので、卒業したから「はい、バイバイ」ということではないです。僕が予備校時代に一番辛かったのは、予備校の教師って、卒業したら「はい、バイバイ」となって、それが極めてむなしい。だから予備校教師って長く続けられないと思ったんです。大学って、卒業では終わらないというところに、教育者冥利に尽きるところがあって、卒業してからの成長とか活躍もきちっと見られて、場合によっては教壇に立ってもらったり、いつでも呼べる。そういう絆が大学生時代の4年間でつくられていくということは、僕らにとっても、君らにとっても、財産かなという気が、個人的にはしています。

在校生ないし教員に対するメッセージ



大黒:最後になりましたが、在校生ないし教員に対するメッセージをいただければと思います。濱野君から、よろしくお願いします。

濱野:先生の方にはあれなので、在校生の方にですけれども、個人的な意見ですよ。明治って、すごくちょうど良くて、MARCHの中でも絶妙なポジショニングじゃないですか。法政って、ちょっとあれだしなとか。青学とかだと、ちょっと粋がっている感じするし、明治って、社会に出たときの印象というのがすごくいいんです。さらに情コミというのが良くて、会社で何かミスったりしたときに、「おまえ、だから明治なんだよ」みたいなことを言われて、そこで笑いになったりとかして、さらにそこで「何学部だよ」「情コミ」と言うと、「何だよ、それ」と言って笑いになったりするんです。これ、すごくいいんです。僕は、いま本当にいい意味で言っていて、こんなにいい武器はなくて、すごくいじりやすいんですよね。本当にダメだったら「ダメ」と言えないから、「だから明治なんだ」と言えるという、この絶妙なポジショニングの大学で、さらに学部というのは、本当に情コミっていい学部だと思うので、在校生の皆さんは、自信を持って社会に出ていただいて、会社に入ってから、明治の人に会うと本当に嬉しいので、ぜひ仕事やめたりとかしないで頑張って、いつかまたお会いしましょう。

大黒:東澤君。

東澤:在学生の方へのメッセージとしては、きょうは大学の職員ということで、冗談を交えながらも真面目モードで話をしてきています。私、駿河台キャンパスの某建物の某所におりますので、見かけたときは優しく声をかけてください。よく学生さんで、Twitterで、あの職員感じ悪いとか打たれる方がいらっしゃるので、その点お手柔らかにお願いします。
 私、学部のこういったイベントに出るということだったので、おそらくお手元にあるプログラムでは、1人マルコメが写っていると思うのですが、イメージ悪くしちゃいけないと思って、半年前から髪の毛を伸ばして、これに臨みました。なので、意外と人目も気にする弱いところもあるので、見かけたら気軽に話しかけていただければと思います。
 あと先生方は、きょう私、言いたい放題言ってきたところもあるので、後日見かけても、捕まえてそれを詰問するようなことはしないでいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

大黒:ありがとうございます。山本君。

山本:濱野君のとかぶってしまうのですけれども、新聞記者になって1年目ぐらいのときに、「明治ぐらいが、ちょうどいいな」みたいなことを言われたことがあります。変にプライドも高くないし、まあまあな奴だみたいな、そういうことを言われたことがあって、社会に出たときの印象は非常にいいものだと感じていますので、その辺は自信にしていいと思います。
 就職活動とかのことを言うと、倍率が高いと言われる業界であると思うのですけど、数字に惑わされないで、実際に倍率が高いところを受けても、本気で受けているのは2割ぐらいの学生だと思うので、そういった2割の学生を勝負として意識して、本質を見て就職活動とかそういったことに挑んでほしいと思います。

大黒
:ありがとうございます。池内さん。

池内:ある授業で先生に言われたのが、授業がある程度終わってから、「いままでやったことのまとめを言ってください」と突然ある学生が指されて答えられなかったことがありました。そのときに先生は、常に何を学んだのかということを頭の中にまとめて、必ず最後に質問をしなさいと教わりました。大学生のときは、難しいな、質問なんかできないと思っていたのですけれども、いま社会人になっていろいろな会議に出たときに、私も必ず1つ質問するようにします。そうすることで、話の流れが変わったり、新しいアイディアが生まれたりすると思うので、いま大学生の皆さんにも、常に授業に出ながら、もしここで私が指されたら何て聞くかなとか考えながら過ごしていくと、大人になったときに、リーダーシップをとって、リーダーになって活躍できるのではないかと思います。
 また、私は大学に入ったときから教員を目指していたのですが、教育学部に入れなかったことは、最初すごく落ち込みました。しかし、実際に教員になって感じることは、教育学部で教育をしっかり学んできた教員も素晴らしいのですけれども、プラス・アルファ、私はプレゼンテーションの指導をしたり、いろいろな違うことができているので、情コミに入ったことがプラス・アルファになることが絶対あると思うので、就職活動をするときにも、すごく専門的に学んできた人たちと違う何かプラス・アルファのところを、自分で見つけて頑張っていってほしいと思います。

大黒:ありがとうございます。石田君。

石田:きっと生きている上でしがらみとかたくさんあると思うのですけど、こうしなければいけないみたいな既成概念というか、そういうものをいつも疑っているというか、本当にそれでいいのかなみたいなのをちゃんと考えるのって、たぶん大学のときぐらいなのかなと思う時があるので、そこは日々やっていることでもいいので考えていると、社会に出て役に立つことがあると思う。でも、自分の場合、社会に出て3年ぐらいは、全く大学でやったことが1ミリも役に立ってないので、現場に出ると全く役に立たないのですけれども、ちょっと離れたときとかに、すごくいろんなことに響いてくるなというのはあります。いまコンテンツ業界にいるのですけれども、ほかの堅い業種の方とかにコンサルティングみたいのもやったりするのですけれども、やっている業界は違えど、深い本質的な部分は一緒だったりとかしていて、日々やっていることの本質的な部分を、風呂に入っているときとか、遊んでいるときとかに考えると、これぐらいでいいのかなみたいな。あとは、勉強もやらなければいけないですけど、真面目に遊ぶことをちゃんとやっておいたほうがいいなと、社会に出て思いました。

大黒:ありがとうございます。窪田君。

窪田:私からは、皆さんと違ったような話になりますけれども、情コミの勉強を活かすにはどういう考えでいたらいいかなと、私なり思っていたことがあります。漫然と授業を受けていた時期が長々と続いていました。まるでツタのようにいろんな授業を取っていって、結果、自分ができていくという形なんですけれども、それよりも、自分が何になりたいかではなくて、どんな自分でありたいかと1つ考えておいて、そこに情コミの授業で枝葉を付けていくようなイメージでいると、先生方の意見とは逆になってしまいますが、4年間で一定の何か自分ができてくるのかな、みたいな漫然とした考えを、いまさらながら思っています。我々卒業してから、情コミはよかったなと、皆さんと話をしているところですが、卒業した瞬間にそう思えるのは、そういうやり方も1つなのかなと考えていたところです。
 先生方にも1つ、甘えかと思われるかもしれないのですけれども、先ほどの話と同じになりますが、情コミに入って、どういう学部であるか、どういう目的であるかというところが、入る前にわかってない学生がほとんどだと思うのです。ここのポイントとして、自分で授業を受けてつくっていくのだと、漫然と受けているだけでは何もでき上がらないぞというメッセージを出してあげたほうが、卒業したときに何もないという学生が減っていくのではないかなと、勝手に思っている次第であります。

大黒:参考になります。渡さん。

:在学生の皆さんにということで、こうした場でいろんな方の話を聞いたりとか、自分で自ら歩いていろんなところに行って話を聞いたりすることって、ここにいらっしゃるようなちゃんとした人たちは、たくさんこれからあると思うのです。そこで大事なのは、「はぁ、なるほど」と受けとるのではなくて、こいつ何言ってるんだぐらいに否定的に、俺だったらこうするという、そういう反骨精神みたいのを抱いていていただきたいなと思います。
 正直、僕もきょう聞きながら、皆さんさすがだなと思っていたんですけれども、家に帰ると、いやあれは違うな、みたいなふうに思うようになると思うんです。皆さんも、どんどん上に噛みついていくような姿勢を、そういうファイティングスピリッツを持って大学生活を過ごしていただきたいと思います。

大黒:ありがとうございました。非常に有意義な1時間半でございました。こちらといたしましても持ち帰って検討させていただきます。
 10年目ということですが、20年目にももちろんこういうのをやりたいと思っています。そのときには、西深澤さんには、こっちではなくて向こう側に座っていただきたいと思っています。あと10年たったときには、おそらく中間管理職、かなりリーダーシップをとる立場になっていると思いますし、いまここにいる在校生の諸君も、こちら側の立場になるかと思います。
 私どもも、20年目に向けてあるべき情コミの姿にさらに近づけていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
 ちょうど時間となりましたので、以上で終わらせていただきます。どうもご清聴ありがとうございました。(拍手)



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