第571号(2006年5月1日発行)
本棚
「話せるドイツ語会話」 遠山義孝 共著 (南雲堂、2,000円) |
|
|
そういえば昔、ドイツ語を勉強したことがあったなあ。そういう人は意外と多い。でも単位を取ったら、すっかり忘れてしまった。これはそんなあなたのための本である。
本書は日本人とドイツ人の夫婦が話し合いながら、実際に使う表現だけを丁寧に集めた会話集だ。
はじめに「ドイツ語の基礎知識」で文字と発音を思い出したら、「あいさつの決まり文句」に進もう。「おはよう」でグーテン・モルゲン。「こんにちは」はグーテン・ターク。懐かしい響きだ。こうしてあなたは、学生だったあの頃に戻っていく。
昔との違いは語学教材が格段に進歩したこと。CD付は当たり前だが、日本語とドイツ語が交互に録音されているので便利。本から目を離して、静かに耳を傾けるのもいい。
海外旅行も身近になった。すぐに使える表現を知りたい人は、付録の「短くて役に立つ決まり文句」を先にチェック。
さらに今年は、サッカー・ワールドカップドイツ大会の年。小冊子「ドイツ語を覚えてサッカー観戦しよう」があなたのサッカー熱をさらに高めてくれるはず。
たとえワールドカップが終わっても、あなたのドイツ語への興味は終わらない。
黒田龍之助・理工学部助教授(著者は理工学部教授)
前のページに戻る |