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アプライド・エコノミクスコース

経済は生き物。上手に付き合おう!

概要

 日常生活と密接な関係をもつ経済活動は、市場経済を通じて行われます。
 現在我々は、お金を払えば、市場における取引を通じて、世界中の様々なものを手に入れることができます。これは我々の社会で市場経済が機能しているおかげです。
 経済学は、市場経済の仕組みに対する的確な理解に基づいて、現実の経済問題とその解決策を理論的、歴史的な視点で考察する学問です。アプライド・エコノミクス(応用経済学)コースの
 目標は、この経済学の体系的な学習を通して、将来、経済活動の担い手になるために必要な能力を備えた人材を養成することにあります。
 現在我々は、財政赤字の拡大、人口高齢化や少子化の進行といった国内問題を抱える一方で、グローバリゼーションの進展による経済・通貨危機の発生、環境問題の深刻化といった世界規模の経済問題にも直面しています。
 これらの問題の解決能力を有する人材を育成していくことがこのコースの役割です。

ねらい

 私達の日常生活と密接な関連をもつ経済活動は、主に市場経済の中で行われています。
 アプライド・エコノミクスコースは、市場経済の現実の姿を的確にとらえ、市場で解決困難な経済諸問題について、経済学、経済史、統計学等の基礎的学習を応用して分析・考察し、国際的視点を含むマクロ的・ミクロ的対応策を考える能力を養うことを目標にしています。
 究極的にはこれらの学習成果が他コースの諸科目の習得や、さらなる研究の進展にも資することを狙いとしています。

特徴

 1、2年次で行われた経済学の基礎理論と経済活動の歴史についての学習を踏まえ、3、4年次には、その応用理論としての政府の政策や現状を分析する方法、国際的な経済活動を分析する方法について学習します。
 このように4年間をつうじて日本経済と国際経済を体系的、段階的に学習し分析方法を修得することができるように、科目が配置されています。

履修者への助言

 現実の経済を分析する能力を身につけるには、一歩一歩段階を踏む確実な学習が必要です。その努力は、強い忍耐力と熱い好奇心を持つことによってはじめて支えられるものです。その過程で、未知の新しい知識を得たり、難しい経済問題を解き明かす道筋を理解できるようになります。
 この新鮮な喜びを目指して努力することを厭わない学生の参加を期待しています。

育てたい能力

 第一に、複雑で変動しつつある経済活動に対して理論的な見方を組立てることができる能力を養います。
 第二に、現実の経済諸問題の解決方法について、経済学の体系的知識にもとづいた自分自身の見解を示すことができる能力を養います。経済学は、データサイエンスの一部としてビジネスの現場でも活用されています。
 ビジネス世界で、あるいは行政的な活動の場で活躍するために不可欠な見識を当コースで得た諸君が、グローバルな経済活動の担い手として大きく成長することを期待しています。

科目紹介 ※一部抜粋

国際経済学 A・B(高浜 光信 教授)
  国際経済学にはモノを扱う側面とカネを扱う側面のふたつが存在しています。モノを扱う側面は国際貿易論とよばれ、なぜ貿易が行われ、貿易を行うとどのような意味で幸福に(なるとは限りませんが)なるのかの考察が中心です。カネを扱う側面は国際金融論とよばれ、こちらでは各国に別々のカネが存在することで生じる色々な摩擦を考察することが目的です。
経済政策論 A・B(山田 知明 教授)
  経済学を学ぶ理由のひとつとして、昔の有名な経済学者は「経済学者に騙されないため」と答えました。テレビや新聞、ネットで経済問題やその対応策としての経済政策に関する議論を見ていると、賢そうな人たちが互いに矛盾していることを話していたりします。どちらが正しいのでしょうか?経済政策論はその答えを自分の頭で導き出すための分析ツールを身につけるための授業です。

基幹科目

 経済政策論 公共経済学 財政学 中小企業論 産業組織論 地域経済論 国際経済学 日本経済論 環境経済学 計量経済学 金融論 国際金融論 貿易論 世界経済論 労使関係論 企業論 日本経営史 公益事業論 経営情報システム論 企業と環境問題 中国政治経済論 東南アジア政治経済論 産業立地論 経済予測入門