社会で求められる人材になるためには、大学で学ぶ高度な知識を「知っている」「覚えている」だけでは十分ではありません。知識を上手に「使って」、直面するさまざまな課題を着実にクリアしていくことが求められます。教室での授業やテストでは解くべき課題が誰かから与えられるのが一般的ですが、社会人になれば課題自体を自分で探知・設定し、能動的に状況を解釈していかなければなりません。また、解決策も、テストの解答選択肢のように誰かが予め与えてくれているわけではありません。ですから、自分で知識を組み合わせて解決策を企画構想することが必要ですし、それを実行に移す段階では状況の変化にしたがって柔軟に作り替えることも必要です。そして、自分の作った解決策や実際にその解決策を実行した成果をより多くの人に分かりやすく情報発信することも重要になります。
明治大学商学部の特別テーマ実践科目とは、社会の中に実存するさまざまな課題を読み解き、その解決策を企画・実行し、成果をまとめ報告するという一連の実践的な課題解決プロセスを、地域連携や産学連携といった学外との協力関係を活用しながら経験してもらい、課題発見力、企画構想力・課題解決力、情報発信力といった社会で求められている能力の育成を目指す正課科目です。