商学部の現場
「商」のイイトコ最前線!
Go Forward
商学部の「商」は、取引という意味があります。商学とは取引に関する理論のことなのです。商学の中でも、マーケティング理論は、この取引そのものに焦点を当てます。なぜ、その手法は取引を促進させるのだろうか、これがマーケティング論の理論的な課題なのです。たとえば、取引を促進させる手法の一つに市場(いちば)があります。理論的な問いは、なぜ市場は取引を促進させるのだろうか、になります。市場には、商品が集まり、情報が集まり、それゆえに人々が集まります。つまり、そこに行けば何でも手に入るからなのです。
取引は、最低二者の間で行われます。売り手は商品をつくったり、仕入れてきたりします。商品をつくる人はメーカー、商品を仕入れて売る人は商人と呼びます。商業の理論は流通サブコースで学びます。買い手はお金を持っていて、その商品を欲しがったり、必要としたりしています。商品は物流によって運ばれます。物や人の動きは交通サブコースで学びます。取引とは、商品をもらう代わりに、お金を渡すことです。このとき、売り手と買い手の間には情報が発生します。この情報に基づいて、売り手や買い手は、自分の行動(売り買いしたことについてですね)を修正します。そうすることで、次回はもっとうまく取引できるかもしれないからです。こういった一連の活動の総称がマーケティングなのです。