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学部長メッセージ

文理融合、幅広い教養に裏付けられた実践知の養成

商学部長  高浜 光信 商学部長  高浜 光信

 

 明治大学商学部は、1904年に創設された日本初の私立商科として、120年にわたる伝統と実績を誇ります。この長い歴史の中で、常に時代の変化に対応しながら、優れたビジネスパーソンを輩出してきました。伝統的な商学教育を重視しつつも、皆さんが現代のビジネス環境に必要な柔軟な思考力や創造性を習得できるよう力を注いできました。

 まず、商学部では、「総合的市場科学」と商学を位置づけ、経済、経営、マーケティング、貿易、ファイナンス、会計など、様々な領域から多面的に市場構造を学ぶことを推奨しています。複眼的な視点を持つ人材として、現代の複雑化するビジネス環境において活躍するための力を養うことを目指してください。

 商学部の教育は、創設以来「学理実際兼ね通ずる人材」の養成という理念を中心に据えています。理論を学びながらも、どのように実践知として活かすかを常に意識することは非常に大切なことです。また、商学部では国際性を重視する観点から、国際交流の推進に力を入れています。短期・長期の留学プログラムや協定校との学生交流、留学生サポーター制度などを通じ、異文化理解や国際的な視点を養うことを推奨しています。皆さんが多様な価値観を尊重し、国際的な舞台で自信を持って活躍できる力を育成することも、商学部の教育目標の一つです。

 商学部のカリキュラムは、専門教育だけでなく教養教育についても、基礎から応用まで段階的に学べるように構成されています。1年次では学問の基礎となる教養、倫理、語学の素養、科学的手法の基礎などを学び、2年次以降では、より高度で専門的な素養、実践的なスキルを習得していきます。また、「ダブルコア」という制度では、商学専門演習、総合学際演習の双方において、少人数でのディスカッションや発表を通じ、コミュニケーション能力やチームワーク、リーダーシップなどのスキルを高めることができます。

 最後に、商学の分野では、理論の精緻化が進む一方、情報技術の進展によって、データ分析の力がこれまで以上に要求されるようになっています。統計的な手法を一定程度以上習得することは、もはや必須といっても過言ではありません。文系、理系といった区別も、もはや過去のものとなりつつあります。苦手と思わずにチャレンジしましょう。世界が広がることは間違いありません。

 皆さんが明治大学商学部での学びを通じて、多くの仲間と出会い、充実した学生生活を送ることを心より願っています。