明治大学
English Korea Chinese Chinese 交通アクセス お問い合わせ サイトマップ
明治大学TOP > 明治大学広報 > 第571号(2006年5月1日発行)
明治大学広報
第571号(2006年5月1日発行)
科学技術研究所が研究を支援
明治大学広報TOPへ











明治大学科学技術研究所が助成した2つの取り組みについて、それぞれ報告記事が寄せられた。

国際景観フォーラム「景観ルネサンスの風を諏訪湖から」

 諏訪地域の景観を考える「国際景観フォーラム諏訪湖大会」が3月12日、長野県諏訪市の諏訪湖ホテルで開催された(写真)。明治大学の景観問題研究所(明大科学技術研究所管轄)が主催、テーマは“景観ルネサンスの風を諏訪湖から”と題して、諏訪湖周辺の景観から環境問題を考えた。

 フランス人のオギュスタン・ベルク氏を中心として、景観や自然環境を研究する学者、建築家、諏訪市長ら約120名が参加。明日の諏訪湖の姿と、これからのあるべき日本の姿に関し意見交換を行なった。

 当日は、前半・基調講演、後半・シンポジウム「信州諏訪の景観を問う」を実施。講演ではベルク氏をはじめ、森本尚武・前信州大学長や、いま脚光を浴びている建築家の伊藤豊雄氏らが貴重な提案。後半のシンポジウムにおいては、会場からの質問も多数あり、大変活発なやりとりが展開された。例えば、風土・風景・景観の位置づけ、そして本大会が一過性のものではなく、これから「諏訪地域の景観を創出する百人会」のような組織を生み継承していくことを宣言し、閉幕した。
(景観問題研究所代表・藤沢和=農学部教授)


火山灰土壌に関する国際シンポジウム

3月17日から21日まで、生田・中央校舎と筑波大学山中研修施設において、「火山灰土壌に関する国際シンポジウムと富士山周辺の野外ワークショップ―生成、性質、特性利用と最近のトピックス―」が開催された(写真)。

 シンポジウムでは、登尾浩助・明大農学部助教授の司会のもと、東北大学の南條正巳教授、ニュージーランド・ワイカト大学(海外協定校)のデイビッド・ロウ博士、フィリピン土壌・水管理局のロデリオ・カラティン主席研究員、国立台湾大学(海外協定校)の陳尊賢教授、農業環境技術研究所の大倉利明博士が招待講演を行い、最後に主催者として竹迫が講演した。東京、東京農工、東京工業、明治、農業関係研究機関の院生・留学生、教員、研究者延べ85名の参加があり、論議も活発で参加者より有意義なシンポジウムであったとの評価を受けた。

 18日、19日は生田から富士山へ向かい、相模原、秦野、山中湖、箱根、藤沢の各地点で土壌断面、火山灰の堆積状態を観察・論議を行なった。また、18日夜にはオブザーバー参加のヴェトナム・カントウ大学のヴォー・クワンミン博士の「メコンデルタの特殊土壌」に関する講演があり、美しい富士山の容姿とともに印象深いワークショップとなった。

 20日は協力を得た日本ペドロジー学会のシンポジウム(日本大学藤沢校舎)に参加し、21日に解散となったが、海外からの招待講演者を含む多くの参加者から、明治大学の学術交流・研究支援に対する積極的な取り組みへの賛辞が寄せられた。
(竹迫紘・農学部教授)


前のページに戻る
ページ先頭へ

© Meiji University,All rights reserved.