第572号(2006年6月1日発行)
永年にわたり教育・研究に尽力された10氏に名誉教授の称号を贈る |
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永年にわたり明治大学の教育・研究の発展に尽力され、学内外で活躍、多大な功績を挙げられた10氏に、明治大学名誉教授の称号が5月1日付けで贈られた。
称号記授与式は5月10日、駿河台校舎リバティタワー23階の岸本辰雄記念ホールにて、大学役員・役職者多数列席のもと行われ、厳粛な雰囲気のなか、納谷廣美学長から一人ひとりに称号記が手渡された。
挨拶に立った納谷学長は「専門分野で顕著な成績を収められ、教育・研究・社会貢献とその功績は明白である」と名誉教授の称号贈呈の誇りと喜びを語り、「将来において持続可能な大学として努力していくことを約束したい」と誓った。
サロン紫紺に会場を移した祝賀会の冒頭、長吉泉理事長がこれまでの尽力への謝辞と、「明大の称号とともに引き続き活躍いただければ、明大にとっても大きな喜び」とお祝いの言葉を述べた。
祝賀の和やかな雰囲気のなか、各名誉教授がスピーチ。喜びや謝辞、明大生活の思い出や近況、そして「まだまだ社会の役に立ちたい」など今後の抱負が述べられた。
また、祝賀会の席上、明治14年に明治法律学校に入学した学生の日誌が、伊藤進名誉教授から納谷学長に寄贈された。広島の古書店で発見されたというこの日誌には、創立者・岸本辰雄先生の講義を受講したことや、その後の法曹人生のことなどが綴られている。
名誉教授10氏の略歴等は次のとおり(年は西暦で表示)。
江田三喜男氏(えだ・みきお、68歳)
61年上智大外国語学部卒業。
66年明治大大学院博士課程単位修得退学。
67年明治大商学部専任助手、76年同教授。
05年3月に退職されるまで、情報科学センター副所長等を務められた。
文部省学術審議会専門委員等歴任。
圭室文雄氏(たまむろ・ふみお、70歳)
59年國学院大文学部卒業。
65年明治大大学院博士課程単位修得退学。
66年明治大商学部専任助手、76年同教授。
06年3月に退職されるまで、商学部一般教育主任等を務められた。
日本風俗史学会会長等歴任。
入江隆則氏(いりえ・たかのり、70歳)
61年京都大文学部卒業。
66年東京都立大大学院修士課程修了。
69年明治大商学部専任講師、77年同教授。
06年3月に退職されるまで、商学部教務主任等を務められた。
73年亀井勝一郎賞受賞。
尾崎和彦氏(おざき・かずひこ、70歳)
61年岡山大法文学部卒業。
67年京都大大学院博士課程単位修得退学。
75年明治大政治経済学部助教授、77年同教授。
06年3月に退職されるまで、政治経済学部教務主任等を務められた。
キェルケゴール協会副会長等歴任。文学博士。
兼清弘之氏(かねきよ・ひろゆき、70歳)
60年中央大経済学部卒業。
66年同大学院博士課程単位修得退学。
86年明治大政治経済学部教授。
06年3月に退職されるまで、大学院政治経済学研究科委員長等を務められた。
日本学術会議経済政策研連委員等歴任。
本多氏(ほんだ・たかし、70歳)
61年明治大工学部卒業。
同年明治大工学部実験助手、76年同教授。
06年3月に退職されるまで、理工学部電気工学科長等を務められた。
日本シミュレーション学会評議員等歴任。工学博士。
藤井石根氏(ふじい・いわね、70歳)
64年横浜国立大工学部卒業。
66年東京工業大大学院修士課程修了。
74年明治大工学部助教授、79年同教授。
06年3月に退職されるまで、理工学部機械工学科長等を務められた。
日本太陽エネルギー学会会長等歴任。工学博士。
洪忠憙氏(こう・ただき、70歳)
60年東京大工学部卒業。
65年同大学院博士課程修了。
74年明治大工学部助教授、79年同教授。
06年3月に退職されるまで、理工学部建築学科長等を務められた。
国土交通省住宅・建築物の地震防災推進会議委員等歴任。工学博士。
稲富秀夫氏(いなとみ・ひでお、70歳)
60年明治大農学部卒業。
66年東京理科大大学院博士課程単位修得退学。
同年明治大農学部実験助手、83年同教授。
06年3月に退職されるまで、農学部長等を務められた。
日本農芸化学会会員等歴任。03年北京農学院名誉教授。農学博士。
伊藤進氏(いとう・すすむ、70歳)
58年明治大法学部卒業。
60年同大学院修士課程修了。
62年明治大法学部専任助手、77年同教授。
06年3月に退職されるまで、法学部長、法科大学院長等を務められた。
日本教育法学会会長等歴任。
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