第572号(2006年6月1日発行)
ずーむあっぷ
日本水泳界注目度ナンバーワン 水泳部 佐野秀匡 |
|
|
国内大会、200・400m個人メドレーのタイトルを総なめにしている佐野(法4)。順風満帆に思える水泳人生だが初めからそうではなかった。
明治に期待の星として入学した佐野。しかし、結果はすぐには表れなかった。水泳最高峰の日本選手権で毎年3位。いつも3番目の男だった。「もう水泳をやめよう」。そこまで考えていた。しかし金子コーチから、「また一緒に五輪を目指そう」。そう言われ、水泳を続けることを決心した。
そんな佐野に転機が訪れた。2年生のインカレにおいて、400m個人メドレー初優勝を果たした。この試合を皮切りに佐野の水泳人生は大きく変わった。出る試合ごとにタイムを伸ばし、昨年のモントリオール世界水泳でも5位入賞と活躍。あっという間に日本王者に登りつめた。
「次の目標は世界でメダルを取ることと、日本記録の更新」。国内敵なしの佐野。今や、世界でもメダル獲得ができる位置につけ、着実に世界のトップレベルに近づいてきている。今年も期待できる注目の選手だ。
(さの・ひでまさ 法4、八王子高、177p・68s)
前のページに戻る |