第578号(2006年12月1日発行)
ビジネスの真髄に迫る
大学院グローバル・ビジネス研究科でシンポジウム |
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企業価値を高める戦略として近年注目を集める『ブランド・マーケティング』。これを統合的に俯瞰するシンポジウム「ブランド・マーケティングの新潮流」(主催・大学院グローバル・ビジネス研究科)が11月10日、リバティホールで開催された。
シンポジウムには、世界経済を牽引する企業のマーケティング担当者をゲストに招聘。会場は学生や研究者、企業人などで満席となり、本テーマに寄せる社会的関心の高さがうかがわれた。
第1部は「近年のブランド・マーケティング」をテーマに、中島好美氏と長屋明浩氏がそれぞれ講演。中島氏は「プレミアムターゲットにおけるブランド・マーケティング」と題し「勝利のフレームワーク」として「最高の価値=ブランド作成」の必要性を説いた。長屋氏は「ブランドを支えるデザインマネジメント」として、「デザインの意味はものづくりのみではない情報を具現化するもの」と語った。
第2部は嶋口充輝・慶應大大学院教授、石井淳蔵・神戸大大学院教授、上原征彦・明大大学院グローバル・ビジネス研究科教授の3氏による鼎談「ブランド・マーケティングの新方向」が行われた。「これからはブランド価値を上げたところが勝つ。それには現状を突破していくための策が必要」(上原)、「ブランドパワーを落とさないよう、リスク管理の観点からマーケティングをコントロールしていくことが必要」(石井)、「企業価値とはブランド価値と等価である」(嶋口)など意見が交わされた。
なお、鼎談の模様は2007年1月16日まで、同研究科ホームページ http://www.meiji.ac.jp/mbsにてビデオ・オン・デマンドで視聴できる。
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鼎談の模様はWEB配信される |