長年の行政学研究ならびにマレーシアの行政機関における人材育成への各種貢献を評して、このほど、中邨章政治経済学部教授（副学長・大学院長）がマレーシア国王から叙勲され、その式典が１１月１０日、在日マレーシア大使館で行われた。

　今回中邨教授が贈られたのは、ジョハン・マングク・ナガラ勲章で、勲位は日本の旧勲三等にあたる。

　式典は同大使館の全外交官や大学関係者ら約１００人が見守るなか、厳粛に執り行われた。マレーシア国家の斉唱に続いて国王の代理として壇上に立ったダト・モハメッド・ラジィ・アブドゥル・ラーマン特命全権大使から中邨教授にメダルが掛けられると、ふたりは笑顔で固い握手を交わした（写真）。

　中邨教授の話　今回の叙勲は、（個人に対してというよりむしろ）明大大学院に対してのものだと受け止めている。とりわけ、政経研とガバナンス研究科で従来から取り組んできたマレーシアの公務員の研修や、理工研がマレーシアから学生を積極的に受け入れ、彼らの教育と研究を後方から援助してきたことなどの実績が叙勲に連なったと思う。今後は、マレーシアからの研究生はもとより、他の国々の留学生についても積極的に受け入れ、大学院の国際化に寄与したいと願っている。

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