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明治大学広報
第579号(2007年1月1日発行)
さらに「前へ」
学長 納谷 廣美
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 新年明けましておめでとうございます。昨年中は、皆様のご理解ご協力を得て、大学改革をすすめることができました。この紙面を借りて改めて御礼申し上げます。

 20世紀は各国が、それぞれ自国の繁栄を求め、競い、そして質量において一定レベルの豊かさを確保することに努めてきました。このことは、わが国の場合も、基本的に同様でした。わが国は、先進国にモデルを求め、そして「追いつけ追い越せ」の掛け声のもと、その階段を駆け足でのぼってきたといえましょう。 しかし戦後改革に継ぐ「第三番目の変革期」とも評される昨今、わが国は、見習うべきモデル自体がありません。

 今、人類は大きな転換期に入っています。他者の犠牲のもとに、自らの幸せを求めていくことはできません。武力よりも平和を愛する心、利益よりも生命を大切にする心、これらを中心に据えて人類の将来を考えることが強く求められる時代に入っています。

 昨今の温暖化など気象の変化は著しくすすみ、自然破壊は世界的な規模で、深刻な被害を引きおこしています。また地球上には今なお数多くの紛争と混乱があり、その中で貧困や難病に苦しんでいる人々がおります。これからは、私たちが真に世界の中で活躍していくためには、常に、平和を愛し、「個」の確立とともに他者との共生を大切にすることが肝要です。

 明治大学の将来設計は、このような時代の流れを十分に自覚し、世界を舞台に活躍する人材の育成にあることは明白です。そのためには、第1にグローバリゼーションの促進がすすむ中で大学を取り巻く状況の質的転換を直視し、自らの意識改革を行うこと、そして第2に、他者(国際関係も含めて)との関係を見直し、大学自ら社会的ニーズを発見し、その問題解決にあたることが求められているといえましょう。

 今後とも、さらに「前へ」改革を続行して参ります。皆様のご協力をお願いいたします。

 最後になりましたが、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。




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