明治大学の創立者のひとりで、その前身・明治法律学校の初代校長、岸本辰雄を記念して設立された「岸本辰雄記念奨学基金」の２００６年度奨学生がさきごろ決定し、採用通知証交付式が１２月４日、駿河台リバティタワー２３階サロン紫紺で開催された。

　同奨学基金は、明治大学カードの提携手数料ほか多数の個人、団体からの寄付によって成り立ち、その果実によって奨学金の給付を行うもの。給付対象は次の６種。採用はいずれも単年度で、返済は不要。

◆第１種＝学業成績が特に優秀であり、かつ、時代を切り開く創造性が豊かであると認められる者（月額５万円）

◆第２種＝原則として、関東以外の県から本大学に入学し、自活する者（月額３万円）

◆第３種＝スポーツまたは文化活動において、著しく優秀な成績を収めた者（年額１０万円）

◆第４種＝身体に障害を持ち、かつ、教育上経済的援助が必要であると認められる者（月額２万円）

◆第５種＝年齢に関係なく、勉学の意欲を持つ者（年額１０万円）

◆第６種＝ボランティア活動などの社会福祉を積極的に奨励し、顕著な活動を行なったと認められる者（年額１０万円）

　交付式には、納谷廣美学長、松瀬貢規学務担当理事、柳沢敏勝学生部長をはじめ関係者が出席。納谷学長は「明治大学カードの利用者をはじめ、多くの方々の善意が形になりみなさんに託された。その期待を理解してがんばってほしい」と激励の言葉を贈り、採用通知証を授与した。奨学生らは「より一層切磋琢磨し期待に応え社会に還元したい」「何事にも積極的に人生を切り拓いていきたい」など、感謝の言葉と今後の抱負を力強く語っていた。




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