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明治大学広報
第584号(2007年6月1日発行)
駿風
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 日本は少子高齢化による人口減少の時代に入り、国づくりは開発中心から成熟社会型へ、都市づくりも拡大する都市化社会から安定・成熟した都市型社会へと舵が切られている

 時代の変化を読み、各地でまち・むらづくりが行われている。山形県金山町では外部依存から内発的地域振興へ、金山杉を活かした金山型住宅の普及による街並みづくり100年運動が提唱され、さらに景観は個々人のものではなく、みんなのものであるという「景観公有論」を生み出し、四季を奏でる町づくりを目指している

 熊本県小国町では伝統的な山村の発想の枠を越え、現代の知恵や感覚をプラスして新しいものを創り出して未来に向かう「悠木の里づくり」が行われている。住んでいる人たちが自信と誇りを持ち、学習と交流の拠点で九州ツーリズム大学や大都市の学生を地域づくりインターンとして受入れて多くの人材を育てている

 明治の卒業生は全国にいるが、これらの町にも校友がいて頑張ってくれている。今後明治は時代の風をどのように読み、どの方向に舵を取るのだろうか。



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